WF-1000XM6
音質、ノイズキャンセリング機能、デザイン、すべての点で当時の全力をつぎ込んだ、ソニーの完全ワイヤレスヘッドホンフラッグシップモデル『WF-1000XM5』に、待望の後継機『WF-1000XM6』が登場。先代モデルで突き詰めた“これ以上ない”を超えるためにエンジニアたちが選んだのは、外部の世界的マスタリングエンジニアとの“共創”と、その研ぎ澄まされた音体験を、それぞれのユーザーに最適化・最大化して届ける機能と形状の追求でした。ここではそんな『WF-1000XM6』に込めた技術と情熱を、開発を主導したキーマン4名が語り尽くします。
Index
プロフェッショナル同士の“共創”で到達した高音質の深淵。
ヘッドバンド型モデル『WH-1000XM6』から始まった、海外マスタリングスタジオとの“共創”による音作り。世界的アーティストたちから絶大な信頼を集める音作りのプロフェッショナルと、ソニーのもの作りを担ってきたプロフェッショナルとの化学反応によって、アーティストが楽曲に込めた想いを、これまでにない深いレベルで再現することを目指しました。誰もが真似できるわけではない、長らく楽曲制作の現場と共に歩み、信頼関係を築いてきたソニーだからこそ実現できた“共創”の成果をぜひ、その耳でご確認ください。
ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM6』で到達した高音質の深淵
より多くの人に最高のノイズキャンセリング“体験”を届けたい。
ノイズキャンセリング機能の効き具合は、ユーザーの耳のかたちや装着状態、周囲の環境などによって大きく左右されます。そこでソニーは、誰にでも、どんな場所でも最高のノイズキャンセリング体験を提供するべく、状況に応じてノイズキャンセリング機能を最適化する「アダプティブNCオプティマイザー」をイヤホンタイプの1000Xシリーズとして初搭載。さらに強力なノイズキャンセリング機能をお求めの方に、ぜひお試しいただきたい製品です。
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商品企画担当
平井 『WF-1000XM6』では、ノイズキャンセリング機能をさらに強化してWF-1000XM5の「世界最高クラス*」を更新すること、それをより多くの人に実感していただけること、この2つの両立に挑戦しました。
* 左右独立型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2023年11月1日時点、ソニー調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る
ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM6』で最高のノイズキャンセリング体験
機能と快適さを追求して行き着いた、これしかないという〈かたち〉。
「形態は機能に従う」という言葉があります。機能を徹底的に追求していくと、結果として自然で美しい形状に行き着くという意味です。『WF-1000XM6』は、まさにこの言葉を体現したかのような製品。どうすれば装着しやすいか、長く快適に使い続けられるか、音質や機能を凝縮できるかを考え抜き、試行錯誤しながら相反する要素をまとめ上げていった結果、シンプルかつノイズレス、それでいて力強いこの形状に行き着きました。小さなボディに凝縮された、妥協なき快適さへのこだわりを感じてください。
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メカ設計担当
永田 『WF-1000XM6』では簡単に装着でき、きちんと耳にフィットして落ちにくいこと、そして、長時間着けていても快適であることを目指しました。
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デザイン担当
吉川 本体デザインもさることながら、充電ケースのデザインにもかなり力を入れています。シリーズ史上最も美しいケースを目指したので、ぜひそちらもご確認いただきたいですね。
ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM6』の妥協なき快適さへのこだわり
Interview
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商品企画担当
平井 -

音響設計担当
菊地 -

メカ設計担当
永田 -

デザイン担当
吉川
マスタリングエンジニアとの共創で目指した
先代越えの高音質
はじめに、1000Xシリーズの完全ワイヤレスイヤホンとして、およそ2年半ぶりの新モデルとなる『WF-1000XM6』の進化について、そのコンセプトをお話しください。
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商品企画担当
平井 ヘッドバンド型の『WH-1000XM6』なども含め、1000Xシリーズには「最高の音質をどこでも、どんなコンテンツでも楽しんでいただく」という一貫したコンセプトがあります。良い音で音楽を楽しむには、音質そのものが優れていることに加え、ノイズ(雑音)や装着時の不快感など、音楽体験を阻害する要因を取り除くことが大切です。そこで『WF-1000XM6』では、音質、ノイズキャンセリング機能、装着感の3要素を先代モデル『WF-1000XM5』からさらに進化させることに注力しました。


