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RX100 VII × フォトグラファー ジェイソン・ハレコ氏

プレーヤーが輝く一瞬を、躍動感ごと写し切る。
〜激しく動く被写体を確実に捉えるコンパクトデジタルカメラ〜

α Universe editorial team

ポケットに収まる小さなボディに、プロ仕様のフルサイズ一眼カメラ「α9」譲りの性能を搭載したデジタルスチルカメラ「RX100 VII」。圧倒的な高速AFと高画質の両立が、写真表現を新しいステージへ導きます。手のひらサイズの高性能コンパクトカメラ「RX100 VII」だから生み出せる写真がある。各分野で活躍する4名の写真家が「RX100 VII」を語ります。今回は、フォトグラファーのジェイソン・ハレコさんが登場。動きの激しいアクションスポーツのクールな一瞬を捉えた連写性能と高速AFの魅力とは。

ジェイソン・ハレコ/フォトグラファー 東京在住、アクションスポーツフォトグラファー。
アクションスポーツを撮り続けて約15年。FMX、BMX、スノーボード、ブレイクダンス、DJ等、幅広いジャンルのアクションスポーツを撮影している。アクションスポーツの魅力を日本中に広められるよう活動している。 https://www.jason-halayko.com

プレーヤーのモチベーションが上がる瞬間を逃さない
連写性能と高速AF

――アクションスポーツの撮影はスピード性能が命かと思いますが、「RX100 VII」で撮影してみていかがでしたか?

連写性能はすごいですね。アクションスポーツの撮影のポイントは、ほんの一瞬のかっこよさをいかにして捉えるかに尽きます。高速で技を繰り出す瞬間、連写性能を使うなら撮影できる枚数が多ければ多いほどいい。

なぜなら、僕がいいと思った瞬間と、プレーヤーがいいと思う瞬間が必ずしも同じではありません。「これもいいけど、もう一つ前のカットがいい」と言われることも稀にある。体のラインや、技が美しく見える瞬間、表情など、プレーヤーによって意識するところはさまざまです。でも、「RX100 VII」なら最高約20コマ/秒で撮れる上に、AFの精度もいいのでピントも外さない。いい瞬間は高確率で撮れていて、お互いに納得がいくカットが選べる。プレーヤーも「このカメラマンはいい瞬間を撮ってくれる」とわかると、モチベーションが上がっていいプレーになって、僕もまたいい写真が撮れる。いい関係が築けるようになるのです。

――ダイナミックな技を写し止めていますが、どのように撮影したのですか?

RX100 VII,35mm(画角(35mm判相当)),F3.5,1/2500秒,ISO200

これはフレアというかなり難しい技。台上から飛び出して、体を180度ひねりながら一回転します。ライダーの顔が逆さまになってこちらを向く一瞬のタイミングを撮りたかった。最高約20コマ/秒の連続撮影のおかげで、ライダーの技が決まった瞬間、背景のフェンスとライダーの位置、光の加減、すべてがイメージ通りのものを押さえられました。
アクション系のカットはプレーヤーの顔が見える写真が好きなんです。誰がプレーしているのかがはっきりわかるでしょう。ただ単にかっこいい写真だったら背中向きでもいいんですが、誰がプレーしているのかが分かること、その瞬間を押さえること、それは僕のこだわりのひとつです。

RX100 VII,28mm(画角(35mm判相当)),F3.2,1/4000秒,ISO200

スケーターの足と手がきれいに伸びている一瞬を捉えた一枚。クールな表情が見て取れる。

RX100 VII,24mm(画角(35mm判相当)),F3.2,1/5000秒,ISO200

これはバースピンという技で、高く飛びながらハンドルから手を放してくるっと素早く回転させて、着地前にしっかりキャッチしなければならない。スピード感でいったらフレアより圧倒的に早く一瞬のできごとで難易度も高い。一発で撮ろうとすると、ハンドルが斜めになっていたり、手がハンドルに触れている写真になることが多い。今まで結構苦労したカットですが、このカメラで簡単に撮れました。「RX100VII」は、間違いなく決定的瞬間を撮りやすくしてくれます。

あと、このカットはライダーの影を入れたかったので撮影用のスティックの先に「RX100 VII」をつけて、右手を伸ばして上方から狙っています。構図は左手で持ったスマートフォンの画面でアプリケーションを使って確認していました。この撮りかたは重い一眼では長く続けると腕や肩が疲れてしまうが、「RX100 VII」ならこのようにたくさん撮ってもあまり疲れないと思う。コンパクトカメラならではの利点ですね。これからも使えそうです。

――タイミングが難しい瞬間を撮るときは、フォーカスはどうしているのですか?

RX100 VII,24mm(画角(35mm判換算)),F3.2,1/2500秒,ISO80

AFはいろんなモードを試して、シーンによって使い分けていました。どれも精度はよかったです。このときは、スケーターが右から左へ動くのをずっと追いかけて、後ろに伸ばした足が水平になりそうなちょうどいいところで連写しました。最初から最後まで、ずっと「リアルタイムトラッキング」でトラッキングしてAFがフレーム内の被写体を捉えつづけていたのでピントは外れなかったですね。動いているものにピントを合わせるのはひと苦労なんですが、「RX100 VII」のAF性能に関しては、どんなアクションスポーツでも追随してくれるなと思いました。

あと、連続撮影中にブラックアウトしないというのも、スポーツ撮影では強い味方。別のカメラで、とある大会を撮影していたら、速く動いていた被写体を見失ってしまうということがありました。置きピンで撮るならばどうにかなるかもしれませんが、これでは追いかけて撮るのは不可能です。動いているものを撮る場合、AF追随性能とブラックアウトフリーはかなり助かりますね。

決定的な瞬間を撮るためにアングルは自由でありたい。
「RX100 VII」は、僕の撮影スタイルにマッチしている

RX100 VII,24mm(画角(35mm判相当)),F3.2,1/5000秒,ISO200

――躍動感のある作品が多いですが、構図についてはどのようなこだわりがあるのですか?

