法人のお客様プロフェッショナルモニター 事例紹介 株式会社 デジタルエッグ 様

株式会社 デジタルエッグ 様

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業務用有機ELマスターモニター/ピクチャーモニター<BVM-A/PVM-Aシリーズ>の導入で、オフライン編集からグレーディング、本編集まで一貫した色の再現性、管理を実現

株式会社 デジタルエッグ 様

CMを主体としたハイエンドコンテンツ制作で活躍する株式会社デジタルエッグ様は、2013年5月に、全編集室に業務用有機ELマスターモニター/ピクチャーモニターAシリーズを導入され、本格運用を開始しました。

日頃の業務で活用されている営業部 課長 櫻井義城様、制作技術部 グレーディング課 課長 大田徹也様、同部 エディターで本編集担当の村田 晴様と、オフライン編集担当の大越さやか様に、導入の経緯や決め手、運用の成果、評価などを伺いました。

業務用有機ELマスターモニターBVM-E250を採用し、
運用で次世代マスターモニターと評価できたことが導入の大きな背景


櫻井義城様(営業担当)


大田徹也様(グレーディング担当)


村田 晴様(本編集担当)


大越さやか様(オフライン編集担当)

当社は、CM制作を主な業務としており、画質や色の監視、管理を行う上でマスターモニター/ピクチャーモニターは極めて重要な役割を担っています。また、オフライン編集からグレーディング、本編集と各工程で同じ再現性を持っていないと、クオリティーの維持やスタッフ間のコミュニケーションに支障をきたすことになります。そこで、CRTから液晶への移行など、その時代に合った最良のモニターを採用し、運用を続けてきましたが、それぞれのデバイス特性によって一長一短があり、結果的に社内のスタッフはもちろん、お客さまにも負担を強いる局面もありました。

ソニーから有機ELパネルを採用したマスターモニターBVM-E250が登場したのは、ちょうど当社でグレーディング業務を開始する時でした。映像制作でもとりわけ精緻な作業が求められる工程なので、テストも兼ねてBVM-E250を導入し、運用してみました。その結果、BVM-E250は非常に優れた色の再現性、動画応答性を持っており、次世代のマスターモニターと評価することができました。特に、黒の再現性、暗部の階調などはCRTを上回っていると実感でき、グレーディングにおいてもストレスを感じることなく作業に集中することができるなど、大いに威力を発揮してくれました。

こうしてBVM-E250を運用することで大きな成果を得ることができましたが、唯一の課題となったのが、視野角による色の微妙な違いでした。CM制作ではグレーディング工程だけでなく、オフライン編集や本編集でも、複数のスタッフ、ディレクターやプロデューサー、クライアントの方々など、多数の人が参画して作業を行うことが少なくなく、見る角度によって微妙に色が異なると、意見の食い違いなど混乱することがあります。そこで、BVM-E250を回転台に取り付けて、必要に応じて向きを変えることで対処しましたが、ストレスとまではいきませんが、余分な手間がかかっていたことは事実です。この唯一の課題を根本的に解決してくれたのが、今回導入したAシリーズでした。

Aシリーズ20台を導入、すべての編集室、グレーディングルームに配備
高品質のCM作品制作に欠かせない一貫した色や品質の管理体制を実現へ


同席いただいた同社 常務取締役 武田佳典様(写真・右)、制作技術本部 本部長 齋藤孝博様(写真・左)、同部 部長 川畠正士様(写真・中央)

CMの仕上げ工程では、色の管理は重要なファクターの一つとなります。特に、化粧品や生活用品などの商品魅力を伝える上では色の一貫した統一性が大切です。各工程でこの色の再現性が異なると、制作の意図や表現がうまく伝わらず混乱することにもなりかねません。BVM-E250などで実証された正確な色再現性、優れた動画応答性といった特性、そして視野角による色の変化を半減させたAシリーズは、こうした課題をクリアしてくれるマスターモニターであると判断することができました。

そこで、2013年5月にBVM-E250A、BVM-F250A/F170A、PVM-2541Aを合計20台導入し、幅広い制作用途も視野に入れ、グレーディングはもちろんのこと、オンライン編集室にもBVM-E250Aを採用しました。これにより、高品質のCM作品の制作に欠かせない、オフライン編集からグレーディング、本編集に至るまで一貫した画質、色で監視、管理できる体制を構築しました。また、今回の大量導入で一番の驚きであり、魅力的だと感じたのは、20台の個体差が極めて少なかった点です。細かな調整をして個体差を調整する手間もなく、配備して即運用を開始することができました。

見る角度による意見の食い違いやストレスが根本的に解消されたことで
仕上げの各工程における作業の効率性の向上にも大きく貢献




業務用有機ELマスターモニター/ピクチャーモニターBVM/PVM-Aシリーズの導入で、オフライン編集からグレーディング、本編集に至るまで一貫した高精度な色彩管理、画質管理を実現
*画面は「花王リーゼ」のCMより。©花王株式会社様

オフライン編集では、10人ぐらいの人が1台のモニターの前でカット決めや構成を打ち合わせる作業を行いますが、これまでは見る角度で色が微妙に異なって見え、混乱することもありましたが、Aシリーズによってそうしたことがまったくなくなりました。作品の構成や演出の意図といった情報の共有や、円滑なコミュニケーションが可能になり、作業がスムーズに行えるようになった点が最大の成果と言えます。また、光の反射が抑えられるので、明るい環境で打ち合わせできる点も魅力です。

グレーディング作業では、黒の再現性、豊かな階調表現、正確な色再現が威力を発揮しています。CMのようなハイエンドのコンテンツ制作では、微妙な色の表現が重要な役割を果たすケースも少なくありません。その点、Aシリーズは暗部の微妙な階調や色も見分けることができるので、演出や表現の意図を反映しやすいと思っています。CRTに代わるマスターモニターのデファクトスタンダードだと評価しています。

本編集においても、Aシリーズの導入でストレスを感じることなく作業に集中できる環境になりました。もちろん、CM作品ですから、民生用液晶テレビでの再現を想定しながら仕上げの編集作業を行うわけですが、色や画質をつねに確認し、決定できる信頼性の高いマスターモニターがあることで信頼感、安心感も高くなります。お客さまからも、どの部屋でも同じ色再現で確認できることで高い評価をいただいています。

繰り返しになりますが、マスターモニターはスタッフ間のコミュニケーションツールとして極めて重要な役割を担います。今回のAシリーズ導入による更新が、当社の強みである、お客さまのご要望に対する迅速かつ柔軟な対応力と、チームワークの強化や連携に有効に機能してくれるだろうと期待しています。

株式会社 デジタルエッグ

株式会社 デジタルエッグ

1992年創業のポストプロダクション(本社:東京・銀座)。「創造力×想像力」を基本コンセプトに、高い技術力とノウハウで高品位な映像をクリエイトする「創造力」と、見る人がそれをどう感じるかという「想像力」を融合してテレビCM制作を主力に活躍しています。オフライン編集からグレーディング、本編集、MAに至る一貫した体制を整えており、JPPA AWARD 2013でゴールド賞3部門・シルバー賞1部門で受賞するなど、映像コンテンツ制作のプロフェッショナル集団として高い評価を得ています。

http://www.digitalegg.co.jp/ (株式会社 デジタルエッグ)

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