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映像クリエイター×フォトグラファー クロストーク
Ussiy × Kogame

斬新なVLOGCAM「ZV-E1」で日常を映画に。

α Universe editorial team

SNSをメインに独自の世界観を発信し続けている映像クリエイター/アーティストのUssiyさんと、会社員でありながら幅広いジャンルで活躍するフォトグラファーのKogameさんの対談をお届け。 手にしたカメラはVLOGCAM初となるフルサイズカメラ「VLOGCAM ZV-E1」(以下、ZV-E1)。 映像とスチール、それぞれのプロフェッショナルが、動画作品で独自の視点や価値観を表現。 多彩な機能を駆使して創り上げた映像作品を披露し、互いに自身の世界観を語り合います。 作品づくりの手法や、作品との向き合い方、ZV-E1だからこそ撮ることができたシーンなどを語っていただきました。

Ussiy / 映像クリエイター、アーティスト 福島県で生まれ育ち、高校卒業後は工場に就職。友人と結婚式余興ムービーを制作したことをきっかけに映像へ興味を持ち、独学で映像制作スキルを習得し2018年末に工場を退職。 現在は独自の世界観を表現する映像クリエイター/アーティストとして活動し、日本だけでなく海外企業とのタイアップも数多くこなす。 2022年にはスタジオジブリからのオファーを受け、愛知県観光動画『風になって、遊ぼう。』や、ジブリパーク公式映像ディレクターも務める。 https://www.youtube.com/c/UssiyFilms/featured https://www.instagram.com/ussiy_films/?hl=ja https://twitter.com/Ussiy_films

Ussiy氏の動画作品

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Kogame Takeshi Kameyama / フォトグラファー 会社員のかたわらフォトグラファーとして活動中。風景からポートレート、アートまで、ジャンルに拘らない幅広い作風が特徴。雑誌・オンラインで撮影・レタッチ方法の解説も行っている。International Photography Awards 2022 にて Nature Photographer of The Year 受賞。ルーシー賞(写真界のアカデミー賞)に招待され、海外からも高い評価を得ている。TIFA2022 Gold、SWPA2022 日本賞、東京カメラ部10選2020。 https://twitter.com/TauonQ https://www.instagram.com/tauon.qoo/ https://www.youtube.com/@kogame-photo

Kogame氏の動画作品

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動画を撮影しても作品にできない。
写真家が動画作品を撮るには意識改革が必要

――お二人はこの対談が初対面になりますか? Kogameさん(以下敬称略):そうなんですよ。今回、対談のお話をいただいてUssiyさんのYouTubeを拝見させていただきました。私は新潟在住なので、Ussiyさんが生まれ育った福島に撮影に出かけたりするものですから親近感があって、今日はお話できるのをとても楽しみにしていました。 Ussiyさん(以下敬称略):新潟じゃお隣ですね!自分もKogameさんの作品を拝見して、只見線の写真が素晴らしい賞を獲られていてすごいな、と思っていました。只見は自分にとってもとても身近な場所なので、その写真が注目されてすごくうれしかったです。

Kogame氏がα7R IVで撮影したInternational Photography Awards 2022受賞作品

Ussiy:Kogameさんは普段から動画撮影もしているのですか? Kogame:僕は山が好きで登山もするので、山でドローンやウェアラブルカメラで動画撮影をすることがありましたし、新しいものが好きなのでタイムラプスも世の中に出始めた頃から挑戦していました。なので、そこそこかじってはいますが本格的に作品として撮るのは今回が初めて。実際に撮ってみると結構難しいというか、写真脳のままだとなかなか動画を撮れないんですよね。 Ussiy:確かに写真を撮って、動画もとなると頭の切り替えが大変ですよね。でも、それだけいろいろ撮影していたら作品にしても良さそうですが。 Kogame:写真の感覚で撮ると、主軸となるAロールは撮れるのですが、実際に作品にすることを考えると、そこに挟んでいくBロールも必要になりますよね。僕の場合、圧倒的にBロールが足りないんです。撮影が終わっていざ編集をしたときにBロールが全然なくて「これはもう作品にならない」と、そこで終わっているのがほとんどです。だから根本的な意識改革が必要だと感じています。Ussiyさんはいつもどんなことを意識して撮影や作品づくりをしているのですか? Ussiy:最近は「見られる立場」「表現者としての立場」を自分の中で感じていたので、作品に対しても構成を考えてから撮影に行くことが多くなってきましたね。今回の作品はカメラのコンセプトに合わせて自分の世界観に落とし込んでいくことを意識しました。 Kogame:撮影のロケーションなどはどのように決めているんですか? Ussiy:インスピレーションで決めることが多いです。今回は本屋に行った時に森の写真が表紙になっている本を見て「森の中で撮りたいな」と思いました。