基本的にワイドで撮影して、どこでプレーしているかわかるように背景も写すのが好きです。いつもは、フルサイズ機1台と24-70mmの標準ズームと、70-200mmの望遠ズームと、短焦点レンズを何本か持って撮影しますが、「RX100 VII」は24-200mm相当*が撮れるので、この1台で欲しい焦点距離はすべてフォローできます。
それと、背景はできるだけシンプルにすることを心がけています。建物や人が写り込んで肝心なプレーヤーが引き立たないのは嫌だからね。そんなときに、ちょっとズームをして被写体を中心とした構図に簡単に切り替えられるのはよかったです。

あと、ローアングルで撮るのが好きですね。僕は、撮影現場でよく寝転がっていることで有名です(笑)。服にはすぐに土がついて、時にはドロドロになってしまう。でも、「RX100 VII」は自由度が高いチルト可動式液晶がある。これならば寝転ばなくても大丈夫。「RX100 VII」は、僕の撮影スタイルには合っていますね。

RX100 VII,24mm(画角(35mm判相当)),F3.2,1/2500秒,ISO80

ピントは「リアルタイム瞳AF」に任せて
プレーヤーのオーラあふれる一瞬の表情を引き出す

――アクションシーンだけでなく、ポートレートも撮影されるのですね。

アクションスポーツのプレーヤーは、かっこいい人が多いんです。命がけのスポーツだから自然とオーラが湧いてくるのか、ものすごくかっこよく見えるんです。もともと、人の顔の写真を撮るのは好きだし、僕のスタイルとしてプレーヤーのアクションだけではなく、その人のライフスタイルがわかるようなカットやポートレートをいっしょに撮りたいと思っています。
ポートレート撮影では、初めは開放に合わせてから少しずつ絞っていきますが、被写体が動いても「リアルタイム瞳AF」はまったくピントをはずさなかった。少し撮っただけで、フォーカスに関してはカメラに任せておけば大丈夫だとわかりました。

これはポートレート撮影に限ったことではないけれど、カメラのAF性能に信頼感があると、あとは構図や絞り、そしてプレーヤーのどんな表情を引き出そうかといったことだけを考えられるから、とてもラクだし、いい写真が撮れる確率も上がります。もし、「リアルタイム瞳AF」が搭載していないカメラで、絞りを開放近くにしてポートレートを撮っていたら、構図はばっちり決まっているのに、撮った写真を見てみたらピントが甘かったなんていうことが時々あるかもしれない。これでは撮影に集中しづらくなりますね。

RX100 VII,37mm(画角(35mm判相当)),F3.5,1/2000秒,ISO200

被写体の彼を目の前にカメラを構えて、後ろの建物と青空とフェンスのバランスを考えながら構図を決めて撮影。

RX100 VII,81mm(画角(35mm判相当)),F4,1/500秒,ISO80

こちらは背景に写り込むものを整理したかったので、80mm程度で撮影。

「RX100 VII」のスピード性能とコンパクトなサイズは
アクションスポーツ写真の世界でも活躍できる

――アクションスポーツを撮りたいと思っている読者にアドバイスをお願いします。

まずは、撮影前にその競技のことを勉強することですね。専門雑誌を読んだり、ネットで検索して、技のカタチやどんな技の難易度が高くて、ポイントはどこなのかとか事前に調べて欲しい。大きなスポーツな祭典があると、どうしても知識が追いつかないこともある。たとえば、スノーボード競技の掲載写真はライダーの顔と番号はきれいに見えるけど、着地直前の写真だったりするんです。これでは、その競技のだいご味がちっとも伝わらない。やはり難しい技を決めている瞬間にプレーヤーの顔もきれいに写っている写真がいいし、プレーヤーもそれを求めています。でも、それを撮るためには競技のことや選手の得意技について知った上で、決定的瞬間を撮れる場所をキープしなきゃならない。カメラの勉強も必要ですが、アクションスポーツに関しては競技の知識も求められるんです。

――「RX100 VII」はアクションスポーツ撮影に向いていますか?

いいと思います。AF性能は、アクションスポーツのスピードに十分対応できるし、撮影場所がいくつかあるならば、このコンパクトさはとても助かります。移動がとにかくラクですから。そして、連写性能はやっぱりすばらしい! カメラマンのなかには、連写に頼るのは邪道で一発のシャッターチャンスで撮りたいという人もいますが、持っている機材の機能を全部使いたいというのは当たり前の考えかた。とくに、プロは結果がすべてだから連写もAFもフル活用して撮影して、ベストの1枚を選びたい。アクションスポーツ撮影は、一瞬一瞬が勝負ですから。

*画角(35mm判相当)

Model:ライダー 中谷駿仁さん(BMX)
スケーター 辻 颯太さん(スケートボード)

RX100 VII,35mm(画角(35mm判相当)),F3.5,1/5000秒,ISO200
RX100 VII,29mm(画角(35mm判相当)),F3.2,1/5000秒,ISO200

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