なるほど。ではまず、3要素の筆頭とも言える「音質」について聞かせてください。『WF-1000XM6』では、具体的にどのように音質が進化していますか?
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音響設計担当
菊地 ソニーのヘッドホン製品の音質は長らく「アーティストの届けたい音をありのままに表現する」ことを目指し続けてきました。1000Xシリーズはそのど真ん中を歩み続けてきたシリーズで、楽曲の年代やジャンルによらず、この方針を貫いています。『WF-1000XM6』ではさらに1段階上の境地に到達すべく、第一線で活躍されているマスタリングエンジニアとの共創に挑戦しています。

なぜマスタリングエンジニアと共創しようと考えたのでしょうか?
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音響設計担当
菊地 マスタリングエンジニアが、楽曲制作の最終工程で音質を決める作業を担うプロフェッショナルだからです。アーティストと議論しながら音を作り込んでいく、「アーティストの届けたい音」に最も詳しい人々ですから、彼らと意見交換し、製品のチューニングに生かしていくことで、我々の最終目標に、より近づけるのではないかと考えました。
この取り組み自体は、2025年5月に発売されたヘッドバンド型ヘッドホン『WH-1000XM6』でも行われていますよね。
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音響設計担当
菊地 はい。『WH-1000XM6』の際に培った知見を踏まえた上での取り組みになりますから、より質の高い共創ができたと思っています。
WH-1000XM6の開発者インタビューはこちら
WH-1000XM6の“継承”と“挑戦” 〜1000Xシリーズが極めてきたこと、挑み続けてきたこと〜
今回、共創したマスタリングスタジオとエンジニアについてもう少し詳しく教えてください。
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音響設計担当
菊地 共創したスタジオ、エンジニアの顔ぶれは前回と同じです。Battery Studiosのほか、ニューヨークの世界的マスタリングスタジオであるSTERLING SOUNDと、カリフォルニア州バークレーのCoast Masteringに所属し、第一線で活躍されているレジェンド級のマスタリングエンジニア4名と共創しています。
実際にはどのようなかたちで共創を行ったのでしょうか?
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音響設計担当
菊地 まずは現地を訪問し、スタジオのマスタースピーカーでどのような音を出しているのかを聴かせてもらい、彼らが大切にしている音表現を理解するところから始めました。今回、共創させていただいた皆さんは、ポップスから、ヒップホップ、メタル、クラシック、空間音響などまで、それぞれ異なる得意分野をお持ちだったのですが、その音作りについてディスカッションしていく中で類似点や共通する部分があるのではないかと思い始めました。
それがボーカルや楽器がそこにあるかのように感じられる「実体感」と、音の響き方や広がり方などの「自然さ」です。皆さん、担当ジャンルは異っていても、トータルの体験として音の響き方や広がり方などの「自然さ」を大切にしていると感じたのです。もちろん、それらはかねてからソニーが重視してきたことでもあるのですが、今回の訪問を経て『WF-1000XM6』ではより「実体感」と「自然さ」を意識した音作りを行っています。