Ussiy氏の動画作品より

Ussiy:でも作品のコンセプトは全然思い浮かばず、かなり悩んでいて。その時は雨が続いていたので、あえて悩んでいるそのままの言葉をセリフで表現して、そのセリフに合うロケーションを選んで雨の中で撮影してしまおうと考えました。今回はVlogというよりは「作品」に振り切ってつくった感じですね。

Ussiy氏の動画作品より

今の思いや伝えたいことをテーマに
それぞれの表現法で印象的な作品に仕上げた

――今回の作品のテーマ、作品に込めたメッセージなどがあれば教えてください。 Ussiy:ZV-E1には「心を揺さぶる映像が、自分にも。」というコンセプトがあるので、自分の作品を観た人が少しでも前向きになれるような作品にしたいと考えていました。僕自身、この作品をつくる時に思い悩んでいてちょっと病んでいたので、その思いを登場人物の3人に語ってもらい、一人で何かと闘っているような「孤独感」を表現しています。この作品を観て、少しでも「自分もがんばろう」と思ってもらえるとうれしいです。 Kogame:私はロケーションからテーマを詰めていきました。撮影時、新潟は雪もなく花も咲いていない状態だったので、「撮るなら海しかない」というところからスタート。海は自然をダイレクトに感じられる場所なので、今回は女の子を主人公に、「日頃のストレスや不安、悩みなどを、自然に触れることで解消しませんか?」というメッセージを込めています。海で風や光を浴びれば気持ちをリセットできるのではないかと思い、『wind and light』というタイトルを付けました。

Kogame氏の動画作品より

――「孤独感」を表現するために、Ussiyさんが意識したことは? Ussiy:自分は広角レンズが好きで、今回の作品では16-35mmのレンズを使っています。ロケーションではワイドで撮り、誰もいない広い風景の中にポツンと1人たたずむ構図を用いて孤独な雰囲気を演出しました。

Ussiy氏の動画作品より

フルサイズならではの幅広い表現力。
簡単にきれいに動画撮影ができる機能も満載

――ZV-E1で撮影してみて、印象や感想を聞かせてください。 Kogame:やはりフルサイズの表現力が得られるのは魅力ですね。ぼけ味がとてもきれいで、とくに花火を撮った時の玉ぼけは電流ぼけが出ることなく、きれいで素直なぼけ味だと感じました。私は写真でも印象的に見せることができる玉ぼけをよく撮るので、動画でもどうしても入れたかったこだわりのシーンです。

Kogame氏の動画作品より

Kogame:写真はRAWで撮影して現像しますが、動画の場合はRAWほど編集できる幅が広くありません。正直、自分の理想を表現できないジレンマがありましたが、今回はフルサイズで4:2:2 10bitですからカラーグレーディングの幅が広がって自由度が高くなった印象です。ダイナミックレンジも広いので、夕暮れのシーンも階調豊かに表現することができました。

Kogame氏の動画作品より

Ussiy:自分はいい意味で「VLOGCAMとは思えない」と感じました。今までもいろいろなVLOGCAMを使わせていただきましたが、どうしても動画特化型のカジュアルモデルというイメージが強く、作品撮りに使うには心もとないというか、普段自分が使っているカメラとの差を感じることが多かったんです。でも、ZV-E1に関してはそう感じることがまったくなく、普段使っているカメラと変わりなく撮ることができました。 機能でいうと、手ブレ補正のダイナミックアクティブモードはすごかったですね。この作品を撮った後にZV-E1のレビュー動画も撮影したのですが、そこではアクティブとダイナミックアクティブ、両方で撮影して比較しています。その違いは歴然で「ちょっとすごいぞ」という感じでした。作品内でもスケボーのシーンでは被写体を追いかけながら手持ちで撮影しましたが、しっかりブレを抑えてくれましたね。

Ussiy氏の動画作品より

Kogame:それと、内蔵マイクの性能も良かったです。今回、冒頭の海のシーンで撮った素材の音を聞いてみると波の音がとてもクリアに入っていました。作品内でもそのままの音を使っているので、ぜひ聞いてみてください。

