想いをカタチに

My Sony STORY vol.11「音楽のジャンルも、パフォーマンスのカテゴリーも超えてストリートの仲間とつながりたい」のキービジュアル
#クリエイティビティを高め合う

音楽のジャンルも、
パフォーマンスのカテゴリーも
超えてストリートの仲間と
つながりたい
Vol.11

第11回目の“My Sony STORY”は、第1回目に紹介した「PLAY the MUSIC」の第3弾となるイベント「沸騰パーキング」を企画・運営したメンバーたちのストーリー。
「もっと、音楽で遊ぼう。」をテーマに2024年にスタートした「PLAY the MUSIC」は、今回初めて、ダンスやフリースタイルバスケットなど多彩なストリートカルチャーにも拡大。誰も見たことのないジャンルレスなサイファー(即興)イベントに挑んだメンバーたちの熱い想いに迫ります。

( “My Sony STORY”vol.1:「PLAY the MUSIC」企画立案者のストーリーはコチラ

ストリートカルチャーに
もっとスポットライトが当たってもいいのではないか。

「PLAY the MUSIC」の第1弾から参加してきた吉田。メジャーなミュージシャンたちとの共創にやりがいを感じながら、音楽にはもっとやるべきことがあるのでは?という気持ちが心の片隅にありました。

「『PLAY the MUSIC』を進めるなかで、音楽にはもっと幅広いジャンルがあって、メジャーシーン以外のところにも音楽を楽しむ人はたくさんいる、と感じたことがきっかけでした。というのも、自分を振り返ってみても、中学時代からヒップホップやラップが大好きで、ストリートカルチャーに親しんできた世代。さらに、少し前には『フリースタイルダンジョン』というラップ番組が人気を集めたり、音楽以外でもスケートボードがオリンピックで注目を集めたり、ストリートカルチャーが脚光を浴びるようになってきたと感じていました。一方で、コロナ禍もあってパフォーマンスをする場所が減ったり、一部の若者文化という先入観で語られてしまう部分があることも確かで、『PLAY the MUSIC』として何かいっしょにできないかと思うようになりました」(吉田)
沸騰パーキングを企画・運営したメンバー3名の集合写真

「沸騰パーキング」を企画・運営したメンバー 左から土井(撮影チームリーダー)、吉田(音チームリーダー)、八谷(本企画主担当)

ストリートカルチャーといっても、そのジャンルは実にさまざま。どのような形のイベントができるか模索していきました。
「進めていくなかでわかってきたのは、ストリートカルチャーには『ダンス』『ラップ』『ビートボックス』など様々なジャンルが存在する一方、それぞれのコミュニティ内に閉じた結びつきが強く、垣根を超えた交流が少ないということ。そこで私たちソニーがハブとなって、パフォーマーとオーディエンスが自由に交わり、一つの体験を共有できるイベントを企画できたら面白いんじゃないかと思うようになりました」(八谷)
本企画主担当の八谷のポートレート

八谷(本企画主担当)

仲間目線でサポートしたいから
社内全体に声をかけストリートカルチャー推しを公募。

今回、新しい試みとして行ったのが、イベントのサポートスタッフを社内全体から公募したこと。
「僕はヒップホップに親しんできたのでなんとなくわかるのですが、ストリートカルチャーの世界は仲間意識が強いので、大人や企業が入ると上から押しつけられるように感じてしまうんじゃないかと懸念しました。『PLAY the MUSIC』は「もっと、音楽で遊ぼう。」と言っているのだから、同じ目線に立って同じ方向を見ていっしょに楽しみたい。そこで、ストリートカルチャーに親しんでいるサポートスタッフを社内から公募することになりました。その結果、普段は異なる仕事をする社内メンバー4人が参加。彼らの意見も交えて検討し、どんなことをしたらみんなが楽しめるかを突き詰めていくことになりました。その結果、DJ、ダンサー、フリースタイルバスケットボール・フットボール、ヨーヨー、ビートボクサー、けん玉に中国ゴマと、まさにジャンルレスに広がり、パフォーマーたちのサイファー(即興)でいこうとなりました。こんな自由でワクワクするようなイベントは誰に聞いても知らない。すごいことになるんじゃないかという期待と不安でヒリヒリしました」(吉田)
音チームリーダー吉田のポートレート

吉田(音チームリーダー)