具体的にどんなチューニングをしていったのかを教えてください。
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音響設計担当
菊地 マスタリングスタジオのスピーカーで感じた音体験を製品に落とし込んでいくことになるのですが、音の物理特性を模倣するだけでは体験が完成しませんでした。
イヤホンではスピーカーのように音の振動を肌で感じたりすることもありませんから、同じ音を再現するだけではダメなんですね。
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音響設計担当
菊地 そうなんです。そこで、例えば「胸を衝くような音」を純粋に音だけで表現するのならばどうすれば良いだろうかといったことを議論しながら、音響特性ではなく体験ベースで、本来あるべき音体験に近づけていくような調整をしていきました。この際、気をつけたのは誇張にならないようにすること。マスタリング現場を巡って、彼らがそこに何より気を使っていることをひしひしと感じたため、『WF-1000XM6』もそれに倣っています。
なお、先行した『WH-1000XM6』で全体的なバランスや方向性が定まっていたため、より進んだスタート地点から音作りを始められたこともお伝えしておきたいですね。初期試作機の音を各マスタリングエンジニアに聴いてもらった際の評価も非常に良く、そこから方針を大きく変えることなく、ち密な調整に時間を使って『WF-1000XM6』の音を完成させることができました。
マスタリングエンジニアの評価を踏まえて、どのような調整をされたのかもお聞きしたいです。
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音響設計担当
菊地 ボーカルの位置をもう少し低くするとか、低音楽器が鳴った時のボーカルの分離感をもう少し良くするといった、ごくごく繊細な調整です。あるエンジニアには「とても良い仕上がりで申し分ないよ」とまで言われたのですが、そこから食い下がって(笑)、細かい調整を詰めていきました。試作機の時点で高いレベルに到達できていたからこそ、その先の細かい領域に取り組むことができたのだと思っています。一つひとつは小さな調整でも、それらを積み重ねた結果、驚くほど音色と広がりが自然になっていますので、ぜひ店頭などでご確認いただきたいですね。
音の入口から出口までを繊細にコントロールして
理想の音質を再現
前段では音質のチューニングについてお聞きしましたが、ハードウェア的にどのような進化を遂げているのかも気になります。
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音響設計担当
菊地 マスタリングエンジニアとの共創が『WF-1000XM6』の音作りにおいて最重要だったのは間違いありませんが、その実現には、これまで以上に繊細な音質調整を可能にするハードウェアが必要になります。
そこで『WF-1000XM6』では、音質調整を司る統合プロセッサーの音質調整処理を24bitから32bitに精度アップさせたほか、実際にドライバーユニットを駆動させる「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3e」の優れたDAC性能によって、音の解像度を大幅に高めることに成功しました。

ドライバーユニットについてはいかがですか?
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音響設計担当
菊地 先代モデル『WF-1000XM5』で完全新規開発したドライバーユニットをさらに進化させました。低域再生時に振幅するエッジ部は原理的に一部の帯域で共振を持ちます。このドライバーユニットではエッジ部に細かなノッチ(切り込み)を入れることで、共振を分散抑制し、伸びのある高域と力強い低域の両立を実現しました。

ドライバーユニット新旧比較。写真左が『WF-1000XM6』、写真右が『WF-1000XM5』のもの。

『WF-1000XM6』のドライバーユニット。エッジ部に細かなノッチが刻まれている。
音の入口となる信号処理から出口になるドライバーユニットまで、すべての領域で大幅な進化が施されているのですね。
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音響設計担当
菊地 はい。これらのハードウェア進化がマスタリングエンジニアのこだわりを再現するために大きな貢献を果たしているのは間違いないでしょう。
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メカ設計担当
永田 その上でもう一つ、『WF-1000XM6』では、音体験向上の一環として接続安定性も大幅に改善しました。

それはどのようにして実現したのでしょうか?
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メカ設計担当
永田 再生端末とイヤホンの接続を安定させるにはアンテナ面を広く取る必要があるのですが、アンテナ面が耳に触れてしまうと接続が不安定になってしまいます。そこで、『WF-1000XM6』ではコンピューター上でのシミュレーションを繰り返して最適なアンテナパターンを導き出しているのですが、この際、特に気を遣ったのがより多くの利用状態に対応できること。従来モデルまでは装着者の耳形状や装着状態によって接続状態が変わりやすい面がありましたが、『WF-1000XM6』では通信アルゴリズムの改良も併せ、より多くの人に安定した通信状況でより良い音を楽しんでいただけるようにしています。

『WF-1000XM6』内部には写真のフィルム基板が折りたたまれて格納されている。赤丸がフィードフォワードマイク、青丸がフィードバックマイク。

せっかくの良い音も接続が不安定では台無しになってしまいますからね。
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メカ設計担当
永田 そうなんです。今回は設計の初期段階からその点に配慮しており、優先度を高く開発することで、これまで以上に安定した接続を実現しています。電車の中や繁華街など、混み合った場所でも途切れにくく、『WF-1000XM6』ならではの高音質をお楽しみいただけるはずです。
世界最高クラス*1の
ノイズキャンセリング機能をすべての人へ
先代モデル『WF-1000XM5』は「世界最高クラスノイキャン*2」を謳っていましたが、『WF-1000XM6』ではそれをどのように進化させたのかを教えてください。
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商品企画担当
平井 今回、『WF-1000XM6』では、ノイズキャンセリング機能をさらに強化してWF-1000XM5の「世界最高クラス*2」を更新すること、それをより多くの人に実感していただけること、この両方を妥協なく追求しています。最高性能と平均性能の両方を強化するということですね。

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*1 左右独立型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2025年12月1日時点。ソニー調べ、国際電気標準会議(IEC)基準に則る
*2 左右独立型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2023年11月1日時点、ソニー調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る
平均性能とはどういうことなのでしょうか?
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音響設計担当
菊地 先ほどのアンテナ設計の話と共通するのですが、従来のノイズキャンセリング機能も装着者の耳形状や装着状態によって、その効果が大きく変わってしまいます。そのため、人によってはノイズキャンセリング機能を十分に感じられないということが原理的には起こり得ます。
そこで『WF-1000XM6』では、『WH-1000XM6』で好評な「アダプティブNCオプティマイザー」を、イヤホンタイプとして初めて搭載しています。これは、耳の形状や装着状態、周囲の音をリアルタイムに観測し、それに併せてノイズキャンセリング機能を常に最適な状態に更新するというものです。

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メカ設計担当
永田 さらに、イヤホン筐体構造も見直しています。筐体構造による遮音は個人差が大きくノイズキャンセリング性能に個人差が出やすいからです。そこで、『WF-1000XM6』では通気量を増やすことで遮音性をあえて下げ、その分アクティブノイズキャンセリングを強化する設計にしています。これによってより多くの方に高いノイズキャンセリング性能を提供でき、かつ足音や咀嚼音などのオクルージョン(こもり感)を軽減し、より快適な装着感と自然な音楽体験を実現しています。

本体側面に大きく開口している通気口。足音や咀嚼音などのオクルージョン(こもり感)を低減する効果がある。

遮音性が強力なイヤホンにありがちなこもり感がなくなるというのはうれしい改善ですね。
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音響設計担当
菊地 ただし、その実現は簡単なことではありません。「アダプティブNCオプティマイザー」はヘッドバンド型の『WH-1000XM6』で先行して搭載している機能ですが、形状も装着状態も全く異なりますから完全ワイヤレスイヤホン向けにアルゴリズムを開発し直す必要があったのです。
さらに、周囲のノイズをより精度高く観測するため、外部の音を収音するフィードフォワードマイクを1個増やして2個にし(『WF-1000XM5』では1個)、耳に届く直前の音を収音する2個のフィードバックマイクと併せて、片側4個のマイクでより正確にノイズを測定できるようにもしています。
2つのフィードフォワードマイクは『WF-1000XM6』の見た目の印象的なアクセントにもなっていますね。
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音響設計担当
菊地 その上で、マイクの追加によって増大したノイズ情報のリアルタイム処理には新開発の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN3e」が活躍しています。平均性能の向上に加え、最高性能の向上にも寄与しており、特に人の声に相当する中域から高域にかけてのノイズ低減がかなり改善しました。具体的にはカフェや街中などでノイズキャンセリング機能の進化を感じていただけるのではないでしょうか。
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商品企画担当
平井 マイクの追加はノイズキャンセリング機能だけでなく、通話品質の向上にも大きく貢献しています。通話に使用するマイクが片側2個になったことで装着者の口元に指向性を持たせて収音するビームフォーミングに対応しました。さらに骨伝導センサーによる装着者の声の判別、AIによるノイズリダクション、これらすべてを掛け合わせることで騒音環境下でも装着者の声だけを相手に届けられるようになりました。ぜひ、外出先での通話やリモート会議などでお使いいただければと思います。