撮って出しでも満足度の高いクオリティ。
積極的に活用したい「シネマティックVlog設定」

――今回の作品に関しては、お二人とも「シネマティックVlog設定」は使わずにご自身でカラーグレーディングしているそうですが……。 Ussiy:正直、この機能を使っていたら、もっと楽に、きれいに仕上げることができただろうな、と思っています。ZV-E1のレビュー動画では「シネマティックVlog設定」も試したのですが、驚くほどきれいで。フィルター機能はあらゆるカメラに搭載されていますが、正直、撮って出しでも使えると思ったことはほとんどなくて。でも今回の「シネマティックVlog設定」は、「撮って出しでもそのままいける」と思うほど衝撃でした。今回の作品では朝日、森の中、都会の中と3つのシチュエーションがあったので、それぞれに合わせた「シネマティックVlog設定」で撮れば、もっと魅力を伝えられたかもしれません。 Kogame:私も今回の作品では使わなかったのですが、後日使ってみると「シネマティックVlog設定」で撮った映像は率直に「これでいいじゃん」と思いました。正直、普段使いではこの設定をつけっぱなしのままでいいのではないかと思うくらいです。 Ussiy:自分が映像を始めた頃にカラーグレーディングした映像よりも圧倒的にきれいですからね。下手にグレーディングをするより「シネマティックVlog設定」で撮って出しの方がきれいな色みで映画風な作品に仕上げられると思いますよ。

――Ussiyさんが3つのシチュエーションで「シネマティックVlog設定」を使うなら、Look(ルック)、Mood(ムード)はどのような組み合わせになりますか? Ussiy:どのシチュエーションも人物が登場するので、ルックはどれも肌色がいい感じに仕上がる「S-Cinetone」で撮ると思います。ムードはそれぞれで変更して、森の中は「FOREST」、雨の街は「OCEAN」という感じでしょうか。

Ussiy氏の動画作品より
Ussiy氏の動画作品より

――「シネマティックVlog設定」を使ってKogameさんの作品のような印象に仕上げるなら、どのような設定が近い感じになりますか? Kogame:ルックは「S-Cinetone」、ムードは「OCEAN」。このあたりは今後自分でも使えそうだなと思いました。

Kogame氏の動画作品より

伝える力が強い写真家の作品と
見せ方の表現が幅広い映像クリエイターの作品

――お互いの作品を観ての感想を聞かせてください。 Kogame:まずですね、同じカメラで撮ったとは思えないほどクオリティの差に打ちひしがれまして(笑)。撮影技術だけでなく、シーンの繋ぎや、見せるべきところをうまく見せているところがとても印象的でした。例えば、雨を手の滴で見せたり、髪を触るシーンで表現したり。私には考えつかない撮影方法だったので、「こういう表現や見せ方があるんだな」と衝撃を受けました。

Ussiy氏の動画作品より
Ussiy氏の動画作品より

Ussiy:ちょっと恥ずかしいですが、そう言われてうれしいです。Kogameさんの作品も初めてつくったとは思えないほど素晴らしかったです。僕が初めて動画をつくった時は、今では誰にも見せたくないようなクオリティですが、Kogameさんは女性や風景の見せ方が本当に上手。そのあたりは写真家ならではの感性が生きているように思います。

Kogame氏の動画作品より
Kogame氏の動画作品より

Ussiy:写真家さんは1枚の画だけで伝える力がすごいので1個1個の映像にきちんとした意味があるように思います。僕みたいに変にエフェクトつけたり、音楽や効果音で誤魔化したりしなくてもメッセージがしっかり伝わってくるというか……。今回の作品でも「風と光」というテーマがストレートに入ってきますからね。 Kogame:Ussiyさんはモデルさんの仕草をカメラワークで上手に見せているのもすごいところ。私だったら同じようなシーンを撮ってもカメラを固定して動かさずに撮っていると思いますが、微妙に動かしながら撮っていますよね。そういうところに表現の幅の違いを感じてしまいます。

