アーカイブ / 余白 / 建築
- 展示期間
- 2014年10月31日(金)〜11月20日(木)
- 展示時間
- 11:00〜19:00
ギャラリートーク開催のお知らせ
新津保建秀氏とゲストの方々によるギャラリートークを開催します。
- 開催日時
- 11月16日(日) 15:00〜16:00
川尻大介氏(鹿島出版会)、石山星亜良氏(東京藝術大学/MTMDFプロジェクト)、新津保建秀氏 - 開催場所
- ソニーイメージングギャラリー 銀座(ソニービル6階)
入場無料、事前予約不要です。
ソニーイメージングギャラリー 銀座



新津保建秀氏とゲストの方々によるギャラリートークを開催します。
入場無料、事前予約不要です。

1968年 東京生まれ。映像・写真・フィールドレコーディングによる制作を行う。
自身の作品制作とともに、さまざまなプロジェクトにおける、企業、建築、電子音楽、非線形科学、情報デザインとの共同作業を多く手掛ける。近年の活動として、東浩紀が編集長をつとめる『思想地図β』誌での福島およびチェルノブイリにおける一連のドキュメント、代官山ヒルサイドテラスと周辺地区を継続的に撮影しているプロジェクト《Hillside Scenery》、2014年春にリリースされた池上高志、永井一史、岡瑞起、evalaらと共同制作した、電子書籍『MTMDF』(HAKUHODO DESIGN)などがある。2015年には、近年取組んできた都市空間を捉えた連作の写真集の刊行が予定されている。
新津保建秀は2000年代前半より、写真というメディアを中心とした表現を通じて、私たちをとりまく新たな自然とも言うべき情報環境と、風景の関係について考察してきた。「アーカイブ / 余白 / 建築」と題する本展は、近年、建築家や美術家などからの要請に応じて撮影した写真群のアーカイブの——とりわけ彼の創作活動において主要な位置を占めてきた建築とその周縁の——画像から構成するものである。
人工物が備えもつ諸要素の微細な挙動を捉えた新津保の風景は、いわゆる「建築写真」に所与の作家性(計画主体の意図)や芸術性(意匠の美意識)から解き放たれ、物質が定着に向けて移行する過渡状況への強固なまなざしに貫かれている。
時間を形象化するかのような目論見は、2012年の写真集『\風景』でひとつの結実を見るが、長期にわたる同書の制作過程において共同作業を行った複雑系科学の研究者・池上高志が、いみじくも「光学的無意識」(『美術手帖』2012年8月号)と評したように、その視座はいまだ私たちが感得しえない知覚の深層へと向けられている。
新津保が捕捉する画像の集積(アーカイブ)は、空間把握の新たな地平を開くものになりうるか——。その一端を供する本展は、建築を対象とした現在計画中の出版物の、スタディの一過程を提示するものである。