商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

メジャー大会の撮影で見えた
「α9」の革新的機能がゴルフ撮影に
イノベーションをもたらした

〜20コマ/秒の連続撮影とサイレントシャッターが
実現する未知の世界〜
フォトグラファー 内田眞樹 氏

α Universe editorial team

16年もの間ゴルフ写真を撮り続け、ゴルフの総合サイト「ゴルフダイジェスト・オンライン」では数多くのトーナメントの写真を公開しているフォトグラファー・内田眞樹氏。ゴルフファンの中には、内田氏の大会写真を待ち望んでいる人も多い。そんな内田氏が2017年7月、ヨーロッパで行われたメジャー大会に持ち込んだカメラはα9だった。これまではデジタル一眼レフで撮影していた内田氏が、実際にα9でメジャー大会を撮影した感想や、ゴルフの撮影だからこそ活用できた機能など、プロの現場での使用感を伺った。

内田 眞樹/フォトグラファー 1966年、東京都生まれ。大学在籍中にドラムス担当でバンドデビューするも、グラフィックデザインの道に進み、広告代理店勤務を経てデザイン会社を設立。同時に、人物やグラビアの撮影を担当するフォトグラファーの道へ。あるゴルフトーナメントを観戦した際、フィールドで撮影しているフォトグラファーが輝いて見えたことがきっかけで、ゴルフ専従フォトグラファーとしてのキャリアをスタートする。現在、トーナメント撮影歴16年。女子プロのポートレートを使った『BUZZ GOLF』の表紙を担当。『ゴルフダイジェスト・オンライン』ではメジャー大会の撮影をほぼリアルタイムで公開するなど第一線で活躍中。ツアープロとの親交も深く、トーナメント写真のキャプションには定評がある。

サイレント撮影を現場で試してみた
「α9」はプロフォトグラファーの注目の的に

――大切なメジャー大会の撮影に、あえてミラーレス一眼であるα9を選んだ理由を教えてください。 ゴルフトーナメントを撮影するフォトグラファーは、ほとんどがデジタル一眼レフを使用しています。僕も例に漏れず、これまでは一眼レフを使っていました。ミラーレスはまだまだ発展途上で、瞬間を切り取るようなスポーツシーンには向いていない、という印象だったんです。プライベートではα7を使っていたこともありますが、プロユースでは“ミラーレス”はちょっと不安というか、まだ少し懐疑的な部分がありました。ところがα9は、僕が思っていたミラーレスの概念を吹き飛ばすほど進化を遂げていました。これなら現場で使える、一眼レフよりも活躍するんじゃないか、と興味を持ちました。なかでも気になったのはサイレント撮影ができることですね。シャッターを切っても音がしないことは、マナーに厳しいゴルフ撮影では画期的なことですから。

――今回、メジャー大会の撮影でα9を使って、周囲の反応はいかがでしたか? ものすごかったですよ! 「ゴルフダイジェスト・オンライン」に掲載されている写真には「Sony α9で撮影」と書かれていることもあり、プロカメラマンの間でもα9のことがかなり噂になっていました。みんながカメラを見にきて「触っていい?」とか言われたりして。かなり興味津々な感じでしたよ。 ウェブに上げている画像を見れば写りの良さが分かります。しかもサイレントシャッターを使えば、普段は押せないところでシャッターも押せる。「今までにはない写真が撮れて、撮影の可能性が広がるよね」といったことをみんなが言っていましたから、ゴルフの撮影現場でα9を使うフォトグラファーは増えていくでしょうね。

――α9を使ってみた、率直な感想をお聞かせください。 想像以上にいい作品が撮れましたね。20コマ/秒の高速連写とサイレントシャッターで、本当に今まで撮ることができなかった一瞬まで撮れるようになりましたから。今回、メジャー大会の撮影に入る前に、別の試合でテスト使用はしていたんです。ある程度クセや使用イメージは掴んでいたのですが、メジャー大会ならではの景色、シチュエーションというのがやっぱりあるんですね。そんな一瞬を撮影できたということで、単純に撮影が楽しかったです。

