1000Xシリーズ10周年。
静寂と音を纏う、アートピース。
2016年、MDR-1000Xの誕生から始まった1000Xシリーズ。
それは、一連の作品を磨き上げるように、
音と静寂を追い続けてきた軌跡。
そして10年目。
その歩みが結晶となった
「1000X THE COLLEXION」。
素材、快適性、音響技術。
積み重ねてきたすべてが、
あなたの感性へと静かに届く。
見どころ・魅力
APPEAR-
ANCE
01佇まい
骨格には高剛性メタル。
肌に触れる部分には、しなやかな合皮クッション。
厳選した2つの素材が、質感のコントラストを際立たせる。
イヤーパッドからハウジングまでを同一素材で包み込む一体感に、随所のメタルパーツが静かに光を添える。
端正でありながら、目を惹く佇まい。
頭部に沿って収まるヒンジの立体、どの長さでもラインが乱れないスリムなスライダー。
置かれた瞬間も、身につけた瞬間も美しくあるために。
輪郭の一本一本が、その完成度を語る。
NOISE
CANCELLING
02静寂
磨き上げてきた深い静寂。
1000Xで積み重ねてきた技術の系譜により喧騒がほどけ、音楽だけが静かに立ち上がる。
その静寂は、まるでギャラリーの白い余白に包まれるような、没入のための音環境へ、あなたを誘う。
SOUND
03音
追い求めてきたのは、アーティストの想いが息づく領域。
音楽の潮流をしなやかに取り込みながら、ジャンルを問わず、楽曲が本来持つ魅力を引き出してきた。
音に向き合い続けてきた10年の歳月が導く響きの中で、ボーカルは自然に立ち上がり、音は帯域を越えて静かに溶け合う。
静寂という空間の中でボーカルや楽器が鮮明に浮かび上がり、繊細さと分離感、そして広がりのある音場を描き出す。
コンセプトムービー
コラボレーション10年の革新と、100年の美意識が、響き合う。
1000X THE COLLEXION × SOGETSU
クリエイションパートナー
ソニー株式会社にてヘッドホンおよびアプリの企画に携わった後、現在はSoVeC株式会社にて、音のXR領域における体験設計・ビジネスプロデュースを行う。
企業での活動と並行し、いけばな作品や空間美術の制作にも取り組む。電子機器やテクノロジーと植物という有機物を組み合わせ、無機物と有機物の「あいだ」に生じる違和感や調和をテーマに表現を探求している。
いけばなの思想と現代テクノロジーを横断しながら、空間表現やインスタレーションへと活動を広げている。主な実績に、第96回「全日本いけばなコンクール いけばな大賞 準特選」(2023年)受賞、「ユーバランス|舞台芸術祭」(2025年)空間構成担当など。
スペシャルインタビュー
『1000X THE COLLEXION』
meets いけばな草月流それぞれの時間が
作品として交わり、
共鳴する
プロダクトと華道がお互いを重ねて影響し合う一期一会
ソニーのプランナーとして、これまでにヘッドホンの企画もされてきた中、初めて『1000X THE COLLEXION』をご覧になったときの印象を教えてください。
手に取ったときに、1000Xシリーズがこれまで積み重ねてきた時間とエッセンスが継承されつつ、進化していることをすごく感じました。まず、ハウジング(音を鳴らすための部品を包んでいる外側のケース部分)の部分が薄くなっていること。この部分を薄くする技術の大変さを知っているので、すごいな!と驚きました。それから、初代や2代目のデザインを彷彿とさせるメタリックな質感がかっこいいですよね。ラインがシュッとしていながら、丸みを帯びた滑らかなフォルムは一体感があって、やわらかい印象です。
1000Xシリーズは、10年間に渡ってファンの方から愛されてきた、ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンにおけるフラッグシップモデル。シリーズとして継承されてきた中での挑戦と、歴史と個性のバランスが、今回の『1000X THE COLLEXION』でしっかり表現されているなと思います。
『1000X THE COLLEXION』のコンセプト「共鳴」について、先ほどお話いただいた「時間」も含め、このテーマをどのように捉え、どんな想いから制作を始められたのでしょうか?
言葉にするのが難しいのですが、「時間」は色褪せていくものではなくて、変わらずに価値があるもの。そして実は過去・現在・未来へと一方向の直線ではなく、人と人、人とモノの記憶や経験が相互に影響し合いながら行ったり来たりし、続いていくものだと思っています。
また、「共鳴」と聞いて連想するのは、自分が「いい!」と思う世界観の中での新たな出会いや、こだわっているものとの出会い。それから、そういったときの喜びやうれしさも感じます。今回の『1000X THE COLLEXION』といけばな草月流(以下、草月流)の「共鳴」でいうと、お互いが大切にしているものを重ねて形にし、影響し合うイメージがありました。その「大切にしているもの」を何に置くか、草月流で私が表現できることは何かを考えるところから制作をスタートしたんです。
作品づくりのキーワードは“積み重ねた歴史”と
“静かな洗練美”
今回、『1000X THE COLLEXION』を使った作品を制作するにあたり、デザイナーと企画担当者から開発秘話をヒアリングされたとのこと。特に印象に残っているトピックを聞かせてください。
これまでも1000Xシリーズは、そのエッセンスを継承してきましたが、実は、初代のモデルで実現できなかった挑戦のいくつかが結実できたと教えていただき、驚きました。メタリック素材で、左のハウジングから右のハウジングまでをつなぐ表現は、重量が増すことで長時間使用時の快適性を損なう側面もあり容易でなかったそうですが、それが10年越しにようやくかたちになったと伺いました。それを聞いて私もうれしくなりましたね。
さらに、素材にも細やかなこだわりがあって、質感の異なるメタリック素材を組み合わせることで生まれる表情の違いや、メタリック部分と合皮部分とのコントラストも楽しんでほしい、というお話も印象に残っています。
加えて、バンド部分は見た目の軽やかさと装着性をしっかり両立させている点からも、機能性までもデザインとして丁寧に落とし込まれていることが伝わってきました。細部までこだわり抜かれたデザインだと感じました。
井上さんはそのヒアリングからどんなインスピレーションを受けたのでしょうか?