ジンバルがなくてもブレが抑えられるので
傘を差しながらでもしっかり撮れる

――このカメラだからこそ撮れた画、もしくは挑戦できたことはありますか? Ussiy:今回は天候が悪くて傘を差しながらの撮影が多かったんです。もしジンバルを使って傘を差しながら、となるとカメラを操作できないのでかなり厄介ですが、今回はジンバルを使わなくてもダイナミックアクティブモードを使えば同等の映像を撮ることができたのでとても助かりました。女の子が雨に打たれながら傘を落とすシーンは表現の意味を感じる自分自身も好きなシーンなので、しっかり撮ることができて良かったです。

Ussiy氏の動画作品より

Kogame:私は普段、α7R IVを使っているので4K 30pまでしか撮れませんが、ZV-E1は60pで撮影でき*、花火やシャボン玉のシーンをスローモーションで表現することができました。あとはAF性能がかなり良くて完全にカメラ任せにできたので、撮影の負担がとても少なかったという印象があります。

* 2023年6月以降 4K 120pへの無料アップグレードが可能です

Kogame氏の動画作品より
Kogame氏の動画作品より

Ussiy:自分も普段使っているα7S IIIでは基本AFで撮影することが多いですが、ZV-E1は最新のAF性能を搭載していて瞳認識の精度も上がっていますし、タッチトラッキングでの被写体追随能力も向上していて安心して使うことができました。スケボーのシーンは手ブレ補正だけでなく、ずっとピントを合わせ続けてくれるタッチトラッキングの恩恵も受けていますからね。 Kogame:この機会にUssiyさんにお聞きしたいのですが、冒頭でも言ったように私はBロールの素材を見つけられないのが悩みのひとつです。写真は1枚で完成するもので、食事でいえば1杯で完結するラーメンみたいなもの。でも動画は食材やお皿などあらゆるパーツを組み合わせたコース料理のようなもので、全体の統一感を出しながら伝えたいことを伝えるスタイル。全く関係ないものを並べたらコースとして成立しないのに、Ussiyさんは関連しないものでも見せ方で上手く繋げている。この感覚はどうしたら身につくのですか? Ussiy:事前にストーリーがあれば、それに合わせた表現や素材を撮ることができるので、個人的にはBロールも撮りやすくなると思っています。例えばポートレートムービーで海に行く、となったら海で撮る理由となったモノやコト、海に着くまでの行程を撮るのもいいと思います。またモデルとなる人に何か役割を与えると、それに合わせたシチュエーションや物語が思い付くような気がします。

写真家の動画専用機としておすすめのカメラ。
コスパの良さでクリエイターにも最適

――今後、ZV-E1で撮ってみたい作品はありますか? Kogame:実はすでに構想があります。新潟の越後平野は田植えシーズンになると田んぼがすべて水鏡になり、そこに電車が通る風景を撮ることができるんです。写真では撮ったことがあるので、ぜひ動画でもノスタルジックな雰囲気で撮ってみたいと考えています。あとは山のドキュメンタリーを撮ってみたいですね。 Ussiy:自分はすべて「シネマティックVlog設定」で撮影して撮って出しの作品をつくりたい。実はレビューでも「撮って出しができる」と公言しているので、まずは自分が実践しないといけないな、と思っています。

――ZV-E1はどんな人におすすめのカメラだと思いますか? Kogame:私のように写真をメインでやっていて、これから動画を始めたいと思っている人には絶対におすすめ。どちらかというとサブカメラではなく、動画専用機としてメインカメラと一緒に持ち歩く、という感じの使い方がいいと思います。 Ussiy:僕たちのように作品をつくりたいと思う人にとっては、「シネマティックVlog設定」があり、4K 60p、4:2:2 10bitでも撮れるので、これから印象的な作品をつくりたいと思う人におすすめです。映像クリエイターとして活動している人は「もう一台カメラが欲しい」と思っている人に最適だと思います。α7S IIIほど高価ではないので手が出しやすいのにスペックはα7S III並み、という部分がすごくいい。僕もα7S IIIは1台しか持っていないので、壊れてしまったら現場で仕事ができませんから、「このカメラいいな」と密かに思っています。 Kogame:やっぱり「シネマティックVlog設定」はいいですよね。最近家族で出かけた時にスナップ感覚で「S-Cinetone」で動画撮影をしましたが、撮れた映像を観ると本当に映画のワンシーンのようで衝撃的でした。カラーグレーディングの知識がなくても撮って出しで映画が撮れてしまうわけですからね。まさに日常を映画にできる斬新なカメラだと思うので、動画を撮ってみたいと思っているあらゆる人に使ってほしいと思います。

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