プロの超高速スイングでも選択肢を生み出す
秘密兵器として活用した20コマ/秒の高速連写

――ゴルフ撮影では高速連写も多用すると思いますが、その性能はいかがでしたか? ゴルフのスイングはとても速いので、連写しても、どうしても欲しいコマが抜けてしまうことがあります。この画像とこの画像の間が欲しかった、みたいな。でもα9は20コマ/秒の高速連写が可能ですから、そういうところも逃さずに撮れるのが魅力ですね。 正直なところ、他のメーカーでも14コマ/秒くらいまでは出ているので、他のスポーツシーンにおいては、それでまかなえてしまうケースもあります。けれどゴルフは特殊。プロ選手のスイングはとてつもなく速いですから、より高速な連写が欲しくなる。だから、20コマ/秒の高速連写は、スポーツの中でも特にゴルフで威力を発揮する機能なのではないか、と僕は思っています。

――20コマ/秒の高速連写をよく使ったのは、どのようなシーンですか? バンカーショットとラフからのショットです。バンカーショットでは飛んでいるボールの位置を選べるだけでなく、砂の飛び方まで選ぶことができましたし、ラフからのショットでは芝が飛んでいるところも写すことができました。

内田氏セレクトのバンカーショット。ボールの位置、砂の飛び方や描写力にも注目。

作品を見る

20コマ/秒の高速連写で、狙いどおりの瞬間を捉えたラフからのショットは必見。

作品を見る

こういうシーンは連写のコマ数が多いからこそ選ぶことができます。今まで撮れなかった、というわけではありませんが、より確実にいいシーンを押さえられる、ベストな瞬間を逃さないっていう安心感はありますね。特にヨーロッパで行われるメジャー大会は、深く厳しいラフが名物のひとつなので、ラフからのショットには力が入りました。 でも20コマ/秒の連写を多用しすぎると、撮影枚数が増えることも事実です。事前に国内の大会で使った際、いつもは4,000枚程度なのに、その時は初日だけで10,000枚を越えてしまってセレクトに苦労しました(笑)。今回の撮影では、後から写真を選ぶことも考えつつ、シーンに応じて10コマ/秒と20コマ/秒の連写速度を切り替えながら、撮影を行いました。20コマ/秒は、僕にとっては秘密兵器というか、“ここぞ!”という時にチャンスを狙える、奥の手だったわけです。

UHS-II対応。高速連写や大容量データの転送に適したメモリーカード(Class10) SF-Gシリーズ

詳しく見る

サイレントシャッターを併用することで
今まではNGだったシーンも撮影が可能に

――ゴルフのメジャー大会を撮影するにあたり、役に立った機能はありますか? なんといってもサイレントシャッターですね。そもそもα9で撮ってみたいと思ったのはサイレント撮影機能に惹かれたからです。ゴルフは紳士的なスポーツで、選手が集中しているときに音を出すことはタブーとされています。だからプレー中の選手を撮影する時も制約があって、アドレスからインパクトの瞬間までは音を出してはいけないんですよ。また、選手によって集中を始めるタイミングが異なるので、これまで撮影中は、結構気を遣っていました。そんな時に魅力に感じたのがサイレントシャッターです。

タブー視されるインパクト前の瞬間。今までは見られなかった世界を見てみよう。

作品を見る

シャッター音が出てしまうため、今まではインパクト以前のタイミングで撮ることができませんでした。でもサイレントシャッターならまったく音が出ませんから、アドレス、クラブの振り上げからインパクトの瞬間、そしてフィニッシュまでを撮れるようになりました。今まではシャッターを押した瞬間にはボールがカップに入ってしまっていたピン横10cm弱のパットも、ボールが入る瞬間を狙えます。

α9,F5.6,1/3200秒,ISO-640

つまり、いつでもシャッターを押せる、ということですね。選手がアドレスに入っている間に、他の選手を撮る、ということもできてしまいます。選手にも撮っていることがわからないので、真剣な表情や自然な表情を見せてもらえる。シャッター音がしないことで、撮影の可能性が格段に広がりました。

――他にはどうでしょうか。 広大なゴルフ場では高解像のEVF(電子ビューファインダー)が役立ってくれました。露出が撮影時にリアルタイムで把握できるだけでなく、撮影した画像をEVFで再生・拡大することもでき、僕はスコアボードや選手の顔を確認する時にも使っていました。例えば、遠くのティーグラウンドでティーショットを打っている時は、選手の順番がわからなかったりしますが、注目の日本選手がそのパーティにいる時は、誰がどの方向にボールを打ったのか把握しておきたいんですよね。セカンドショットを打つ時に近くにいたいので。そういった場合に、ティーショットを打っている選手を撮影して、ビューファインダーで拡大再生して確認する、といった使い方もしていました。拡大しても細部が認識できるほど鮮明なのはEVFならではじゃないでしょうか。