お話を伺って、大きく2つのキーワードを考えました。ひとつ目は、「1000Xシリーズが積み重ねてきた歴史」。もうひとつは、「静かな洗練美」。『1000X THE COLLEXION』を作る上で、静けさと深さを大切にした、長く響くラグジュアリーな世界観を目指したというお話も伺ったので、この2つのキーワードをしっかりと作品に反映したいなと思いました。方向性を決めた後は、花材や色調の選定、そして構図の組み立て、ですね。主役であるヘッドホンをどう際立たせるか、何十パターンも試作して、コミュニケーションデザイナーと話し合いながら最終形のアウトプットまで持っていきました。
流木を組み合わせることで「知識と技術の積み重ね」を表現
そもそも「いけばな草月流」とは? どんな流派なのか教えてください。
1927年に勅使河原蒼風(てしがはら そうふう)先生が創流した華道の流派です。いつでも、どこでも、だれにでも、そして、どのような素材を使ってもいけられるのが草月流です。 蒼風先生が書かれた「花伝書*1」という本の中にこんな一節があります。
「花は美しいけれど、いけばなが美しいとは限らない。花はいけたら、花ではなくなるのだ。いけたら、花は、人になるのだ。」
草月流は、いける人のパーソナリティを花に託す自由さがあり、その作品を評価してくれる流派なんです。
*1 勅使河原蒼風「花伝書」. 草月文化事業出版部. 2004年
草月流で、「積み重ねた歴史」と「静かな洗練美」をどのように表現したのでしょうか?
キーワードのひとつである「積み重ねた歴史」を表現するために、自然界の中で長い時を経てきた流木を土台にしました。『1000X THE COLLEXION』の制作に携わった方々のこだわりや想いに、鑑賞する方の意識が向くように、いけばなの表現としてはストイックにそぎ落とす方向で。花材を最小限の要素で構成し、主役を際立たせつつ、見る人に余白を残したいという意図です。色についても、複数の色を使って情報を増やすのではなく、商品と同じ白いトーンの世界観にすることで「静かな洗練美」を表現しました。『1000X THE COLLEXION』のデザイナーがこだわったラグジュアリーな質感に目がいく作品になったと思います。
作品作りで特にこだわったところを教えてください。
流木と合わせて、時間を表現する「影」の要素で作品を構成したらどうなるのか、アイデアを出しました。今回は、線がきれいで、影を落としたときに羽根のようにも見えるアレカヤシを使っています。このアレカヤシの影によって、歴史の上に積み上がった『1000X THE COLLEXION』が羽ばたいていく様を表現できたらいいなと思って。自然の美しさを活かしながら、ヘッドホンを合わせたときに成り立つバランスを探りながら制作していきました。流木は小さいサイズながら、風化せず、造形として個性を感じるフォルムのものを選んでいます。ひとつのパーツではなく、年月を経た流木を複数組み合わせて構成することで、さまざまな方の知識や技術が積み重なってできている『1000X THE COLLEXION』にリンクさせました。ヘッドホンが主役として目立ちながら、メタリック部分がきれいに見える組み方をしています。
どんなファッションにも
どんなシーンにも
『1000X THE COLLEXION』
での音楽体験を
実際に『1000X THE COLLEXION』を使われてみて、いかがでしたか。また、井上さん自身、どんなシーンで本製品を使っていきたいですか?
まず、音質がリッチで素敵だなと思いました。私が好きなアーティストの曲を聞いたところ、バランスのいいクリアな音質で、とても聴きやすかったです。それから、装着したときに安定性と快適さがあって、やさしく包まれている感じ。長時間着けていられると思いました。1000Xシリーズの特長であるノイズキャンセリングも、性能の良さをあらためて感じますね。周囲の音を取り込みたいときは自然に取り込めて、取り込みたくないときはきちんと消してくれます。
私は普段、ソニーで仕事をして、その一方でいけばな作家の仕事もさせていただいていて、どちらのシーンでも『1000X THE COLLEXION』を使いたいなと思っています。仕事や制作で集中したいとき、移動中にアイデアを出したいとき、そういうときに使って、自分の気持ちをコントロールすることもありますし、外音を取り込みつつ音楽をかけて自分自身を癒すことも。今後も、いいものを生み出せる環境づくりに『1000X THE COLLEXION』を活かしていきたいです。
『1000X THE COLLEXION』による音楽体験と草月流に通じ合う部分があったら教えてください。
偶然にも今年、1000Xシリーズは10周年、いけばな草月流は100周年を迎えます。それぞれ時間を積み重ねることで磨いてきた技術と、そこから確かな個性を見いだしていく姿勢には、通じ合うものがあると感じますね。『1000X THE COLLEXION』での音楽体験においても、音が耳に広がり、心の奥に触れていく。その瞬間は、いけばなが場の空気を変える感覚と重なると思っています。
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