鉄道絶景+α

鉄道絶景+α
第15回レーティッシュ鉄道(スイス)

鉄道写真家 中井精也 氏

α Universe editorial team
α1 II,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 223mm,F5.6,1/250秒,ISO800

撮影日:10月27日 15時16分レーティッシュ鉄道ベルニナ線(ブルージオ〜カンパーチョ)

ブルージオループ橋を俯瞰で見たい。それもドローンではなく、自分の手で撮りたい! と意地になって周辺の山を巡って見つけた場所だ。ワンダーな光景を見事に写しきってくれたα1 IIとG Masterに感謝したい

α1 IIで描く世界遺産。俯瞰の視点で捉えたループ橋

今回は、ユネスコにより「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」として、世界遺産の「文化遺産」に登録されたスイスの鉄道絶景を紹介する。アルブラ線では、トゥジスからサンモリッツまでの区間が世界遺産に登録されており、今回はランドヴァッサー橋とアルブラ峠の絶景を訪れた。中でも長さ136m、高さ65mを誇るランドヴァッサー橋は圧巻の景色だ。深い青空をバックにそびえる橋と、鮮烈な赤い車両をα1 IIは、見事に捉えた。スイスから国境を越えてイタリアに至るベルニナ線では、ブルージオのループ橋を訪ねた。急斜面を克服するループ線は日本でも見られるが、トンネルを掘らずに約120°旋回する急曲線と、70‰の急勾配で高低差を克服するこの橋は、世界的にも非常に珍しい存在だ。石造りのメガネ橋は絵になるため、どうしても鉄橋脇から絵はがき写真のようなカットを撮りたくなるものだが、今回はループする橋の構造が分かる場所を探して、周辺の山を探索した。そして見つけたのが、今回の見開きのカットだ。「の」の字を描くように線路がループする光景はα1 IIとG Masterの高精細な描写力も相まって、まるで鉄道模型のようだ。鉄道絶景をただ美しく撮るだけでなく、鳥の目線で眺めたかのようなワンダーな構図で撮影できたこのカットに、大きな手応えを感じた。世界遺産レベルの絶景が目白押しのスイスでは、定番カットばかりを撮りがちだ。しかし、今回は、構造物としての橋の美しさや、自然に逆らわないS字カーブをゆく列車など、日本のローカル線を撮るときと変わらない、フラットな目線で被写体と対峙するように心がけた。被写体に流されない「ブレない目線」を、これからも大切にしていきたい。

α1 II,FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 236mm,F8,1/200秒,ISO400

撮影日:10月16日 14時24分レーティッシュ鉄道ベルニナ線(ミララーゴ〜ブルージオ)

あえて風景全体を入れず、地形に逆らわない美しいS字カーブだけを切り取った。あれもこれも入れたいと欲張らずに、風景を引き算したときに、伝わる魅力があるのだと実感した

α1 II,FE 28-70mm F2 GM 68mm,F4,1/1250秒,ISO3200

撮影日:10月26日 15時18分レーティッシュ鉄道ベルニナ線(ブルージオ〜カンパーチョ)

ブルージオのループ橋の美しいアーチに着目して、「弧」を強調する構図を選んだ。鮮烈な赤い車体がアクセントとなって、ここでしか撮れない絶景となった

α1 II,FE 16-35mm F2.8 GM II 19mm,F8,1/800秒,ISO800

撮影日:10月28日 13時58分レーティッシュ鉄道アルブラ線(アルヴァネウ〜フィリスール)

スイスを代表する鉄道絶景の1つであるランドヴァッサー橋。FE 16-35mm F2.8 GM IIで見上げるように撮影した。G Masterのクリアな描写力が光る1枚になった

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 72mm,F5.6,1/1600秒,ISO400

撮影日:10月29日 10時38分レーティッシュ鉄道アルブラ線(ベルギューン〜プレダ)

鮮烈な黄色に染まるアルブラ峠。前の晩に降った雪が、良いアクセントになってくれた。FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは木の1本1本まで繊細に表現する

<Pickup LENS>FE 16-35mm F2.8 GM II

ダイナミックな表現ができる超広角ズームながら、II型になり驚くべき小型・軽量を実現。使い勝手が良く、αを持ち歩くときは、このレンズをカメラに装着するのが基本となっている。もちろん描写力も素晴らしく、すべての焦点域で、画面の隅々まで解像度と先鋭感のある描写を実現している。あらゆるシーンに向く万能広角ズームレンズだ。

<Photo Technique>紅葉を鮮やかに彩るカメラ設定

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 72mm,F5.6,1/1600秒,ISO400

この作品はWBを「日陰」、クリエイティブルックは「VV」に設定して撮影している。WBオート、「ST」で撮った右の写真と比べると、鮮やかさは一目瞭然。写真は風景をそのまま写すべきという考え方もあるが、僕は対峙した風景を可能な限り美しく撮りたいと考え、カメラ設定を行っている。

<絶景EPISODE>海外でも新しい絶景場所をもとめて

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 200mm,F4.5,1/2000秒,ISO400

撮影日:10月27日 11時17分レーティッシュ鉄道ベルニナ線(ブルージオ〜カンパーチョ)

今回は定番にとらわれず、新ポイントを探して、ブルージオループ橋の周辺の山を走りまわった。こちらも新たに見つけたポイント。橋から奥の斜面に向かって、方向を変えながら登っていく線路は圧巻だ。列車がかなり小さいこんな構図で撮れるのも、α1 IIの描写力への信頼感があるからこそ

記事で紹介された機能の詳細はこちら

記事で紹介された商品はこちら

ワンクリックアンケートにご協力ください

記事一覧
最新情報をお届け

αUniverseの公式Facebookページに「いいね!」をすると最新記事の情報を随時お知らせします。

閉じる