映像クリエイターも加入し、未知のクリエイションにチャレンジ。
現場も、オンライン空間も盛り上げたい。

もうひとつ新たなチャレンジとなったのが、映像クリエイターが加入し、ライブ配信と会場で流すダイジェストムービーを即興で制作することでした。
「ストリートカルチャーでは自分のパフォーマンスを写真や動画に撮ってSNSで仲間内とシェアする文化がある。つまり、写真や映像と親和性が高いということ。これまでの『PLAY the MUSIC』は音にフォーカスしてきましたが、今回は映像も取り入れようと考え、撮影チームといっしょに盛り上げられないかと考えていきました」(吉田)
撮影チームのリーダーは、以前はヘッドホンチームにも所属していた土井。実は大のラップ好きでした。
「地元がわりとストリートカルチャーが根付いた地域で、兄の同級生のラッパーに憧れたり、大学時代もラップにハマったりしていて。なので、この沸騰パーキングは仕事だけど趣味みたいな感覚でした」(土井)
土井は日ごろから映像クリエイターとともに映像制作の現場に携わる機会が多く、映像制作を通じたクリエイターとの共創を経験している立場から、どんな映像が撮れるのか、どんな体勢で撮影チームを束ねるのがベストなのかを模索します。
「企画のスタートにあたって懸念したのは、映像制作者にとって即興は真逆に存在すること。映像は本来、編集が重要で、時間をかければかけるほどいいものができる確率があがる世界だと考えています。ただ、普段からクリエイターと接しているなかで、新しい映像表現にチャレンジしたいということはよく聞いていました。クリエイターとの対話のなかで、即興という未経験の映像制作は絶好のチャンスになると気付きました」(土井)
撮影チームリーダー土井のポートレート

土井(撮影チームリーダー)

未知のイベントを成功させるには、
パフォーマー、クリエイターを信じること。

ジャンルレスサイファー、さらにライブ配信や即興映像制作と、誰の目にも最終形が見えないなか、雲をつかむような気持ちで計画を進めるメンバーたち。途中段階では停滞や白熱した議論をいくつも乗り越えました。
「即興でやるラップに対して、ダンスはある程度、型があるし、ラップはMCが入らないけどダンスのときはMCが盛り上げる。ひとくちにフリースタイルといっても全然違うので、本当にうまくかみ合うのかという不安はありましたし、正直、本番を見るまで本当の意味では想像できていなかったと思います。MCの台本も大部分はアドリブですごいアバウト。途中までは僕らも内容や言葉をちゃんと決めたほうがいいと思っていたんですが、そうするとパフォーマーたちがノッてこない。途中からは考え方を改めて、最低限の時間や流れだけ決めて、あとはパフォーマーを信じてフリーにやってもらおうと腹を決めました」(吉田)
沸騰PARKING CREWのTシャツ

当日映像クリエイターチームとも一緒に着用した沸騰PARKING CREW Tシャツ

来場者に配布したバングルとステッカー

来場者へこの体験が良い思い出となって欲しいと想いを込めて用意したバングルやステッカー(お土産の一部)

パフォーマー、オーディエンス、スタッフが一体になった瞬間、
まさに沸騰パーキングに。

イベント当日、会場となった夜の地下駐車場に集まったのはパフォーマー、オーディエンス、スタッフ総勢約200人。いつもは殺風景な駐車場が音、光、人の熱気であふれました。シナリオも約束もない即興ならではの瞬発力と爆発力で、スタートと同時にあっという間に最高のボルテージ。
「最初のほうで、初めてオーディエンスの前でラップを披露するパフォーマーが出てきたんですが、“オレ初めて人前でマイク握ってラップやるんだ”みたいなことを言った途端、オーディエンスからものすごい歓声が沸いたんです。オーディエンスも先輩パフォーマーも温かくそのチャレンジを応援して盛り上げようとしていて、その光景に鳥肌が立ちました。その瞬間、沸騰パーキングをやる意味はあったし、やってよかったと心から思いました」(吉田)
地下駐車場に集まった観客とパフォーマーの様子

