子どもたちに、ものづくりの楽しさの原体験を届けたい。そんな想いからソニーグループは、ロボットトイ「toio(トイオ)」の体験ワークショップを開催しています。
今回は、My Sonyを通じてご応募いただいた約60組のみなさまを招待し、「トイオ・プレイグラウンド」の体験ワークショップを実施。イベントの後半では、toio開発チームの田中章愛と西島拓弥が、開発の背景を語り、保護者や子どもたちからの質問に答えるコーナーも行いました。
子どもたちがどんどんチャレンジをしていく当日の様子と、共にご来場された保護者の方々の声をお届けします。
取材・文・撮影:東京通信社
toioは「さわってあそぶ、はじめてのプログラミング体験、ロボットトイ」。ロボットとカードを使ってプログラミングを手軽に楽しめます。
今回体験したのは、はじめてのtoioにおすすめの「トイオ・プレイグラウンド・ベーシック」です。使うのは、3cm角のtoio本体「キューブ」と、「カード」だけ。カードを並べてその上にキューブを走らせると、キューブがカードに書かれた命令を読み取って動きます。
ひとつひとつの命令はとてもシンプル。通り道にカードを置くだけで、直感的に遊べます。でも、その組み合わせは無限大! カードの位置を変えてみたり、カードの種類を変えてみたり。試行錯誤しながら遊ぶうちに、自然と論理的思考が育まれます。
会場に入ってきた子どもたちは、目を輝かせながらも少し緊張した面持ち。保護者の方とそれぞれの席で静かに開始を待っていました。
西島からtoioの遊び方をお伝えし、さっそくそれぞれでキューブを動かしてみます。4種類の道が描かれたシート上で、スタートからゴールまでキューブが道の上を走るようにカードを並べていく子どもたち。少しすると、会場のあちらこちらから「わぁっ!」「できた!」といった声が上がりはじめました。
最初は保護者の方が「このシートだよ」と案内していた組も、次第に子どもたちが自ら「このカード置く!」「今度はこっちやってみる!」といろいろ試すように。水色のエプロンをつけたソニーのスタッフに質問し、思っていた動きが実現できてハイタッチしたり、自分たちで置いたカードの上を走るキューブをスマートフォンで動画に撮ったりする様子も見られました。
カードの特徴に慣れてきたところで、今度は隣の組と一緒に共同作業。4枚のシートをつないで、2組合同でキューブが走るコースを完成させます。
最初はコースを半分に分けて分担していた組も、途中から一緒になって全体を相談しはじめ、今日初めて会った子どもたちがtoioを通してあっという間に仲良くなっていきました。
相談して置いたカードが予想と違う動きをすることも。例えば、同じ「右に曲がる」動きも、キューブの走るスピードによって弧の描き方が変わります。そんな動きに、子どもも大人も一緒になって「こっちにしてみたら?」「これを置いてみたい!」とたくさん話し合っていました。無事にキューブがゴールして、大人からガッツポーズが飛び出す場面も。会場は「いけいけ!」「よしっ! 耐えた、耐えた!」とキューブにかける声や笑い声であふれました。
子どもたちからは、
「いろんなカードを試せるのが、楽しい」
「キューブのスピードによっても動きが変わって、思っていたよりも難しかったけど、それがおもしろかった」
「家でもしたい!」
「今度は『トイオ・プレイグラウンド・アドバンス』をやってみたい!」
といった感想が上がりました。
保護者の方々からも、
「机の上で何をつくっているのかが見えるので、一緒に楽しめた」
「子どもがどんどん自分からカードを変えて遊んで夢中になっていて、いつもと違う顔が見られた」
といった声が聞かれました。
中には兄弟で参加され、「下の子にはまだ難しいかなと思っていたのですが、二人とも興味津々で楽しんでいて、本当に3才から大人まで楽しめるなと感じました」という方もいらっしゃいました。
ワークショップの後半は、エンジニアトーク。toioがどのように生まれたのか、開発のストーリーを田中からお伝えしました。
toioは田中をはじめとする開発者たち自身の「自分がつくったキャラクターを実際に動かしてゲームにできたら楽しい!」というアイデアからはじまりました。
最初のプロトタイプを3Dプリンターでつくってみた2012年。そこからさまざまな試行錯誤を経て、2019年に発売。その経緯や、なぜカードによってキューブが動くのかといった仕組みを、実際に当時のプロトタイプなども見せながらお話しします。
「僕がものづくりで大切にしているのは、まず自分が楽しいこと。次に、人にプレゼントしたくなること。また、そのものには“自分らしさ”を反映できる余白があることです。それによって、工夫を重ね、新たな挑戦をし、夢中になっていく。そこから『できた!』『楽しかった!』という体験が生まれると思っています」(田中)
普段は聞けないエンジニアの話に、子どもたちも保護者の方々も興味津々に耳を傾けていました。
最後はエンジニアの二人、田中・西島への質問コーナー。
「なぜtoioのキューブは3cm角の大きさなの?」といったtoioに関する質問から、「二人の子どもの頃の夢は?」「エンジニアになるには、どんな勉強をしたらいい?」などのエンジニアという仕事への興味、さらに「正解じゃなくても、コースを外れてもいいよと子どもに伝えるには、どう接したらいいですか?」といった、子どもの好奇心を育てるための接し方のアドバイスなども聞かれました。
最後に、この日のワークショップを担当したtoio開発プロジェクトリーダーの田中と西島に話を聞きました。
田中:
「プログラミング」と聞くと難しいイメージがあるかもしれません。でも、例えば1日のスケジュールを立てるのも、プログラミング。料理の手順を考えるのも、プログラミング。私たちは、日常の中でいろんなプログラミングをしています。
AIが発達してきた今、ますます多くの人がプログラミングされたものに触れるようになるでしょう。僕たち現場もどんどんAIを活用しています。その時、プログラミングの“考え方”が身についているかどうかは、大切です。考え方を理解していれば、AIへの依頼の仕方も、より質の高い結果が得られるものになります。
たくさんtoioで遊んで、そんな “考え方”を体験してもらえたらうれしいです。
西島:
「トイオ・プレイグラウンド」は、目の前の机の上で簡単に試行錯誤でき、さらに何をつくろうとしているのか周囲にも伝わりやすいため、子どもと保護者の方々、または子どもたち同士で「できたね!」と自然と会話が生まれます。盛り上がっている様子に、僕たちも楽しくなります。
「次はこのカードを使おう」という試行錯誤の繰り返しでたどりつく「できた」は、ものづくりの喜びそのもの。ゴールへの道筋も、1つとは限りません。それはプログラミングだけでなく、コミュニケーションなど他の物事にも生きる思考です。
toioで「いろいろ試したら、できた!」という成功体験をたくさん届けて、子どもたちの好奇心が育まれていくとうれしいです。
ソニーグループは、「すくすくと育った好奇心が、世界を動かすクリエイティビティにつながっていく」と考え、さまざまな活動に取り組んでいます。
子どもたちの好奇心を刺激し、創造性につながる体験を。楽しみながら学べる経験を。
これからもソニーグループが届ける体験機会に、ぜひ注目してみてくださいね。