装着感と美しさを両立させる、
シンプルなノイズレスデザイン
『WF-1000XM6』では装着感にもこだわったとのことですが、その改善点、進化について聞かせてください。
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商品企画担当
平井 『WF-1000XM6』では簡単に装着でき、きちんと耳にフィットして落ちにくいこと、そして、長時間着けていても快適であることを目指しました。

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メカ設計担当
永田 具体的な取り組みとしては筐体の幅を先代モデルから11%スリム化しています。これにより、耳内の突起した部分との干渉が減り、長時間利用時の快適さが向上しています。また、長時間利用でも安定した装着感を保てるよう、耳に当たる内側の傾斜をより深くすることで耳から外に押し出されない設計にしました。


装着しやすさについてはどのような工夫がありますか?
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メカ設計担当
永田 従来モデルと比べてスリムな形状になったことに加え、表面処理をマットにしたことなどで、充電ケースから取り出しやすく、落としにくいようにしています。
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商品企画担当
平井 装着時に位置決めもしやすい形状になっているのもポイントです。こちらも音質同様、ぜひ店頭で試していただきたいです。位置の調整に手間をかけずスムーズにベストポジションに収まると思います。
そうした工夫をたくさん盛り込みつつ、デザイン自体はよりシンプルになりましたね。
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デザイン担当
吉川 完全ワイヤレスイヤホンはデザインが装着感に直結するので、何よりもその点を優先する必要がありました。デザインの検討を進めていく中で、複雑な凹凸のある形状は装着時の不快感だけでなく、風ノイズを起こす原因にもなることがわかりました。そこで、表面に大きな突起や面、強いエッジができないよう、音響性能にも配慮した、シンプルでノイズレスな形状を心がけています。
ただ、今回はマイクが増えることでデバイスのボリューム全体が増えたり、アンテナの感度を高めるために本体の高さを増加させなければならなかったりと制約が多く、従来モデルよりもかなり苦労しました。このデザインに決まるまで、何度もゼロからやり直していますし、これまで以上に時間をかけてじっくりと作り込んでいます。大変でしたが、苦労の甲斐あって、これがベストだと言い切れるものになったと考えています。

デザイナーとしてここを見てほしいというポイントはありますか?
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デザイン担当
吉川 2個に増えたフィードフォワードマイクの見せ方はかなりこだわったところです。シンメトリーに配置し、そこが目立つよう、マイク以外を消し込むデザインにしています。
そして何より、充電ケースに注目していただきたいですね。今回、シリーズ史上最も美しいケースを目指しました。ここ数世代は丸みを帯びたデザインだったのですが、今回はフラットな形状とすることで、遠くから見ても『WF-1000XM6』のケースだと分かりやすいようにしています。

シンメトリーに配置された2つのフィードフォワードマイク。

充電ケース新旧比較。写真左が『WF-1000XM6』、写真右が『WF-1000XM5』のもの。
初代『WF-1000X』や『WF-1000XM3』の充電ケースを彷彿させる、他にない存在感のあるデザインですね。
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デザイン担当
吉川 特に力を入れたのがヒンジ部の構造で、ヒンジが隠れることで分割線が水平に一本まわっているだけのデザインが実現できました。また、開けたときに持ち手の指に当たらないようにもなっています。その際、強度を確保するために金属ヒンジを採用していますが、これは『WH-1000XM6』折りたたみ部の金属ヒンジから着想を得ており、見た目の質感も高まっています。

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デザイン担当
吉川 あと、細かいところでは充電ランプの見え方にもこだわりました。LEDを塗膜の下に隠したことで、消灯時に存在をなくすことができ、ノイズレスなデザイン表現に貢献しています。


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デザイン担当
吉川 なお、本体カラーリングは今回もブラックとプラチナシルバーの2色を用意。先行する『WH-1000XM6』と質感と色を揃えていますので、シーンに応じて使い分けたいという人に、共通した世界観をお楽しみいただけます。


音響設計担当
菊地
世界トップクラスのマスタリングエンジニアたちとの“共創”と、彼らのこだわりを再現できるハードウェア進化によって『WF-1000XM6』の音質をさらなる高みにアップデートすることができました。