先生の働き方改革や授業へのタブレット端末の導入など、
大きく変化している教育現場を取り巻く環境。
授業のあり方や学びの仕組みにもアップデートが求められています。
そこでソニーマーケティングは、
現場の先生がたによる授業の配信・記録と振り返りへの
テクノロジーを活用した取り組みを提案。
授業撮影を効率化する「次世代型教室ソリューション」と
先生がたの授業の振り返りと学び合いの活発化につながる
クラウドメディアストレージサービス「Ci Media Cloud」の導入が
始まっています。
授業の質と環境をテクノロジーで向上したい。
先生の声から生まれた教育現場へのソリューション
ソニーの教育ソリューションを実践的に導入したのは
東京学芸大学附属竹早中学校。
「10年後の学校のモデルを3年後に実現したい」と掲げて
東京学芸大学が始動した
「未来の学校みんなで創ろう。PROJECT」の
一つの舞台として取り組みました。
きっかけは、2020年の新型コロナウイルスの影響で
学校に来られない生徒への学習支援として
授業の配信を始めた現場の先生が撮影に感じた困難さの声。
1台のタブレット端末での撮影では、
生徒に見せたい部分がうまく写しきれない。
また、先生自身で複数の機材を活用するには知識が必要で、
授業をしながらカメラを動かすと撮影に気を取られてしまう。
もっと、授業に専念しながら、
撮影した動画で見た時にも複数の画角からの映像で
教室の授業と同じような感覚と情報を届けたい――。
そこで、先生と相談を重ね
授業の様子を複数のアングルで簡単に撮影できる
「次世代型教室ソリューション」を導入。
さらに、撮影した授業の記録を
生徒のプライバシーなどに配慮しつつ
先生や教員志望の学生へ安全に共有し、
先生による授業研究を深めるために役立てたいという声に応え
クラウドメディアストレージサービス「Ci Media Cloud」を
取り入れました。
複数のカメラで教室学習のような体験を提供。
手軽な操作で配信できる仕組みづくり
「次世代型教室ソリューション」では
2台のカメラとリモートコントローラー、
そして法人向けブラビアを活用しています。
1台目のカメラは教室後方に設置。
授業をする先生と黒板を映す、AI自動追尾機能が搭載されたカメラです。
誰かにコントローラー操作をお願いしなくても、
カメラが自動で先生を追いかけて撮影するので
黒板まわりを動きながらでも自身を一人で簡単に撮影できます。
2台目のカメラは教室前方に設置。
教室全体を広角で映し、授業を受ける生徒の様子を撮影します。
これにより、撮影動画で聞いている先生・教員志望の学生にも
授業の雰囲気がより細かに伝わり、
先生がたにとっても後から生徒の反応を確認できるので
今後の授業のアップデートに役立てることができます。
撮影時はこの2台を先生の手元にあるリモートコントローラーで操作。
ワンタッチで手軽かつ直感的にカメラを切り替えたり、
それぞれのカメラのアングルを調整したりできます。
さらに、大型のブラビアを設置することで、
生徒がノートに書いた内容を大画面に表示して共有したり、
それと同時に発表する生徒の様子を映し出したりすることも可能に。
1つのディスプレイの中で見せたい画像・映像をまとめられることで
そのまま配信・記録できるようになりました。
実際に活用した先生がたからは
「直感的で簡単な操作で撮影できるので、自分の授業に集中できた」
といった声があがっています。
オンデマンドだからこそできる質問や振り返り。
先生同士が互いに学び合える環境を。
竹早中学校では、撮影した授業のアーカイブに
クラウドメディアストレージサービス「Ci Media Cloud」を活用。
アクセス権限を細かく設定できるため、
生徒の様子が映った授業動画も安全に共有できるようになりました。
先生からはアーカイブの活用で先生も教員志望の学生も
学びの機会と可能性がより広がったとの声が聞かれます。
「生徒の様子がよくわかるアーカイブは、教員の授業研究や研修にとっても貴重です」
「教員志望の学生にとっても、何度も復習できる環境は授業理解の促進につながっています」
さらに、動画にコメントを残せる機能により、
授業への質問や振り返り、意見交換もより活発にされるように。
授業研究に活用している先生がたからは
「授業はもちろん、先生同士で学び合う授業研究もしやすくなりました」
「これまでの授業研究は先生同士が一箇所に集まっていましたが
クラウドで共有して行える環境が整ったことで、
移動の時間やコストを減らしながら授業研究に取り組めることが
一つの大きなメリットだと感じています」
といった声が聞かれています。
教員志望の学生からも
「対面の授業では自分の考えをまとめて発言するのが大変だけど、
オンデマンドの映像であれば、何度か見て
時間をかけて考えを整理して質問をコメントできる」
といった感想が聞かれました。
社会の未来をつくる土台となる、学校教育。
その学びと可能性を最大化するためには、
授業の質の向上と先生の働きやすい環境づくりが欠かせません。
先生同士で学び合う環境ができれば、
授業のアップデートが加速し、より良い教育の提供につながる。
先生が働きやすくなれば、
一つひとつの授業へ集中できて、より深い学びを提供できる。
この先の授業のための研究や準備にも時間を使えるようになり、
生徒の学びの向上にもつながっていく。
ソニーはテクノロジーの力を生かした教育ソリューションを提供することで、
先生がパフォーマンスを最大限に発揮できる環境をつくって日々進化させ、
その先の生徒たちへ届ける、より質の高い教育が実現できるよう
教育の現場を支えていきます。