

鉄道絶景+α
第18回東京モノレール(東京都)
鉄道写真家 中井精也 氏
撮影日:2月19日 19時16分東京モノレール(浜松町〜天王洲アイル)
八千代橋から望む芝浦のマンション群は、壮大な谷底から見上げるかのような絶景。エクステンデッドRAW処理でISO 25600とは思えないクリアな仕上がりになった
飛行機とモノレール。都市の絶景を狙い撃ち
今回のターゲットは、東京モノレール。羽田空港への足として使うことは多いと思うが、被写体として見る人は意外と少ないのではないだろうか。今回真剣にモノレールと対峙してみて、人工物が複雑に入り混じった都市の撮影は、とてもエキサイティングな体験となった。
どうしても狙いたかったのは、モノレールと飛行機の共演シーン。撮影したことはないが、モノレールは運転本数が多いので、1日粘れば何回かチャンスはあるだろうと、鼻息荒く長期戦を覚悟して挑んだ。しかし実際は、驚くことにモノレールよりも飛行機の着陸が断然多く、1時間いただけで、何回も撮影チャンスに恵まれた。だが、モノレールと横から降下してくる飛行機の位置を合わせるのは至難の業だった。FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSを手持ちで、リアルタイム認識AFでモノレールを捉えながら、列車の位置に合わせて画角を調整しつつ撮影した。狙いは走り去るモノレール。間に合わないかとドキドキしたが、α1 IIの優れた被写体認識に支えられて、600mmの狭い画角に旅客機3機とモノレールを捉えることに成功! 鉄ちゃんながら、飛行機を撮る喜びを知った。人工物が複雑にそびえる都市の風景は、12mmや600mmといった極端な画角がよく似合う。僕は宝物を探すように、α1 IIとともに、都市の光景を切り取っていった。衝撃を受けたのは、見開きを飾ったビル街の夜景だ。モノレールがぶれないようISO 25600で撮影したが、エクステンデッドRAW処理の効果もあり、超高感度とは思えないノイズが少ないクリアな作品になった。夜空を覆うほどにそびえるビル群はまるで切り立った崖のようだ。まばゆく輝くその崖は、間違いなく都市の絶景だと感じた。
撮影日:2月19日 13時07分東京モノレール(羽田空港第3ターミナル〜羽田空港第1・第2ターミナル)
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSの600mmで手持ち撮影した。画面右から降下してくる飛行機は目で追えないので、列車を被写体認識AFで捉えながらタイミングを待った
撮影日:2月19日 7時35分東京モノレール(浜松町〜天王洲アイル)
都市の風景は、極端な画角がよく似合う。FE 12-24mm F2.8 GMの12mmで、見上げるように撮影した。「TOKYO ART&CULTURE」のラッピングが、都会に彩りを添えた
撮影日:2月19日 9時18分東京モノレール(天王洲アイル〜大井競馬場)
FE 600mm F4 GM OSSで都市の風景を切り取る。背景のビル群や船が、押し寄せるような圧縮感。美しいボケにより、ピント面にある列車が浮かび上がって見える
撮影日:2月19日 15時48分東京モノレール(流通センター〜昭和島)
点在する浜辺の公園は、工業地帯のオアシス。逆光で光る葉をFE 135mm F1.8 GMで撮影したら、まるでイルミネーションのような幻想的な世界になった
<Pickup LENS>FE 135mm F1.8 GM
135mmという望遠域ながら、開放F値1.8を達成した。圧倒的な高解像を誇りながら、美しいボケも両立。作例のように、このレンズでしか撮れない美しいボケを生かした作品作りが可能になる。鉄道写真では、明るい開放値を生かしてシャッター速度を稼げるなど、使用頻度の高いレンズだ。
<Photo Technique>
エクステンデッドRAWを使って高画質で記録する
α1 II、α7 Vに採用されたエクステンデッドRAWは、ディープラーニング技術を取り入れることで、高品位なRAW現像を可能にした。「エクステンデッドNR」は、元の解像度のままで偽色を抑制、ノイズの少ないクリアな画像にすることができる。
<絶景EPISODE>
海沿いを走る列車とそびえ立つ高層ビル。まさに東京の絶景だ撮影日:2月19日 10時12分東京モノレール(天王洲アイル〜大井競馬場)
600mmで迫力たっぷりに撮影した場所を、対岸から70mmで捉えた。同じ場所とは思えないのんびりしたムードに和む。長かった首都高の工事も終わり、すっきりとした風景になったこの場所は、ある意味、東京を代表する絶景だ。休日、遊歩道からこの光景を眺めてみてはいかがだろうか
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