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自分にしか撮れない
ヒーロー像を追い求めて

〜過酷な現場で活躍するα7R IIIの実力〜
フォトグラファー 中村 智之氏

α Universe editorial team

「てれびくん」(小学館)の誌面を飾る特撮ヒーローの写真を撮り続けているフォトグラファーの中村智之氏。変身前も変身後もアクションが激しく、最大の見せ場は爆発シーン。そんな過酷な撮影現場で、雑誌掲載に耐えうる画質、クオリティーを保たなければならない。そのために中村さんが選んだカメラはα7R III。どのようなシーンでカメラの機能が活躍したのか、最新作の現場で撮影した作品を見ながら語ってもらった。

中村 智之/フォトグラファー 1980年、千葉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。2004年にテレビ東京系列でオンエアされた番組で特撮現場での撮影に初挑戦。その後、フリーランスとして『てれびくん』(小学館)で特撮ヒーロー作品のスチル撮影を担当。現在はテレビ朝日系列で放送中の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』を担当。

本編と同時にスチルも撮影するため
機材やスタッフも多い、制約だらけの環境

――特撮ヒーロー作品でのスチル撮影は、どのような状況下で行われているのですか? 基本的には本編を撮影しながら同時に写真も撮る、というスタイルです。そのため、ムービーのカメラ、音声、照明の機材、それに携わるたくさんのスタッフの隙間にうまく入り込んで撮影しなければなりません。しかも撮影のジャマにならないように音や動きに配慮しながら撮影するため、環境としてはかなり過酷です。 一般の映画や民放各局の番組の場合、スチルカメラマンは1人だけなので比較的撮影しやすいのですが、特撮の現場は少し変わっていて出版社や制作会社を代表した3人のカメラマンがいます。そのため、なかなかいいポジションに入ることができない。台本をもらった時点で、ここで技を出すとか、ここで怪人が倒されるとか、ストーリーのポイントをチェックして、カギとなるシーンを撮り逃さないようにしています。

α7R III,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 148mm,F13,1/640秒,ISO1000

例えば上のシーン。本編はハイスピードカメラを車に積んで、時速60kmくらいで僕の目の前を通り過ぎながら撮影しています。主人公がジャンプした一瞬を連写で撮影しましたが、次のカットには撮影車が入り込んでいました。あくまで本編のムービー撮影がメインですから、スチル担当は必然的に撮る場所も使えるレンズも制約が出てくるわけです。

――スチル撮影のための時間を特別に取ってもらうことはできないのですね。 撮影中のカットはそうですね。ただ、雑誌で使うための決めカットを撮る時間はもらうことができます。その際は役者のみなさんだけでなく、メイク、衣装、照明、助監督、監督とすべてのスタッフにも声をかけ、プロデューサーも巻き込んで宣伝用として撮らせてもらうので短時間で済ませなくてはなりません。

α7R III,FE 24-105mm F4 G OSS 24mm,F13,1/400秒,ISO250

上の集合写真はほんの1、2分で撮影したものですが、わずかな時間でもこれだけしっかり撮れたのはαのEVFのおかげです。仕上がりの露出をファインダーを覗きながら確認できるのは本当に助かります。露出をどうしようかと気にせず、狙いはこれくらいで、というところからスムーズに調整できるので、カメラを構えてからの機動性が格段に良くなりました。

10コマ/秒の高速連写性能と
暗所に強い高感度表現の広がり

――特撮作品はアクションシーンも多いので、撮影は大変そうですね。 アクションシーンは連写が必須ですね。正直、1枚撮りでもいけると思いますが、僕がベストショットだと思っても役者や雑誌の編集者は違うカットを求めていたりしますから。例えば殴るシーンを撮影すると、僕は殴った後に敵がすっ飛んでいるような場面がいいと思っていますが、演じているスーツアクターや役者は殴る前がいいと言うんですよ。拳(こぶし)に勢いがあるところがいいと。さらに雑誌編集者は、インパクトの瞬間が欲しいと言います。それぞれがベストだと思っているショットが違うので、“選べる”という意味でもAF・AE追従の10コマ/秒の高速連写はかなり有効です。ホントに連写しっぱなしの時もありますからね。大御所の先輩には「昔は中判カメラで1枚撮りだったんだぞ!」と言われちゃいますけど(笑)。 SDカードはソニー「SF-Gシリーズタフ仕様」を使っていますが、とにかく書き込みが高速。1つの立ち回りはだいたい3秒くらいで終わりますが、30コマ撮影しても息をつかずに撮影できるんです。α7R IIIのように高画質で高速連写が可能なカメラを使うなら、高性能なメモリーカードがないと。書き込みを待つストレスがありません。
さらに強度や防水、防塵性に優れているタフな仕様なので、僕のように外で撮影をする場合はとても安心ですね。

