RX1R IIIは、AIプロセッシングユニットを搭載することで、被写体の骨格情報を使ってその動きを高精度に認識する、人体の姿勢推定技術を用いた処理を行います。瞳だけでなく人間の胴体や頭部の位置をより高精度に認識するため、たとえばカメラに対して後ろ向きの人物を捉えたり、顔が見えないシーンなどでも正確にトラッキングすることができます。さらに、姿勢の異なる複数の被写体をそれぞれ区別できるため、多くの人が行き交う街角でのシーンで、狙った被写体を認識し追尾し続けることが可能です。
RX1R IIIのAI処理ユニットは、「人」「動物」「鳥」「昆虫」「車・電車」「飛行機」の被写体認識に対応しています(*1)。また、[オート]モードを搭載し、カメラが自動的に被写体の種類を選択して認識することが可能(*2)。被写体の選択を「オート」モードに任せることで、撮影時に構図や被写体の動きに集中できます。静止画・動画撮影で、幅広い被写体認識に対応しています。
AIを活用した「リアルタイムトラッキング」を搭載。狙いたい被写体を指定してシャッターボタンを半押しするだけで、カメラまかせで自動追尾が可能。撮影者は構図に集中できます。ヘルメットやマスクなどで顔が見えない人物、背中を向けているような動物もリアルタイムに検出し、追尾し続けます(*2)。さらに、被写体の状況により認識ができない場合や、被写体認識AFを[入]にしない場合でも、ソニー独自の物体認識アルゴリズムにより、色や模様、被写体距離といった空間情報を高速処理。高精度な物体認識でカメラが自動で追尾を行います。また、「タッチトラッキング」を設定しておけば、狙いたい被写体をモニター上でタッチするだけで追尾できます。
最新の画像処理エンジンBIONZ XRの高速処理性能とアルゴリズムの見直しで、高画素かつ広範囲・高密度なAFによるデータ量にもかかわらず、AF性能が向上。RX1R IIよりも広い、イメージセンサーの撮像領域の約78%(静止画撮影時)のエリアに、最大693点(*)の像面位相差AF点を高密度に配置しました。枝に止まった小鳥など、認識した被写体をピンポイントで精度高く捕捉します。また、縦位置のポートレート撮影でも、RX1R II比でよりワイドになったエリアで自由なフレーミングができます。さらに、位相差AFを積極的に活用することで、シングルAF(AF-S)時でも高速で安定したフォーカス動作を実現。快適な撮影をサポートします。
最新のAFアルゴリズムにより、RX1R IIIは室内や夜などの暗いシーンにおいて、AF-SモードでEV -4.0(*)の低輝度下でも高精度なオートフォーカス撮影が可能です。