芝のグリーンや空の青さを鮮やかに見せながらも
立体感を損なわない解像性能が“空気”も切り取ってくれる

――画質についてはいかがでしたか? 解像感がよくて、色合いに関しても緑と青が鮮やか、という印象です。そしてすごく立体感があるんですよね。ゴルフ場での撮影では「青い空」と「緑の芝 をより美しく見せたいんです。α9は彩度やコントラストを調整しても、欲しい部分だけをバランスよく上げてくれるという感覚。例えば、芝の上に緑色の服を着た選手がいるとしますよね。芝の緑をキレイに見せるために彩度を上げると、どうしても緑の服も彩度が上がってしまって、結果、のっぺりとした写真になってしまうことがよくあります。でもα9は立体感を損なうことなく彩度を上げてくれるんです。

内田氏はあえてシルエット撮影に挑み、選手の吐息まで伝わってきそうな一瞬を捉えた。

作品を見る

ヨーロッパのメジャー大会では、曇天のグレーな空もどう写るか楽しみにしていましたが、その場の空気感まで伝わるような解像感の高い、印象的な写真が撮れました。おそらく、α9ならではのダイナミックレンジの広さがこの立体感を生み出しているんですね。撮影した画像を見ていると、写真ではなく、4Kとか高画質のテレビを見ているようなイメージ。色鮮やかでコントラストがあって、立体的に見える。そのくらいα9の画質には惚れ込んでいます。

空の青と、芝の緑を鮮やかに描写する高画質を隅々までチェック。

作品を見る
α9,Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA 35mm,F1.4,1/1250秒,ISO-400

広範囲をカバーするAFエリアと「瞳AF」が素早く的確なピント合わせを可能にする

――AFの性能などについて、実際に使ってみた感想をお聞かせください。 α9はAFのエリアが広いのも魅力ですね。主役の被写体を画面の端にもってこようとすると、今まで使っていた一眼レフではAFエリアが狭くてカバーしきれない。そうすると、カメラを動かしてピント位置を選択するので、ひと手間かかってしまいます。でもAFの画面カバー率93%、693点の像面位相差検出AFセンサーを配置しているα9なら、画面の隅の方でも簡単にしっかりピントを合わせることができます。

領域のほぼ全面をカバーするフォーカスエリアの広さとAFの正確性を実感させてくれる。

作品を見る

人物撮影では「瞳AF」もかなり活躍してくれました。僕は長くゴルフ撮影の仕事をしているので、練習中は選手とコミュニケーションを取ることもよくあります。ある程度近くからの撮影もできますので、日本を代表する有名選手のいろいろな表情を撮影させてもらいました。そんな時は必ず「瞳AF」をオンにします。そうするとまつ毛はもちろん、クロースアップした時には目の玉にまでしっかりピントが合ってくれます。

人物の瞳を捉え続ける「瞳AF」で、真剣な表情もしっかりとピントが合った。

作品を見る
α9,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F5.6,1/1000秒,ISO-1250

もう一歩近づくことができる
実用的な望遠レンズのテレコンバーター

――今回の撮影ではさまざまなレンズを持って行かれたそうですが、主に使ったレンズや使い分けについて教えていただけますか? α9を2台使って、1台はFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを付けっぱなしに。もう1台はFE 16-35mm F2.8 GMとFE 24-70mm F2.8 GMをシーンによって付け替えながら使っていました。望遠の100-400mmはゴルフ撮影では必須の焦点距離。手足みたいなものなので、思い通りに動いてくれるのが前提です。そのあたりはきちんとクリアしてくれましたし、テレコンバーターも2倍と1.4倍の両方を使いましたが、とくに1.4倍は実用性が高いと感じました。