――暗いシーンの撮影も多い印象ですが、実際はどうですか? 多いですね。監督の表現法だと思いますが、暗くして雰囲気を出すこともあるようです。なかにはほとんどライトを使わないシーンもあります。

α7R III,FE 24-105mm F4 G OSS 43mm,F5.6,1/500秒、ISO20000

上の写真もそんな感じですね。シャッタースピードを速くしたかったので、ISO20000まで上げて撮影しました。ISO12000以上を常用できることに本当に感激しますね。この高感度性能のおかげで暗い場所でもシャッタースピードを1/500まで持っていけて、かなり速かったヒーローの動きを止めることができました。 特撮作品のスチール撮影ではシャッター音は厳禁です。そのため以前はサイレント撮影機能のある他のカメラを使っていましたが、それでISO12000まで上げてしまうと黒が潰れてしまって。α7R IIIはサイレント撮影ができるし、感度を上げても安心なのでISO16000までは平気で上げられるようになりました。このおかげで表現の幅もずいぶん広がったように思います。今ではボタンカスタマイズで背面のコントロールホイールにISO感度を割り当て、シーンに合わせて素早く感度を変えられるようにしています。

α7R III,FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 98mm,F5.6,1/200秒,ISO16000

上の写真もかなり暗いですが、こういう場所は塵(ちり)やホコリが多いんですよね。この時は採石場で撮影しましたが、特撮作品はホコリまみれの工場とか、断崖に囲まれた岩場とか、レンズ交換を避けたい場所が多いんです。爆破シーンではセメントをまいたりしますし。だからレンズ交換せずとも多彩な画角をフォローできるFE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105G)やFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS(SEL100400GM)はかなり多用しました。 α7R IIIは4240万画素という高解像なので、使用する前はスタジオできっちりセッティングして撮影する、という感じの使い方を想像していたんです。でも実際には「戦いの場」にも下りて来られるカメラ。ロケでも存分に活躍してくれます。

コントラストが強いシーンでも
被写体を追い続ける優秀なAF性能

――この爆発シーンも迫力満点ですね。

α7R III,FE 24-105mm F4 G OSS 105mm,F8,1/1000秒,ISO3200

僕がこういったシーンを撮る時は、たいてい置きピンで撮ってきましたが、ちょっと追ってみようと思ってコンティニュアスAFで撮影してみました。ふつうはコントラストが強い炎の方にフォーカスしがちですが、きちんと人物にピントを合わせてしっかり追ってくれました。勝負をかけて撮ってみた甲斐がありましたね。 爆破シーンはなかなか先が読めないものですが、最近は担当の人に爆薬の置き方や使用するガソリンの量などを事前に聞いています。そうするとだいたい「こういう風になるな」と想像できますから。こんなことを覚えても、特撮現場以外ではまったく役に立ちませんけどね(笑)。 この業界には昔から「400-1000-8」というデータがあります。つまりISO400、シャッタースピード1/1000、絞りF8で撮れば、火をきれいに写せるということ。この時は露出を上げていますが、このデータを基準にしています。上の写真のようなガソリンを使った爆破だけでなく、セメントを使った白煙の爆破もこの数値で撮ると線状の「ヒゲ」が撮れるんですよ。

検知が素早い瞳AFと機動力の高さで
どんな態勢でもしっかり撮れる

――変身前の人物撮影では、どのような機能が役立ちましたか?

α7R III,FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 103mm,F7.1,1/320秒,ISO1000

やはり瞳AFですね。上の写真は現場スタッフの隙間に片手を突っ込んで、ノーファインダーで撮影しました。瞳AFをオンにしただけだったので「どうにか撮れていてくれ!」と思っていましたが、ピントがしっかり目に来ていて感動しましたね。フォーカスもとても速くて、即座に撮れて助かりました。 実はこれを撮ったあと怒られたんですよ(笑)。動いている移動車が止まったところに突っ込んで撮影したので「本番中に動くんじゃねえ!」と。でも狙い通りの写真が撮れたので結果オーライですね! α7R IIIは取り回しの良さも抜群です。僕はα7S IIも持っていますがグリップが格段に良くなっていますし、5.5段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正もあるので片手でも安心して撮影できます。現場の特性上、どうしても無理な体勢で撮ることが多くなりますが、無理ができるほど機動力が高い。小型軽量のデザインと充実の機能があってこそ、この機動力が生まれるのだと思います。

