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α6700で自由度高く野鳥を捉える

写真家 山田芳文 氏

α Universe editorial team

山田芳文/写真家 「100種類の鳥よりも、1種類を100回」をモットーに野鳥を撮り続ける。 野鳥の周囲の風景も大きく取り入れた鳥がいる風景写真をライフワークとする。 『SONY α6600 基本&応用撮影ガイド』(技術評論社)、『写真は構図でよくなる!すぐに上達する厳選のテクニック23』(エムディエヌコーポレーション)、『やまがら ちょこちょこ』(文一総合出版)など著書多数。最新刊は『SONY α7 IV 完全活用マニュアル』(技術評論社)。

その軽さと解像性能に驚いた

はじめに持った時に「軽っ」と思いました。バッテリーとメモリーカードをいれて約493gとのことで、もうこれ以上軽くはならないだろうと思っていたα6600よりもさらに軽くなっていることに驚きました。操作性では、α6600よりも背面のボタン類が押しやすくなっているように感じました。また、グリップが深くなったようで、にぎりやすくなり、快適に操作できます。そして、前ダイヤルがついたことで、メインで使っているα1やα7R Vと近しい感じで操作できるのが有り難いですね。 また、このサイズでこれだけのスタミナがあるバッテリーは、ちょっと他にはないのではないでしょうか。 公称値を見ると、静止画撮影可能枚数は、液晶モニター使用時で約570枚、ファインダー使用時で約550枚とありますが、随分と控えめな発表だなと思います。僕の体感では、公称値よりもはるかに多い枚数撮影できるイメージです。動画を撮らなければ、フル充電した状態だと1日に1本で事足りる印象です。 こちらは6月の日中(気温が高い時間帯)に晴天の硬い光で黒と白の鳥(ノビタキ)を撮った写真です。これはシャープに像を結びにくい撮影条件なのですが、結果はご覧の通り、羽毛をカウントすることができるほどに解像しています。APS-Cセンサーでもここまで撮れますので、α7R Vなどのフルサイズの高解像モデルしか使ったことがない方で、APS-Cのセンサーのカメラは解像性能が不安だという方にも強くおすすめできます。ぜひお試しください。

α6700,FE 600mm F4 GM OSS 900mm相当,F5.6,1/500秒,ISO250

フルサイズ用レンズを付けて望遠効果を楽しむ

こちらはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSをつけ、400mm(35mm判換算値)にして至近距離から撮影したマガモです。 35mm判換算値で約600mmと同様の画角になりますが、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは最短撮影距離が短いので、フルサイズ機にFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSやFE 600mm F4 GM OSSをつけて600mmで撮るよりも大きく切りとることができます。こういう撮り方をする時はAPS-Cのカメラが効果的です。 なお、至近距離からの撮影は、@ブラインドなどを活用して自分は隠れて撮る、Aカメラを隠して自分はカメラから十分に離れてリモートでシャッターをきる、のどちらか、または@とAの併用をしています。 撮影前に十分に観察を繰り返し、行動パターンが把握できるようになったらカメラをセッティング、その後に上記の方法で撮影することで、野鳥へのストレスを低減することができ、野鳥が撮影者を警戒して現れなかったり、現れてもすぐに逃げてしまう可能性を低くすることができます。

α6700,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS8 600mm相当,F8,1/125秒,ISO400

α6700にいろいろなレンズを組み合わせて撮影をしましたが、野鳥撮影にはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSとの組み合わせがいちばんいいかなと思いました。400mm域にすることで、35mm判換算値で約600mm相当と同じぐらいの画角となり、野鳥を撮るのに必要にして十分な焦点距離となります。また、ズームレンジが広いことを活用して、100mm〜200mm(35mm判換算値150mm〜300mm)ぐらいのレンジで鳥がいる風景として撮ることもできます。 こちらのノビタキもFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを185mmにしてノビタキだけでなく周囲の風景も含めてまるごと受け止めました。

α6700,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 277mm相当,F8,1/640秒,ISO250

機動力とAF精度の高さが撮影をより自由にする

ほとんど全ての野鳥は基本的に人を警戒しますから、撮影者がブラインドなどを活用して隠れて撮る、カメラを周囲にカモフラージュさせて、撮影者はカメラから離れて遠隔操作で撮影する、のどちらかになります。 これは、野鳥撮影の「いろはのい」ですが、撮影者が単独や少数の場合、まれにではありますが、人が大きな動きをしなければ、身体丸出しでも近くから撮れることがあります。 そんな時はコンパクトなα6700の機動力を活かして手持ちで撮影します。 こちらのマガモは、幼鳥が草を食べながら右へ移動し、母鳥は少し離れたところからそれを見守っていました。観察の結果、マガモたちはそれほど人を警戒していないので、自分が隠れる必要はなしと判断しました。α6700にFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSをつけて、マガモたちが来るであろうところに先回りして地面に座り込んで待ち、近づいてきてから手持ちで撮影しました。 機材が重たかった昔では想像もできなかったような撮影方法で、便利になったことを実感します。

