
想像力の限界突破――α7 Vに任せることで生まれた表現の自由
Creative Director / Producer Kiona 氏
Kiona / Creative Director / Producer ジャンルの境界を越え、唯一無二の世界観を描くクリエイター。武田鉄矢氏のマネージャーを務めたことをきっかけにエンターテインメント業界へ。以降、数々のアーティストマネージメントやプロデュースを手掛ける。2021年より自身もクリエイターとして本格始動。活動4年でSNS作品の総再生回数は5億回超、総フォロワー数50万人に到達。現在はCALEN(総フォロワー90万人)、Natsuka(総フォロワー25万人)など、次世代クリエイターのプロデュースも行う。Sony「Xperia」ほか、多数の国内外大手企業のオフィシャルアンバサダーを務める。受賞歴・Vertical Movie Award 2023 準グランプリ・浅草観光連盟映像コンテスト2021 グランプリ著書『縦型動画で世界を制す 〜一瞬のマジックで心をつかむ方法』Instagram : https://www.instagram.com/kiona_produce/YouTube : https://www.youtube.com/@KIONA_PRODUCE
表現に集中するための環境を完成させてα7 V
α7 Vを最初に手にした瞬間、「表現に集中するための環境が、ついに完成した」そう直感しました。期待していたのは、スペックの向上だけではありません。撮影中にカメラの存在を忘れるほどに、目の前の感情や物語に没頭できるかどうか、という点に期待を寄せていました。実際に触れて驚いたのは、AF、オートホワイトバランス(以下、AWB)、手ブレ補正の圧倒的な安定感です。それらが「当たり前」に機能してくれるからこそ、撮影者は余計な思考から解放され、ただ作品づくりに専念することができます。α7 Vは、単なる道具ではありません。自分の体や心の一部として自然に馴染んでいくようなカメラだと感じています。
「未来予報」主な使用レンズ「FE 16-35mm F2.8 GM II」「FE 24-70mm F2.8 GM II」「FE 85mm F1.4 GM II」
表現の自由度を押し広げてくれるAFの進化
α7 Vで撮影したシネマティック作品「未来予報」では、意図的に前後方向の動きが多い演出を取り入れています。そうした中でも、α7 VのAFは“距離の変化”に対して非常に粘り強く、フォーカスを外さないという大きな安心感がありました。僕自身、何度もテイクを重ねるよりも、ファーストテイクに宿る勢いや臨場感、そしてナチュラルさを大切にしています。だからこそ、フォーカスを気にせず撮影に臨めることは、非常に大きな意味を持ちます。「この瞬間をどう切り取るか」「どこで感情を見せるか」そうした演出面に意識を集中できたことで、結果的にテイク数も減り、より直感的に撮影を進めることができました。α7 VのAFの進化は、単なる技術的な向上ではありません。撮影者を制約から解放し、表現の自由度そのものを押し広げてくれる進化だと感じています。
ワンオペ撮影を支え、創造的にするα7 V
「未来予報」では完全なワンオペ撮影でした。カット数も多く、刻一刻と状況が変化する中で、特に助けられたのが、AIディープラーニング技術を採用したAWBと安定したAF性能、そしてダイナミックアクティブモードを搭載した手ブレ補正です。撮影場所の北海道・ニセコは光の変化が非常に激しく、天候や光の状況が、驚くほどのスピードで次々と切り替わります。そのたびに設定を追いかけていては、「撮るべき瞬間」を確実に逃してしまう。そんな厳しい環境でした。α7 Vの進化したAWBは、環境光の変化を瞬時に解析してくれるため、色に対する不安から解放してくれました。さらに、ダイナミックアクティブモードを搭載した手ブレ補正によって、ジンバルをセットする時間すら省くことができ、目の前の瞬間に集中することができました。ワンオペ撮影では、一つひとつの判断が非常に繊細で、その積み重ねが、作品のクオリティに直結します。α7 Vは、そんなワンオペ撮影を「現実的」でありながら、「創造的」なものにしてくれる。そう感じさせてくれるカメラです。
スローモーションで「感情の余韻」を描く
「未来予報」ではスローモーションも取り入れ撮影を行いました。僕にとってスローモーションは、単なる映像効果ではありません。「感情の余韻」を描くための、時間を操作する表現だと考えています。これまでも、日常の何気ないシーンにスローモーションを取り入れてきましたが、α7 Vで4K120p(APS-C/S35撮影)が撮影できるようになったことで、その表現の解像度と自由度は、飛躍的に高まりました。例えば、モデルが動き出す“直前”。言葉になる前の視線の揺らぎや、ほんの一瞬のためらいといった繊細な感情を、圧倒的なディテールを保ったまま、時間の中に引き延ばすことができます。それは、観る人の心に、より深い「想像の余白」を届けてくれる表現です。4K120pという性能は、僕がこれまで追い続けてきた「日常に潜む小さなドラマ」を、より美しく、より濃密に描き切ることを可能にしてくれました。特別なアクションだけでなく、光が差し込む一瞬や、ふとした決断が表情に現れる刹那まで。心の機微を、この高いクオリティで積極的に刻んでいきたいと感じています。
構図アイデアが自然と広がる4軸マルチアングル液晶モニター
この作品では、ローアングル、歩き撮り、走りのシーンなど、身体的に無理のある体勢が多くありました。4軸マルチアングル液晶モニターのおかげで、地面スレスレのアングルでも、立ったまま自然に構図を確認でき、撮影そのものに集中することができました。特にワンオペ撮影では、外部モニターなしで完結できることの価値は非常に大きいです。アングルの制約から解放され、「こう撮りたい」という発想をその場で即座に実行でき、構図そのもののアイデアも自然と広がっていきました。結果として、これまで選択肢に入らなかった視点や構図にも挑戦でき、表現の幅が大きく広がったと感じています。