――ロケも多く撮影は長時間に及ぶと思いますが、バッテリー性能はいかがでしたか? 1日1400枚くらいは撮りましたが、丸1日使っても全然へたることなく1個のバッテリーで終日撮影できました。以前は予備バッテリーを必ず4個は持って行っていて2個使い切るくらいでしたが、今は念のため1個持って行けば十分です。今回のロケ現場は気温が0℃近かったのでバッテリーの持ちも悪くなるところですが、予想以上に持ってくれたので驚きました。

専用レンズを含めた総合力があるからこそ
制約が多い中でも自分らしい写真が撮れる

――今回、たくさんの写真を用意してもらいましたが、なかでも中村さんのお気に入りの1枚を教えてください。

α7R III,FE 24-105mm F4 G OSS 39mm,F8,1/800秒,ISO320

太陽を背に飛んでいるリュウソウレッド(騎士竜戦隊リュウソウジャー)ですね。ジャンプや飛び掛かってくるようなシーンは「リュウソウレッドの肝になる」と思っていたので、これは絶対に押さえたいと思っていました。光量やアングルなどの制約がある現場でこういう写真が撮れて、とても気持ちよかったです。自分なりの写真が撮れたのではないかと思います。 こういうシーンを撮ると真っ白になりがちですが、かなりしっかり撮れていました。隣で同じシーンを撮影していたカメラマンの写真を見せてもらったら、やはり真っ白になっていましたから。お互いに見せ合っていたら「それちょっとずるい」と言われるほど、その差は歴然。24-105mmという同じ焦点距離のレンズを使っていましたが、「α7R III」と「FE 24-105mm F4 G OSS (SEL24105G)」の組み合わせは最強です!逆光でもこれだけ撮れることがわかったので、今までは撮ることがなかったアングルで撮ってみるなど、攻めた写真を撮れるようになると思います。

――いろいろな制約がある中で、いつもと違ったチャレンジができるというわけですね。 そうですね。あえて冒険してみようと思わせるカメラだと思います。例えば下の写真も僕の中ではチャレンジングな1枚です。

α7R III,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 238mm,F8,1/640秒,ISO5000

爆破後、炎の中に主人公が佇(たたず)んでいるシーンです。実は主人公は監督の「カット」の声が聞こえなかったようでカットがかかった後に撮ったもの。主人公を中心に三角形にナパームを仕掛けてあったので、爆発シーンを撮るならもっと引きで狙うような場面でした。実際に他のカメラマンはみんな広角レンズで撮っていましたし。でも僕は一人ぽつんといるだけじゃつまらない、みんなと違ったものを撮りたいと思って、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSでグッと寄りました。 巨大な敵を倒した後、カッコよくポーズを決めて火の中から出てくる、というシーンでしたが、タイミングよく横風が吹いてきて。本当だったら煙に包まれて見えなくなるところでしたがちょうどいい感じで姿を現して、偶然撮れた1枚です。これを狙えたのはこのレンズのおかげ。一瞬でフォーカスを合わせてくれて本当にありがたかったです。

――最後に、中村さんが撮影する時に意識していること、大切にしていることを教えてください。 僕が撮影した写真は雑誌『てれびくん』で使われますから、「子どもたちが見ている」ということは常に意識しています。そう考えるといい加減なものは撮れませんよね。カッコいいヒーローの写真をたくさん撮って、雑誌を通して見てくれる子どもたちの心に響くものがあれば最高です。そのためになるべく子どもの目線、ローアングルで撮ることを心がけています。もちろんそれができない状況の時もありますが、子どもたちの憧れのヒーローですから少しでもカッコよく撮りたいと思っています。

今回の現場ではα7R IIIで息をつく間もなくたくさんの写真を撮りましたが、撮っていて本当に楽しかったですね。自分でも気分が上がっているのがわかるほどでした。今後も制約が多い現場で、自分らしい写真、自分にしか撮れない写真を追求していきたいと思います。

騎士竜戦隊リュウソウジャーは
【毎週日曜】午前9:30〜午前10:00にて
全国テレビ朝日系にて放送中!
https://www.toei.co.jp/tv/ryusoulger/index.html 日本一売れている ヒーロー&エンターテインメント雑誌「てれびくん」は
小学館より毎月1日ごろ発売!
騎士竜戦隊リュウソウジャーの情報も満載!
https://televi-kun.net/

α7R III,FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 66mm,F6.3,1/250秒,ISO4000
α7S II,FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 47mm,F8,1/320秒,ISO6400
α7S II,FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS 49mm,F9,1/500秒,ISO5000

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