
FR7 Ver.3.00公開
PTZオートフレーミング機能の対応や、リモート制作機能などが向上
FR7は、Cinema Line初のリモート制御でパン・チルト可能なレンズ交換式リモートカメラです。2022年の発売以来、コンサートやeSportsなどのライブ・イベント映像制作やスタジオ用カメラなど様々な現場での活用が広がっています。ソフトウェア Ver. 3.00を、2025年6月25日にリリースしました。AIアナリティクスを活用することで、被写体(人物)をカメラが自動で追尾し、自然な構図で自動調整しながら撮影する「PTZオートフレーミング機能」への対応、「リモート制作機能」などが向上し映像制作やライブ中継現場のニーズに応えてまいります。その他、Ver.3.00では下記のようなアップデート内容となっています。◆PTZオートフレーミング機能 ・PTZオートフレーミング機能に対応 ・PTZオートフレーミング機能に目線空け効果を追加 ・外部機器からPTZオートフレーミングを制御するためのCGIコマンドを追加◆リモート制作機能 ・マルチマトリクスのArea Indication機能に対応 ・リモートコントロールパネルおよびマスターセットアップユニットからの下記制御(S700プロトコル)に対応 - バリアプルNDモード/Call/Area Indication(GATE)/AWB リモートコントロールパネル RCP-1500/1501, RCP-1530, RCP-3100, RCP-3500/3501 マスターセットアップユニット MSU-1000, MSU-1500, MSU-3000, MSU-3500 カメラリモートコントロール HZC-RCP5, HZC-CSM10 ・カメラコントロールネットワークアダプター(CNA-2※1)に対応 ・IP タリー (TSL UMD V5.0)に対応 ・NDIを標準搭載(ライセンスプリインストール) ・RTSP/RTMP/SRT/NDI|HXの色再現性を向上 ・カメラの動作安定性とリモコンからのコマンド応答を改善◆バーチャルプロダクション機能 ・トラッキングデータ(free-d)の出力先を4つまで選択可能に ・トラッキングデータ(free-d)のCameraオフセットが入力可能に◆プリセットポジション機能 ・プリセットポジション機能で時間が設定可能に ・プリセットポジション機能が全画素超解像ズームに対応※2◆ネットワーク機能 ・SETUPスイッチから、IPアドレス(192.168.0.100)が固定可能に※3◆その他 ・User 3D LUT使用時の画質を向上 ・Base LookがUser1〜User16時および、Target DisplayがHDR(HLG)時のMatrix/Multi Matrixの調整範囲を向上※4 ・SDI出力の23.98PsFに対応 ・まれに全画素超解像ズームが1.0倍に遷移してしまう症状を改善
※1 CNA-2のファームウェアVer.1.20で対応予定。ファームウェアの提供時期は2025年9月以降を予定しています※2 超解像ズーム領域においては、滑らかなズーム動作ができません※3 Web メニューのネットワーク設定に関係なく、IP アドレスを固定することができます※4 Ver.2.20以前と設定値に対する効果が変わるため、Matrix/Multi Matrixを使用している場合は再調整してください
ソフトウェアアップデート内容のうち、一部についてご紹介いたします。
【PTZオートフレーミング機能】
●AIを活用した PTZオートフレーミング機能AIアナリティクスを活用することで、被写体(人物)をカメラが自動で追尾し、自然な構図で自動調整しながら撮影を行える「PTZオートフレーミング機能」。人のポーズ、頭、顔、服装などの詳細なデータを利用して、高い精度で人を認識します。これを利用して、パン、チルト、ズームを自動的に制御して被写体を追跡できます。 特定の人物を1人だけ選択して追跡できるので、フレーム内に複数の人物がいる場合に便利です。
●目線空け効果PTZオートフレーミングで人物を追尾すると、被写体の顔の向きに応じて、視線方向に空間ができるよう構図を自動的に調整し、プロのカメラワークに近い自然な構図で追尾できます。また目線空け効果で設定できる余白の大きさは、3段階(Off/弱/中/強)で調整可能です。
【プリセットポジション機能】
●パン/チルト/スピードモードで速度や移動時間を設定し、プリセットの呼び出しが可能にPTZ (パン/チルト/ズーム) プリセットの再生時に、速度だけでなく移動時間も指定できるようになりました。 動作を0.5秒単位でプリセットし、1秒から99秒まで設定できます。これにより、カメラ本体のパン、チルト、ズームの動きとスライダー、ドリー、トーテムの操作を連動させやすくなり、システムとして幅広いカメラワークが可能になります。●プリセットの再生時に、超解像ズーム領域の呼び出しが可能にPTZ (パン/チルト/ズーム) プリセットの再生時に、超解像ズーム領域の呼び出しが可能になりました。より広いズーム領域で撮影ができるようになったことで、保存したプリセット設定を呼び出し、カメラの構成をすばやく変更できます。
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