当日会場に入れるオーディエンスを一般募集。定員の3倍以上の応募が寄せられた

初挑戦のラップに会場が盛り上がる瞬間

初めてのチャレンジに会場が一気に沸騰した瞬間。お互いをリスペクトし合うストリートカルチャーの真髄を感じられた

主催チームですら、予測不能なイベント。開始直前まで不安で緊張していたという八谷だったが、会場にいる参加者の表情を見て一気に安堵したという。
「パフォーマンスやオーディエンスだけではなく、携わってくれたクリエイターやスタッフも彼らのような顔つきをしていたのがすごく印象的でした。とにかく楽しそうで、熱気に満ちている感じ。気づいたら私自身も運営スタッフとしてではなくいちオーディエンスとして楽しんでいました。また会場のいろんな方たちとお話しましたが、本当にみんなこのカルチャーが大好きなんだなというのが伝わってきて。イベント前にヒアリングをしたパフォーマーだけではなく、彼らにも話を聞けたことで、もっと多くの意見を取り入れていければさらに新しい化学反応が起こるんじゃないかという可能性も感じました」(八谷)
ジャンルレスサイファーで盛り上がるイベント会場の様子

イベントではジャンルレスサイファーが次々と繰り広げられ、パフォーマー、オーディエンスの熱量がどんどんと湧きあがった

〈 沸騰PARKING プロジェクトムービー 〉

撮影チームを束ねていた土井も、その場で繰り広げられるヒリヒリとしたライブ感に、思ってもみなかった熱い気持ちがうまれました。
「思わず“めちゃくちゃヤバいイベントになってる!”と口走っていました。映像クリエイターの必死な姿にも熱くなってしまって。絶対にミスれない、いいものを残したいという思いも溢れ出てきて、クリエイター自身が本気で楽しみながら制作している様子が胸アツでした。クリエイターの皆さんを信じてよかったし、彼らの感性に頼ってよかった、任せるという覚悟も大事なんだと改めて思いました」(土井)

〈 映像クリエイターチームのBehind the Scene 〉

イベントのライブ配信や、即興で制作したダイジェストムービーを会場で披露した映像クリエイターチーム。その映像のカッコよさに、会場もさらに沸騰した

イベント終盤には、パフォーマーもオーディエンスもスタッフも見分けがつかないほど一体に。その熱気と興奮はパフォーマー、オーディエンスのSNS投稿にも現れていました。
『今回の沸騰PARKINGで「サイファー」がいかに、素晴らしいアートフォームで、年齢も性別も言語、非言語、キャリアも関係なしに、行っているパーフォマンスすべてを平等に飲み込み、一つの興奮、熱狂に変換していく、「サイファー」が持つ愛に深い感動を覚えました』 (梅田サイファー:KZ)
『ラッパーはラッパー、ダンサーはダンサーという感じで、近いところにいるはずなのに絶妙な距離を感じる場面に何度も遭遇してきましたので、今回も上手く交われるか多少心配してたのですが、いざ同じ音でセッションが始まるとひたすらエキサイティングで今まで見たサイファーの中でも1、2を争う熱量だったと思います。
この先も定期的にやって欲しいと思う素晴らしいイベントでした。
沸騰PARKINGに関わったすべての人にリスペクト!!!』 (梅田サイファー:peko)
『人生初めてのサイファーがこんなに豪華ってやばい。全パフォーマーがかましてて気持ちよかった』 (ダンサー:まめこ)
『名前の通りのイベント過ぎて血管切れそうでした、やっぱり表現する人って等しくカッコいいな〜〜〜あんなに楽しい空間にいさせてもらってありがとう』 (オーディエンス)
『沸騰パーキング
激アツでした!』

(オーディエンス)
さらに、配信視聴者たちからも『沸騰パーキング、配信でもめっちゃ楽しかった』、『全人類沸騰パーキング見るべき』など多数の投稿が。オフライン・オンラインも関係なく、関わる人すべてが文字通りの沸騰パーキング! その興奮は終了後もなかなか冷めやらず、イベント終了後もその場を離れがたいパフォーマー、オーディエンスが集まり、いつまでも耳や目に焼き付いた残像と残響の余韻に浸りました。
「最後はみんないっしょに渾然一体になって、まさにカオス。思い返してみても正直、最後どんな風に終わったか覚えていないほど無我夢中でした。仕事と自分の“好き”がここまでシンクロすることは初めてでしたし、主催者とお客さんという垣根なくそこにいる人みんながハッピーになれたことはとても貴重な体験でした。今後もどんな形であれ沸騰パーキングを継続していきたいし、『PLAY the MUSIC』だからこそできる新しい価値や体験にも挑戦していきたいと思います」(吉田)
PLAY the MUSIC 沸騰PARKING プロジェクトメンバー集合写真

PLAY the MUSIC ―沸騰PARKING プロジェクトメンバー

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PLAY the MUSIC ― 沸騰PARKING 特設ページビジュアル

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