α6700,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 150mm相当,F5.6,1/1000秒,ISO1600

次に、海で撮影したオオセグロカモメの写真です。 ここでは、強風のなか、オオセグロカモメとウミネコが飛びまわっていました。 観察していると、人をあまり気にしていないためか、時々は近いところを飛ぶオオセグロカモメがいたので、その個体を狙って撮影することに決めました。 このような場合は通常、三脚を使うのですが、この時は強風だったので、手持ちの方がかえってブレにくいと判断、E 70-350mm F4.5-6.3 G OSSをつけてサクサクとシャッターをきりました。α6700とE 70-350mm F4.5-6.3 G OSSの組み合わせは本当に軽いので、カメラポジションを瞬時に変えることができ、それなりの時間撮影していても身体的な負担はほとんどありません。

α6700,E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS 337mm相当,F6.3,1/2500秒,ISO200

また、僕がα6700でいちばん気に入っているのがリアルタイム認識AFです。 認識の精度ではα7R Vがいちばんと思っていたのですが、α6700をいろいろな条件で使ってみて、その精度はα7R Vと遜色がないことがわかりました。新しいカメラを使う時、AF性能がフィールドで実際に使い物になるかどうか徐々にハードルを上げていっていろいろなテストをするのですが、最終的に行うもっともハードルが高い(と僕が思っている)テストが鳥の水浴びシーンです。 水しぶきが飛び散った瞬間に、飛び散る前に認識していた瞳をロストしないかどうか、水しぶきを瞳と誤認識しないかどうか、などをチェックします。こちらは、テストした時の写真がこちらのハクセキレイですが、瞳をロストしたり、水しぶきを瞳と誤認識することはありませんでした。

α6700,FE 600mm F4 GM OSS 900mm相当,F4,1/1250秒,ISO320

α6700で野鳥動画を撮影

センサーがAPS-CサイズであるがゆえにFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSなどとの組み合わせで、野鳥撮影に必要にして十分な超望遠となります。 さらに、4K 120pで記録することができるのも相まって、軽量・コンパクトな装備で本格的な野鳥動画の撮影が楽しめます。そして、AFの精度が確かなので、AFはカメラに任せっきりにすることができ、パンする時にパンバーを振る動作に集中できるのが有り難いです。 α6700を野鳥動画専用機として活用するのもひとつの方法かなと思います。

「撮りたい画」を叶えてくれる1台

こちらのオオセグロカモメがいる風景はお気に入りの1枚です。 このカットは、α6700の階調が豊富であることを伝えるためのお仕事写真であると同時に、自分の作品としても撮りました。僕は、鳥を見つけたら、完成作品をイメージして、そこから逆算して、次のようなイメージで作品を創作しています。はじめにライティング(太陽の位置と硬軟)を決めるので、そのフィールドでの撮影時期と撮影時間、カメラ位置、天候はおのずと決まってきます。 次にその鳥がそのライティングに適した向きを向いてくれることをイメージします。 そして、最後に、レンズの画角と鳥までの撮影距離(鳥の大きさ)を決めます。 あとはひたすら、すべての条件が揃う日がくるまでそのフィールドに通うことになるのですが、この写真はそれらの要素がほとんど自分のイメージ通りとなるまでそれほど時間がかかりませんでした。 締め切りに間に合わないのではないかとビビっていましたが、間に合ってよかったです。

α6700,E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS 124mm相当,F8,1/1250秒,ISO125

α6700は、4K 120pなど数値化されて表に出てくるスペックが進化しているのはもちろんのこと、数値化することが困難な操作性(グリップの握りやすさやボタン類の押しやすさ、前ダイヤルがついたことなど)も向上し、フルサイズのαに近しい操作系となりました。これはα1とα7R Vをメインに使っている僕にとって非常に有り難く、違和感なく快適に使うことができます。また、リアルタイム認識AFの認識精度は間違いなく、認識→枠の表示→合焦という一連の作業を最後まで責任をもってカメラがやってくれます。以上のような意味から、フルサイズのαユーザーやリアルタイム認識AFを使ってみたい人など、たくさんの人にぜひとも使っていただきたいカメラです。

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