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心に残る風景写真
〜with α & G Master〜

写真家 清家道子 氏

α Universe editorial team

写真家の清家道子氏に「CP+2024」にてお話しいただいた内容や、発表作品を一部抜粋してα Universe記事で特別にご紹介。カメラの機能を活用した独自の撮影法やお気に入りのレンズ、風景写真を印象的に撮るレンズ選びの秘訣などを語ります。

清家道子/写真家 福岡生まれ。カラーコーディネーターを経て風景写真家となり、九州を中心に撮影活動をしている。 現在、企業カレンダーを手がけるほか、写真雑誌への寄稿、カメラメーカーでの講演、撮影会などを行っている。 2016年に写真展「またまの宇宙」をリコーイメージングスクエアで開催。同写真集(日本写真企画)を出版。2017年、南仏をテーマにした写真集「The Gift Of Ranunculus」(風景写真出版)、2021年著書「美しい風景写真のマイルール」(インプレス)がある。 2019年「純色風景」写真展をソニーストア大阪、札幌、名古屋、天神で開催。 2022年「光の記憶」写真展をソニーストア大阪、札幌、名古屋、天神、銀座で開催。 2020年にYouTube清家道子チャンネルを開設。風景写真、色彩心理、風景動画で構成した風景ショートムービーなどを配信中。 https://www.youtube.com/@michiko_seike αアカデミー講師、OMゼミ講師 公益社団法人 日本写真家協会会員(JPS)

より軽くなり、描写性能がアップした
「FE 16-35mm F2.8 GM II」は旅にも最適

みなさん、こんにちは。さっそくですが、私の作品をご覧いただきながらお話をしていきたいと思います。去年「FE 16-35mm F2.8 GM II」が発売されて私もさっそく使い始めていますが、やはり描写が素晴らしいですね。従来モデル「FE 16-35mm F2.8 GM」と比べると小型軽量になっているのに以前と同様の解像感が得られるだけでなく、逆光にも強くなりました。ということで、こういう光芒の風景がさらに撮りやすくなったわけです。

α7CR,FE 16-35mm F2.8 GM 35mm,F16,1/4秒,ISO50

描写がとてもクリアですよね。「α7CR」と組み合わせると本当に軽くて手ブレ補正も効くので、けっこう難しい場所でも手持ちで撮ることが増えました。渓流などは足場が悪いことが多いので、手持ちで撮れるととても便利です。本来は三脚を立てたいところでしたが、明暗差があるシーンだったので、いろいろな場所やアングルで撮りたいと思って手持ちにした、というところもありますね。個人的にもとても好きな1枚です。 私はずっと風景写真を撮影していますが、αも「G Master」レンズもとてもきれいな画像が得られるので「スナップでも撮らないともったいない」と思って、最近はいろいろなシーンで撮るようになりました。下の作品はフランスに行った時に「α7R V」と「FE 16-35mm F2.8 GM II」の組み合わせで撮影したものです。

α7R V,FE 16-35mm F2.8 GM II 35mm,F9,1/640秒,ISO200

旅先ではランチの時にいつもカメラをぶら下げて出かけるのですが、昼間からワイン、飲んじゃいました(笑)。そのワインに光が当たって「とてもきれいだな」と思って撮影した1枚になります。最短撮影距離が短いので、カメラをメニュー表にギリギリまで寄せて、手持ちで撮影しました。 「FE 16-35mm F2.8 GM II」は旅にも持って行きやすいレンズだと思います。海外旅行はそんなに頻繁に行けないので、いざという時の1枚をしっかり撮るためにも良いカメラと良いレンズを持っていきたいじゃないですか。その結果、いい写真を撮ることができて良かったなと思っています。

クリエイティブルックをアレンジして
自分だけのモードを創作できるのも楽しい

下の作品もパリでの1コマですが、私は「α7R V」に採用されているクリエイティブルックがとても好きで、自分なりにカスタマイズして使っています。例えばVV、STなどのモードがありますが、それをさらに自分流にアレンジしているんです。

α7R V,FE 24-105mm F4 G OSS 24mm,F8,1/50秒,ISO500

これはVVをベースに、彩度を一番低くして、さらに明瞭度とコントラストを少し上げています。そうすると私が思うパリにぴったりな仕上がり「清家道子パリモード」になるんですよ。 もちろん、すべてRAWでも撮影しますが、旅に行くと何千枚と撮ってしまうので、それを後で現像するのは本当に大変ですし、時間が経つとその時の感動を忘れてしまうじゃないですか。ですからクリエイティブルックを活用したJPEG撮って出しで、その時の思いを表現するようにしています。 αをお持ちの人はぜひクリエイティブルックを活用して自分なりのモードを見つけてみてください。例えば「おいしいものモード」「アンティークモード」などを決めておくととても便利です。カスタマイズして自分らしい色を簡単に出すことができるのもαの魅力ですので、ぜひ使ってみてください。

