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「ROOTS 日本の原景」 撮影記 Vol.4
巨樹の国・伊豆半島の旅

環境庁が平成元年に行った調査の、日本の巨樹の順位付けのうち、上位に伊豆半島の巨木が多く入っている。海岸線は温暖で降雨量もあり、内陸部の山は高く冬には降雪もあって水は清い。大きな木が育つ条件が揃っているのだろう。
伊豆の巨木といえば、熱海の来宮(きのみや)神社にある大楠が有名で、上記の順位付けでも全国2位となっている。来宮は巨樹を祀る「木の宮」、また海から来たるものを祀る「来の宮」がその元と言われていて、来宮神社は熱海にあるものを総社として相模から伊豆の東海岸に散在している。来宮神社の縁起となる伝説には「巨木の根が海岸に流れ着き、何度取り除いてもまた流れ着く。それを祀った。」とある。巨木を畏敬するとともに、島国日本では海の向こうから来るものを神格化して祀るということがあるのだ。
また、古代から巨岩や巨樹はそれらを目印に神々が降りるとして、つまりそれを「神の依代」として大切にする、ということが行われてきた。そうして、神の場所なのだからと決して切ってはいけない木は、時を経てなお巨樹になっていった。そんな巨樹が今でも伊豆半島のあちこちにあり、郷土の誇りとして人々に愛され、心の拠り所となっている。

熱海・来宮神社の大楠

樹高20m 樹周20m 樹齢二千年。(看板より) 巨樹全国19位。
ワイド系で一番手頃なズームといえばこのレンズ(FE 16-35mm F4 ZA OSS)。ワイド側が超広角16mmまであるので大胆な絵作りが楽しめる。同焦点で、F2.8のGMがあるので、ちょっと地味な印象を持つが、Vario-Tessar T*を侮ってはいけない。GMとはまたちがうシャープでリッチな絵が得られる。値段も手頃で小さく軽い。オススメのレンズである。

α7R III,FE 16-35mm F4 ZA OSS,F5.6,1/30秒,ISO200

宇佐美・比波預天神社のホルト

宇佐美の海岸から山の端の坂道を登ると、比波預天神社があり、参道左に巨大なホルトの木がある。ホルトは南アジアでよく見られる樹木だ。
太古、伊豆半島は南の海に浮かぶ島だった。その後何万年もかけてフィリピン海プレートに乗ったその島は少しずつ北上し、日本列島にぶつかって合体した。ここ伊豆の地でホルトの木の下にいると、伊豆が昔もっと南にあった頃の、かすかな記憶を伝えているように思える。
樹高18m 目通り周6.9m。根周り10m 樹齢約800年。(看板より)日本にあるホルトの木としては最大の木と言われる。

α7R III,FE 16-35mm F4 ZA OSS,F5.6,1/640秒,ISO200

伊東・葛見神社大楠

この辺りが葛見の庄と言われていた千年前、地頭であった伊東家造営のこの神社とともに、1000年の年を経てきたと案内板にある。
樹周20m。樹齢約一千年。(看板より)巨樹全国19位。

α7R III,FE 16-35mm F4 ZA OSS,F5.6,1/640秒,ISO200

伊東八幡野・高見のシイ

伊豆高原駅から程近い住宅街にあるスダジイの大木で、ねじれたような樹形が印象的。やはり近くに来宮神社がある。樹高、目通り周、枝張りなど不明で、全貌を見ることも困難だが、ヒダが面白く、充分の迫力がある。源頼朝の頃から記録にあるという。

α7R II,FE 24-70mm F4 ZA OSS,F8,1/30秒,ISO200

大瀬崎・ビャクシン

海越しの富士の名勝、大瀬崎の突端。かつてはもっと巨大なビャクシンがあったというが、明治の山火事で焼けてしまい、現在では神木とされるこの木が最大のもの。やはり岬の突端にある神池はなぜこれが淡水であるか謎とされているが、どこか南の島を思わせる風景。やはり太古の記憶を伝えている。ビャクシンの森とともに、古くから大瀬崎に置かれた引手力命神社の神域である。

α7R III,FE 16-35mm F4 ZA OSS,F8,1/250秒,ISO200

天城山中・ブナの古木

最後に小澤の愛する一本の古木を紹介して今回の伊豆の旅を終わりにしよう。伊豆半島最高峰、天城山・万三郎岳(1,406m)山頂を通る天城縦走路を往復六時間をかけて歩くと、静寂の中にこの曲がりくねった古木が佇んでいる。どうしてこのような姿になったのか、その姿ゆえに通称ヘビブナともイヌブナともいうが、小澤は森の賢者と呼んでいる。なんとなく動物のような植物のような、その境界にあるような形をしていて今にも歩き出しそうだ。人も通わぬ山中にあり、信仰の対象であった様子はないが、その威厳に満ちた姿は森の賢者と云う言葉にふさわしいと思うのだが。

α7R II,FE 24-70mm F4 ZA OSS,F4,1/15秒,ISO200

伊豆半島にはまだまだ面白い巨樹がたくさんあるが、ページの都合もあり今回はここまで。また機会があれば他の巨樹もご紹介する。また、今回は最新の α7R IIIとα7R IIに二本のズームを付けて使った。α7R IIIは今までのEマウントの集大成であり、最先端の進化形とも言える高性能万能機で、至れり尽くせりの機能が付いているが、だからといってα7R IIが古くなってしまったかというとそんなことはない。その描写性能は今でも最先端であり、使い方もシンプルで、小澤にとっては立派な現役カメラだ。確かに動体やポートレートにはα7R IIIの機能がいいが、旅や風景が多い方は、α7R IIを選んでいいと思う。またライカマウントなどのマニュアルレンズをマウントアダプターを介して使うのもグリップが小さいα7R IIの方が、レンズ操作がやりやすいだろう。できれば小澤のように、α7R II 、α7R III の二台体制が、いろんなことを楽しめると思うけれども。

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