ダンス撮影で実感した、熱量を残してくれるα7 V
「Million Stable」使用レンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II」
α7 Vでは、ダンス作品の撮影も行いました。ダンス作品において何よりも優先すべきなのは、動きのスピード感と、その場に立ち上がる熱量です。今回、α7 Vに搭載された手ブレ補正「ダイナミックアクティブモード」を使用して感じたのは、単に「ブレない」という評価にとどまらない価値でした。ジンバルを使えば映像は安定しますが、時に動きが機械的になり、ダンサーの呼吸やリズムとズレが生じてしまうこともあります。α7 Vは、不快な揺れをしっかりと抑えながらも、撮り手のわずかな重心移動や、ダンサーに肉薄する瞬間の「熱量」を、絶妙な生っぽさ、いわば“温度感”として残してくれる。そんな印象を受けました。結果として、ジンバルをセットする手間を省けただけでなく、カメラが自分の身体の一部となり、ダンサーと共鳴しながら撮影できる自由を手に入れた感覚です。この高い機動力と安定感の両立は、ワンオペでのダンス撮影において、これ以上ない武器になると確信しています。
静止画と動画を、思考を止めずに行き来できる一台
普段は動画制作をメインにしていますが、仕事の現場では、映像と写真の両方を同時に求められることも少なくありません。制作の過程で、「この一瞬は、写真として永遠に残したい」そう直感的に感じる瞬間があります。α7 Vで写真を撮って実感したのは、動画撮影時と変わらない、AWBやAFの圧倒的な安定感でした。中でも瞳を捉えるリアルタイム認識AFの精度は、撮影者をピントという技術的な不安から解放し、被写体の「表情」や「感情」だけに意識を向けさせてくれます。これは、僕がカメラに求めている、最も重要な要素です。静止画と動画を、思考を途切れさせることなく行き来できる。設定を合わせ直すのではなく、感情のままにシャッターを切る。α7 Vは、映像と写真を分けて考える必要のない、表現者の感性にダイレクトに応えてくれる一台だと感じています。写真の作品も3点ご紹介します。
普段から共に活動しているアーティスト・CALENが、白銀の世界で歌うワンシーンを切り取った一枚。順光という、一見するとコントラストが単調になりやすい状況でしたが、あえて広大な空と雪原の「余白」を大きく取る構図を選びました。この豊かな階調表現こそが、α7 Vの真骨頂だと感じたからです。破綻しがちな雪の質感から、空に広がる繊細なグラデーション、そして遠くに佇む人物の表情や手の動きに至るまで。α7 Vは、強い光の中でも情報量を失うことなく、その場の空気感をありのままに描写してくれました。広いダイナミックレンジがあるからこそ、被写体を小さく配置しても、その存在感が埋もれることはありません。人物だけを切り取るのではなく、彼女を包み込む「光と空間」そのものを、一つの物語として残すことができました。
共に活動するマルチクリエイター、Natsukaが雪の中を動きながら、ふとした瞬間に振り返る。その刹那を捉えたカットです。被写体は前進しながら上半身をひねり、表情も刻々と変化していく。AFにとっては非常にシビアな状況ですが、α7 Vは迷うことなく、狙った瞳を捉え続けてくれました。被写体がこちらを向いた瞬間、まるで自分の視線と同期するようにピントが立ち上がる。その安心感があるからこそ、僕は「合わせる」ことではなく、「シャッターを切るべき表情」を見極めることだけに全神経を注ぐことができました。動きの最中でもフォーカスが揺らぐ不安がなく、被写体との距離感や感情の流れに没頭できる。それは撮影のテンポを上げるだけでなく、作品の純度そのものを高めてくれます。AFが「合わせるための道具」ではなく、「表現を支える揺るぎない前提」になっている。この一枚は、そんなα7 Vへの信頼を象徴するシーンでした。
雪が舞い、被写体の表情が刻一刻と変化する中で捉えたカットです。一面を覆う白い雪、空気に反射する光、そして繊細な肌の色。これらが混在する環境は、ホワイトバランスにとって非常にシビアな状況でした。しかし、α7 Vの進化したAWBは、こうした極端なシーンでも決して色転びすることなく、雪の白さを純粋な「白」として描き切り、被写体の肌やコートの色彩を驚くほど自然に再現してくれました。撮影中、雲の動きによって光の質が変化しても、色味が揺らぐことはありません。「今、目の前にある空気感」がそのまま記録されていく安心感は、撮り手をテクニカルな迷いから解き放ち、最高の表情を待つことだけに集中させてくれます。オートでありながら、常に表現者の意図に寄り添う色を返してくれる。α7 Vのホワイトバランスは、単なる設定項目ではなく、物語に集中するための、揺るぎない土台になっていると感じます。
感じたままを、作品に変えるカメラ
α7 Vを一言で表すなら、「想像力の限界を突破させてくれるカメラ」です。技術が圧倒的な完成度で支えてくれることで、僕たちは「どう撮るか」という迷いから解放され、「何を感じるか」という表現の本質に、一直線に向き合える。その信頼があるからこそ、頭の中で描いた以上の景色に、何度も出会えるのだと確信しています。長編のシネマティック作品やミュージックビデオなど、作りたいと感じる作品はまだ数えきれません。今、自分にしか生み出せない表現を、このカメラと共に、ひとつ残らず形にしたいという衝動に駆られています。「どう生き、どう感じたか」を、そのまま映し出してくれるα7 Vは、もはや道具ではなく、表現者の体の一部。揺るぎない情熱さえあれば、α7 Vは、表現者の想いを、確かな作品として形にしてくれるカメラだと思います。
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