夜の撮影でも見やすいファインダーと
色再現が秀逸なオートホワイトバランスが活躍

「α7R V」は約944万ドットの高解像ファインダーも魅力です。私は夜中に撮影することも多いのですが、必ずマニュアルでピントを合わせています。拡大してざっくりとピントを合わせるのではなくピンポイントで合わせるなら、このファインダーの美しさ、見やすさは絶対に必要です。夜中の撮影でもピント合わせがとても楽になったので、かなり助かっています。

α7R V,FE 14mm F1.8 GM 14mm,F1.8,15秒,ISO3200

上の作品は大分県で双子座流星群の時季に撮ったものです。この時は枝にピントを合わせていますが、今はカメラの性能が良く、ファインダーも見やすくなったので、このような状況でもピントを合わせることができました。 真ん中にシュッと線状の流星が写っていますが、7色に光り、最初が細く、最後にまた細くなって終わるのが流星の特徴です。月が出ていない夜はピントがズレてしまうこともありますが、どんなに大変な思いをしてもピントが合っていないとただのぼけ写真になってしまうので、「α7R V」は本当に頼りになります。レンズは「FE 14mm F1.8 GM」を使っていますが、星空撮影にも最適な、とてもいいレンズです。

α7R V,FE 16-35mm F2.8 GM II 16mm,F2.8,20秒,ISO1250

「FE 16-35mm F2.8 GM II」でも上のような作品を撮ることができます。雲海が美しい夜景になりますが、こちらも右のほうにスッと流星が写っていますね。夜なのに色合いがとてもきれいで、現像で苦労することもありませんでした。これはオートホワイトバランスで撮影していますが色の再現性が本当に素敵で、JPEG撮って出しでもいい感じに仕上がります。JPEG撮って出しのシーンが増えたのも「α7R V」からですね。

シーンによって最適なレンズをセレクト。
軽量重視の装備なら表現の幅も広がる

12月には九州でもたくさんの雪が降りましたが、雪の時に大活躍するおすすめのレンズがあります。それは「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」です。こだわって使っているとても好きなレンズで、私は「ツンデレレンズ」と呼んでいます。私の知り合いも何人かこのレンズを使い始めたのですが、「清家さん、このレンズはまるで気難しい貴婦人のようです」と言われるようなレンズなんです。たしかにそんな感じですが、撮れた時の感動がすごいんですよ。下の風景も、出てきた映像に感動した作品のひとつ。

α7R V,FE 100mm F2.8 STF GM OSS 100mm,F13,1/160秒,ISO64

雪のきれいなぼけが撮れるのも「FE 100mm F2.8 STF GM OSS」の真骨頂。これはストロボを使って撮影しています。F13まで絞り込んでこの玉ぼけですからね。雪の撮影で使うレンズは絶対にこれ一択、と思ってしまうくらい描写力が素晴らしいレンズです。 続いては、この春に発売される「FE 24-50mm F2.8 G」で撮影した作品になります。

α7CR,FE 24-50mm F2.8 G 33mm,F5.6,1/80秒,ISO2000

このレンズは美しい透明感を表現してくれるのが特徴です。水面にも立体感があって、本当に表現がみずみずしく感じます。「FE 24-50mm F2.8 G」はずっと「α7CR」に装着して、軽いもの同士の組み合わせで使っていました。「軽いは正義」という言葉がありますが、やはり軽いとあらゆる面で楽ですし、もう少し撮ろうかな、という気持ちにさせてくれるので表現の幅も広がります。ちなみに「FE 24-50mm F2.8 G」は私が発信している「清家道子チャンネル」でもレビューしていますので、興味のあるかたはぜひご覧ください。

α7CR,FE 24-50mm F2.8 G 26mm,F8,1/60秒,ISO1250

これは宮崎県の高千穂峡で、ボートに乗りながら手持ちで撮影した1枚です。レンズが軽い上に「α7CR」は手ブレ補正も搭載しているので、手ブレを最小限に抑えられます。この時はシャッタースピード1/60秒で、なんとか水の流れを表現することができました。 印象的な風景写真を撮るためには、ほんの一瞬の素敵な風景を撮り逃さないことが大切です。遠い場所では撮れる瞬間が限られてしまうので、近場でいい被写体を見つけておくのがおすすめ。そうすれば天候や花の咲く時期などに合わせて、いい写真が撮れそうだと思った時にサッと行くことができますから。 みなさん、本日はお付き合いいただきありがとうございました。

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