ゴルフは、コースによって結構広さが変わります。選手と自分との距離感が近いコースもあれば、離れるときもある。コースが広くなって選手と離れてしまった時に1.4倍のテレコンを使いました。もう一歩、選手に近づいて撮影したい。そんな時にはテレコンが強い味方になってくれます。 FE 16-35mm F2.8 GMは使っているなかで、ワイドでもいい感じにぼけてくれて、「こんなに綺麗にぼかせるのか!」と驚きました。基本的に広角レンズを開放で使うことはあまりないので。ゴルフだと臨場感を出すためにできるだけ絞って撮りたいと思っていましたが、このレンズなら違う使い方もできそうで撮影の幅が広がるような気がします。

α9,FE 16-35mm F2.8 GM 16mm,F10,1/80秒,ISO-100

持ち運びに便利なフォルムと
隙間からも被写体を狙えるコンパクトさが魅力

――普段使っている一眼レフと比べて、サイズ感はいかがでしたか? 一眼レフよりもボディが格段に小さくて軽いので、移動がとても楽でした。ボディが小さくなれば、その分持っていくレンズを一本増やすこともできますから。しかもα9はボディに丸みがないスクエア型のフォルムなので、レンズを外した状態でカメラバッグに2台入れても、まるで本棚に本を差し込むように収まりがいいんですよ。流線型のボディってカッコいいんですけど、結構奥行きがあってかさばってしまいますからね。そういう意味でも持ち運びやすいと思います。

――このサイズだからこそ撮れた、という写真はありますか? ティーショットを打つ場所で、選手のすぐ後ろに大きな看板が立っているところがあったんです。その看板は地面との間に少し隙間があって。フォトグラファーはみんなこの隙間からローアングルで撮影しようと、這いつくばってカメラを構えていたんです。一眼レフを使っていたフォトグラファーはカメラを隙間に突っ込んだ時点で、もう身動きがとれなくなっていました。ボディが大きいのでレンズのアングルが選べないし、ファインダーを覗く事も難しいわけです。でもα9は、背面液晶をチルトさせて、ライブビューを使って楽な姿勢で撮れますし、その場合でも連写・AF・サイレントのスピード感はまったく落ちない。ボディが小さいので、隙間に入れても少しは自由がききますし、縦位置グリップを外せばさらに余裕ができる。おかげで、青空を入れた大胆な構図で、ティーショットを打つ選手を背後から印象的に撮ることができました。

サイレントシャッターとライブビューを備えた「α9」ならではの、インパクト前の瞬間を捉えた。

作品を見る

競技と撮影者を近づける「α9」の登場で
スポーツ写真“新時代”の潮流が見えた

――最後に、今後、スポーツジャンルにおけるカメラの未来はどう変わっていくと思われるか、内田さんの意見をお聞かせください。 先ほどもお話したように、ゴルフでの撮影にはルールがあります。「アドレスからインパクトまではシャッターを押してはいけない」ということも、そのルールのひとつです。それはあくまで選手の集中力を乱さないための音への配慮からきているもの。シャッター音が出ない、となると、そのルールも変わるぐらい画期的なカメラだと思います。

ゴルフほどではないにしろ、他のスポーツでも音への制約はあると思いますから、今後はサイレントシャッターありきの方向にシフトしていくんじゃないでしょうか。スポーツのジャンルではこれが当たり前になっていくような気がします。今は音がしないことに対して違和感を覚える人もいるかもしれませんが、今後は「え、それ音がするの?」という風になっていくんじゃないかなと思いますね。たぶん他のメーカーも、将来的にα9を追従していく形になっていくと思います。 α9は、今までミラーレスは眼中になかった、もっと言ってしまえば“ミラーレス”に対して懐疑的だったスポーツフォトグラファーも注目しているモデルです。その注目度は、実際にメジャーなゴルフツアーでα9を使った僕が一番実感しているかもしれません。今後はサイレントシャッターを含め、ミラーレス一眼という分野もプロが使うようになるはずです。 これだけ実力を備えたミラーレス一眼が現れたわけですから、その定義が変わってくることは間違いありません。一眼レフが当たり前だったスポーツフォトグラファーの世界に旋風を巻き起こすカメラといえるでしょう。

内田氏がα9で撮影したメジャー大会の作品はこちら http://www.golfdigest.co.jp/special/1708sony_theopen/

記事で紹介された商品はこちら

ワンクリックアンケートにご協力ください

記事一覧
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる
アンケートのお願い
デジタル一眼カメラα(アルファ) サイトマップ