商品情報・ストアデジタル一眼カメラ α α Universe

α9 IIIで広がるスポーツ撮影の表現

スポーツフォトグラファー 水谷たかひと 氏

α Universe editorial team

水谷 たかひと/スポーツフォトグラファー 1968年東京生まれ。1990年東京総合写真専門学校卒業と同時に渡仏。様々なスポーツイベントを撮影し、3年後に帰国。拠点を日本に移しスポーツイベントを追いかける。 2001年・個展「NEVER END」開催、同時に同名の写真集発刊。 2005年・グループ展「水谷ファミリーグラフィティー・MY SPORTS」を開催。 2014年・報道写真展「上村愛子 16年のキセキ」を千葉ニッケ コルトンプラザにて開催。同時に同名の報道写真集を発刊。 2020年・報道写真展「prelude_序曲_」を東京ポートレートギャラリーにて開催。同時に同名の報道写真集を発刊。 公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員 一般社団法人日本スポーツ写真協会(ANSP)会長 国際スポーツプレス協会(AIPS)会員 株式会社マイスポーツ出版代表取締役

α9 IIIはまさに撮り手の希望を叶えるカメラ

グローバルシャッター方式のカメラが発表、と聞いたときはもう驚き以外の言葉が見つからないくらい衝撃的でした。グローバルシャッター方式がレンズ交換式35mmフルサイズのミラーレスカメラに搭載されたら凄いよね!との夢物語だったわけです。それが現実となり、正に手の中にある。今後の作品作りのことを考えたらもう早く使いたい!描き出される絵を早く見たい!ワクワクしか無かったです。 実際に使用し、本当に衝撃的でした。全く歪まないので、作品が不自然にならない。フィールドホッケーでもスティックやボールが歪みませんので、そういった部分のネガが消えて、不安なく作品作りに集中できるのが良いです。連写性能は申し分なく、秒間約60コマでも新しい瞬間を切り撮れるのに、ブースト機能で秒間約120コマもいけてしまう。「この一瞬を必ず得たい!!!」という願望を叶えてくれて、頼もしい限りです。 新しい“サンニッパ”(FE 300mm F2.8 GM OSS)もα9 III同様、いろいろな部分で驚かされました。まず軽い!そして小さい!本当に300mmなの?写りはどうなの?と思い、先ずはα1で撮った次第です。有効約5010万画素の高画素機で解像感や描写力を知りたかったからです。ため息しか出ませんよ、素晴らしくて。特に暗部の描写力が格段に良いですね。潰れてもおかしくない部分でもきっちりディテールを残してくれています。もちろんα9 IIIとの相性は抜群でした。大口径単焦点望遠レンズにおいては軽さと小ささは正義だ!!!というのを実感しました。

心が動いた瞬間を写しとめる

フィールドホッケーは試合前やハーフタイムに散水します。その関係で虹が出たりもします。現場の状況を良い瞬間を捉えることと同様に、作品にどう生かしていくのかも考えて撮影を行っています。選手たちの躍動を伝えるシーンを切り撮ったり、美しい水しぶきや虹をメインの被写体にしたりといった感じですね。プレー中以外の部分にも目を向けることや、自身の感性で良い場面だなと思った瞬間シャッターを切ることを大事にしています。その自身が感じた一瞬を切り撮るために私はαシリーズとFEレンズを選んだのです。

α9 III,FE 300mm F2.8 GM OSS + 1.4X Teleconverter 420mm相当,F4,1/3200秒,ISO400

こちらはチームの中心である永井友理選手が単独でゴール前へ攻め入る瞬間を捉えた1枚です。永井選手の躍動感もさることながら、ディフェンスが5人で囲んでいるのが分かります。それぐらい永井選手が警戒されていて怖い存在とされているのでしょう。α9 IIIにはAIプロセッシングユニットが搭載され、被写体認識性能が爆発的に向上しています。進化が実感できるほどに動いている被写体追従性能はより速く、正確になり、大人数が写り込む場面でも永井選手にピントを合致させてくれています。

α9 III,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F2.8,1/3200秒,ISO800

300mmレンズの登場で広がる楽しさ

私のメイン使用レンズは愛して止まない”ヨンニッパ”(FE 400mm F2.8 GM OSS)です。今回新しく”サンニッパ”が登場したということで、非常に気になっていますし、使用してみてのインプレッションとしては、従来の大口径単焦点望遠レンズを大きく凌駕していると感じました。使用するレンズのチョイスは撮影する競技によって変えています。被写体までの距離が遠いとあらば”ヨンニッパ”や”ロクヨン”(FE 600mm F4 GM OSS)を、近ければ70-200mmを使用するという感じです。これに”サンニッパ”が加わるので、レンズ選びに幅と楽しみが増えました。非常に嬉しいことです。

α9 III,FE 300mm F2.8 GM OSS 300mm,F2.8,1/4000秒,ISO125

競技中の瞬間を撮るだけがスポーツ写真ではないと常々感じています。試合前に緊張や準備に勤しむ選手の姿であったり、試合後の歓喜であったりと、いろいろな場面でチームや選手の姿を表現してこそスポーツ写真の素晴らしさを伝えられるのではないかと思います。

α9 III,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F2.8,1/6400秒,ISO250

武具のように支えてくれるαシステム

とにかくα9 IIIの特長はスピードであると。いかなる状況下でも圧倒的な速さと正確さで被写体を捉え、最大約120コマ/秒で一瞬たりとも逃さずその瞬間を切り撮り、今まで見たことがない世界を表現してくれる。スポーツ写真で作品作りをしている私にとって、ここまでの性能を持ったカメラを使えるのは本当に幸せなことです。

α9 III,FE 300mm F2.8 GM OSS 300mm,F2.8,1/4000秒,ISO250

意外かもしれませんが、このひとコマが特にお気に入りの1枚です。試合前の気象条件が気温マイナス5度と、フィールドホッケーでは考えられない状況となりました。アップ中の選手からは常に吐く息が白く拡がり、緊張感を表現するには持って来いと感じたわけです。その姿を逆光と背景を黒く落とすことで吐く息の白さを強調したかった。AFが必ず迷う条件が揃っていましたが、α9 IIIと300mmの組み合わせは迷うことなく瞬時に瞳に合致させてくれる。あとは高速連写で一番良い瞬間をピックアップするだけ。「いいな!」と一瞬動いた感情を見事に形にしてくれました。

α9 III,FE 300mm F2.8 GM OSS 300mm,F2.8,1/1250秒,ISO250

αシリーズとFEレンズは新しくなる度に革新的なチャレンジを施して、我々の度肝を必ず抜いてきます。ソニーのものづくりに対するこだわりや熱意が伝わってきます。道具とは言いません、例えるなら武具です。己や相手に立ち向かうチームや選手の姿を、私は武具を持ち、ひとの心を動かせる絶対的な一瞬を常に挑みながら狙いたい。その終わりなき挑戦にα9 IIIを筆頭に、αシリーズのカメラとFEレンズと共に戦い、歩んでいけたらと思います。

CP+2024 ソニーブースでは水谷氏によるスペシャルセミナーを実施します。 タイトル:グローバルシャッターと120コマ連写が叶える新次元のスポーツ撮影 登壇日:2/22(木) 16:25 〜 17:00 スペシャルセミナーの様子はオンラインでも配信いたします。 詳細はCP+2024 ソニーブース特設サイトをご覧ください。 https://www.sony.jp/ichigan/a-universe/specialevent/cpplus2024/

記事で紹介された機能の詳細はこちら

記事で紹介された商品はこちら

ワンクリックアンケートにご協力ください

記事一覧
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる