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Majestic TRAIN- 威風鐵道 -
鉄道写真家 中井精也 氏 × FE 24mm F1.4 GM Vol.6

ドラマチックな鉄道写真をコンセプトに、中井氏が撮る心に響く鉄道風景をデジタルカメラマガジンとのタイアップ企画として毎月コラム形式でお届けします!

α Universe editorial team

みなさんこんにちは。鉄道写真家の中井精也です。 第6回目となる今回は、日本を飛び出し初秋のスイスを旅してきました。旅の相棒は新レンズ「FE 24mm F1.4 GM」です! 息を呑むような絶景の中を走るのは、リギ鉄道の登山電車。なんと147年前の1871年開業で、スイス最古の登山鉄道であり、さらにはヨーロッパ最古の登山鉄道でもある歴史あるものです。 最初にご覧いただく写真は、終点のリギ・クルム駅から数分歩いた場所から撮影しました。この素晴らしい眺望に魅了され、 1875年に宮殿のように豪華なホテルが建てられ、王侯貴族や著名な芸術家などが数多く訪れました。確かに納得がいく絶景です。まさに「スイス!」という感じの風景の中で撮影していると、心まで浄化されるような気がしてきます。 α7R IIIにFE 24mm F1.4 GMを装着して撮ってみると、画面の隅々、木々の1本1本をもシャープな描写で、まさに眼前に広がる眺望を、 あますことなく表現してくれました。

α7R III, FE 24mm F1.4 GM,F4.5 ,1/2500秒

※撮影シーンです。絶景を独り占めです!(笑)
のびのびとした気持ちで撮影できるのが、スイスの登山鉄道を撮影する最大の魅力かもしれません。
しかも列車から下りて3分ほどのお手軽さ!!

次にご覧いただく写真は、シーニゲ・プラッテ鉄道に移動して撮った写真です。 起点であるヴィルダーズヴィル駅の構内に咲く可憐な白い花にピントを合わせて、昔ながらの機関車をF1.4開放で撮影。とろけるようなボケがたまりません。 実際に触れてみた方はお分かりかと思いますが、驚くほど小さくて軽いこの新レンズ。描写力も素晴らしくて、これからの撮影のいい相棒になるなと感じました。 因みに、このような大口径レンズで絞りを開放して撮影すると、気持ち良く、1点だけにピントが合って他がぼけるために、なんだか写真が上手くなったような気もしてしまう(笑)ため、ついクセになるので要注意です。 乱用せずに「ここぞ!」という時に使おうと心に留めておきましょう。

α7R III,FE 24mm F1.4 GM,F1.4,1/6300秒

「乱用しないように!」と開放F1.4での撮影に気をつけてくださいと言っておきながら、3枚目と4枚目も開放F1.4で撮った写真をご覧ください(笑) このシーニゲ・プラッテ鉄道で働く機関車は、どれも100年以上前に製造された歴史あるものばかりです。 お願いをして特別に機関室に入れてもらうと、その歴史の重みが漂うオーラに圧倒されます。12段階もある大迫力のノッチ。木製の床。急勾配と戦い続け使い込まれた質感が最高です。 開放値のF1.4で撮ると、まるで肉眼で見ているかのような臨場感を出すことができました。

α7R III,FE 24mm F1.4 GM,F1.4,1/80秒

ところでシーニゲ・プラッテ鉄道の最大勾配は、なんと250パーミル。 鉄道では勾配の程度を示すのに使われるパーミルという単位ですが、250パーミルとは水平距離1,000mの間に垂直で250mも上がることを意味します。(直角三角形をイメージしてもらえたら分かり易いかもしれません)そんな急勾配を支えているのが、このラックレールです。2本のレールの中央に歯型のレールを敷設し、車両の床下に設置した歯車とかみ合わせることで、急勾配を登り下りする時の大きな力となります。 余談ですが、日本で最大の急勾配は大井川鉄道のアプト区間で90パーミルですから、いかにシーニゲ・プラッテ鉄道が急勾配であるかが、お分かりいただけるかと思います。 さて4枚目の写真ですが、機関庫で、そのラックレールにピントを合わせて撮影しました。こちらの写真も開放F1.4で撮りましたが、とても立体的な描写になったと思います。

α7R III,FE 24mm F1.4 GM,F1.4,1/800秒

5枚目の写真は、再び絶景の写真です。 この絶景は、ミューレン山岳鉄道で撮影しました。背景にそびえる山脈は、アイガー・メンヒ・ユングフラウの三名山です。目がさめるような絶景とは、まさしくこういう景色のことを言うのでしょうね。
ドラマチックな光景を、新レンズは見事に精緻に描写してくれました。 今回、初めてFE 24mm F1.4 GMを使ってみて、描写力がピカイチなことに加えて、何よりも僕がこのレンズに感じた最大の魅力は、コンパクトで軽いということでした。
恐らく、みなさんが想像するであろう24mmの開放F値1.4の大口径レンズよりも、1回り以上は確実に小さいと思います。
どうしても荷物が多くなってしまう、今回のような海外の撮影時でも、まったく負担にならずに持ち運ぶことができました。

α7R III,FE 24mm F1.4 GM,F6.3,1/800秒

今回ご覧いただく最後の写真です。 ここまでの5枚の写真は、全て新レンズ「FE 24mm F1.4 GM」で撮ったものでしたが、最後は「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」で撮った写真になります。 チューリッヒ中央駅の夕景です。ここは、どこを撮っても絵になるため、頻繁に列車が入線する状況に翻弄されがちですが、連続する分岐が生み出す直線に狙いを絞って、手前のレールにピントを合わせて撮影しました。 圧縮効果を使って線路と列車の距離感を凝縮したかったので、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSで撮りました。

α7R III,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ,F5.6,1/25秒

いつもと違い、今回は海外の鉄道写真でしたが如何でしたか?
それではまた来月もこの場所でお会いしましょう!中井精也でした。

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