ミラーレスタイプの小型デザインと機動性を維持しながらも、業務用機器としての妥協のない操作性を提供します。グリップ側および上面に使用頻度の高い操作部材を集約。左手でしっかりレンズをホールドしたまま、さまざまな操作ができます。また、RECボタンをはじめ上面の各ボタンはストロークが深く、しっかりと確実な操作ができます。
グリップ上部に配置したズームレバーにより、対応する電動ズームレンズのズーム操作ができます。また、画質劣化の少ない画像処理による全画素超解像ズームは単焦点レンズでも使えるため、少ない撮影機材でも画角にバリエーションを加えることができます。カスタムキーへの割り当てや、撮影待機中や撮影中など状況に合わせたズーム速度のカスタマイズにも対応しています。
ズームは光学ズーム、全画素超解像ズーム、デジタルズームから選択でき、ズームレバーには広角/望遠側それぞれに操作角度に合わせた2段階のポジションを用意。1-8段階の速度を任意に設定することができ、スローズームによる表現も簡単に実現できます。また、撮影待機中と撮影中も、それぞれ別の速度に設定できます。さらに、カスタムで任意のボタンにズーム操作の割り当てと、ズームレバーとは別途速度の設定ができます。対応の電動ズームレンズについては、ズームリングの回転方向に対して広角/望遠の設定ができます。もちろんCreators' Appや別売りのリモコンからのズーミング操作にも対応。ズームスピードの可変/固定設定や、リモート時のズーム速度も別途設定でき、マニュアルズーム操作では難しいエモーショナルなスローズームをスムーズに実現できます。
タリーランプをカメラ前面(上面)、背面に1つずつ配置。カメラ上面のRECボタンも、LED自照式で背面ランプと連動します。加えて、動画記録中は強調表示としてモニター画面にも赤枠を表示する(「動画記録中の強調表示」)ことで、リグやジンバルを装着して画面が見づらい場合でも、記録中かどうかすぐに見分けることができます。用途に合わせた点灯/消灯の設定にも対応しています。
バリアングルタイプの横開き背面モニターを搭載。横方向に176度、上方向180度、下方向90度と、自在に可動する調整可能なバリアングル機構で、手持ち撮影、ジンバル撮影や自分撮り、地面すれすれのローポジションでの迫力ある撮影など、状況に応じた自由なポジションやアングルでのフレーミングができます。また、HDMI接続時もケーブルが干渉せずに角度調整ができます。さらに、3.0型、約236万ドットの大型タッチパネル液晶は、屋外撮影時の視認性に配慮し、屋外晴天モードや手動設定に対応。タッチトラッキングやタッチフォーカスに加え、新たにメニューやファンクションメニューのタッチ操作も実現しました。
MENUおよびファンクションメニューのタッチ操作においては、アイコン表示のMENUタブを液晶パネル左側に配置。選択したタブに含まれるグループ、設定項目が右側に一覧表示されるため、目的の設定をタッチ操作で選び、設定画面にダイレクトに入ることもできます。さらに、リストのページ送りもタッチ操作で行えるなど、レスポンスよくクイックなメニュー操作ができます。また、メニュー操作以外にも、再生時の画像送り、再生・一時停止や、Fnメニューのカスタマイズについてもタッチでの操作ができます。タッチ感度の設定は、撮影状況に応じて[敏感]または[標準]から選択できます。
FX3では、ユーザーインターフェースをより動画撮影に最適化し、フレームレートやシャッタースピードを始め、撮影に必要な項目にクイックにアクセスすることができます。本体のMENUボタンを押すことで「メインメニュー」(撮影設定一覧)が表示され、設定値の事前確認や変更が可能です。メインメニューは動画、静止画それぞれに最適化されています。また、撮影待機中の画面では、カメラモニター上を上方向にスワイプアップするだけでファンクション(Fn)メニューを表示することができます。撮影映像とオーバーラップする情報やアイコン表示はレイアウトを変更し、必要な撮影情報を画枠の上下(黒帯部)に表示することができるので、構図やフレーミングに集中することができます。
絞り値(IRIS)、シャッタースピードおよびISOのオート/マニュアルを個別に設定できる[フレキシブル露出モード]を搭載。撮影画面でそれぞれのカスタムキーを長押しすれば、オート/マニュアル切換ができます。また、マニュアル設定時(デフォルト)は手動で絞りやシャッタースピード、ISOの値を設定できるほか、カスタムキーの押し下げで「マニュアルロック」の入/切を設定でき、ダイヤルやホイールの誤操作により値が不用意に変わってしまうのを防ぐことができます。変更頻度の高い絞り(IRIS)/ISOは、アクセスのよいボディ上面と前後ダイヤルで操作できます。
CFexpress Type AメモリーカードとSDXCメモリーカードに対応したデュアルスロットを採用(*)。スロット1(上)、スロット2(下)ともに、新メディアであるCFexpress Type AメモリーカードとSDXC/SDHCメモリーカード UHS-II/UHS-Iの両方に対応しました。大容量のデータをより高速で記録することができます。特にCFexpress Type Aメモリーカードは、高ビットレート4K動画に最適な次世代メディアで、その高速書き込み処理性能により、高解像映像の安定した記録を実現します。もちろん、記録メディア設定メニューから、同時記録、リレー記録(記録メディア自動切換)などの設定もできます。
ソニーのクラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」のモバイルアプリケーション「Creators’ App」に対応。撮影や素材データ管理、カメラ機能のアップデート等の撮影前の準備に関係するワークフローを効率化できます。●クラウドアップロードカメラから直接、またはスマートフォン経由(Wi-Fi, 有線)で撮影データをCreators’ Cloudストレージへアップロードができます●スマートフォンをリモコンにスマートフォンから撮影、バッテリー情報の確認などリモコンとして使用可能です●カメラ機能を強化スマートフォン経由で、カメラを最新ソフトウェアにアップデートすることができます。また、Creators’ Cloudに保存したLUTファイル(.cube)をカメラにインポートすることが可能です。さらに、世界中のクリエイターへ作品を発信や閲覧ができる「Discover」などのサービスを利用できます。
FX3では、手ブレ情報のメタデータ情報を素材に記録し、Catalyst Browse(無償)/Prepare(有償)で活用することで、さまざまな便利機能を使用できます。●手ブレ情報メタデータ撮影時の手ブレ情報をメタデータとして収録ファイルに付加。Catalyst Browse(無償)/Prepare(有償)(*1)で活用することで、手ブレ補正処理を短時間・高精度に行うことができます。たとえば、フルHD 60p収録で6秒のクリップであれば、約0.1秒(*2)の高速処理を実現します。●カメラの回転情報メタデータFX3を90度、180度、270度傾けて撮影した際に、それぞれの回転情報がメタデータに自動的に記録されます。この回転情報メタデータをもとに、Catalyst Browse(無償)/Prepare(有償)にて、素材を回転させた状態で表示することができ、事前に素材を回転させるために編集する手間を省きます。
■「パワーセーブ開始時間」切設定:撮影設定後、撮影するまでに時間が空いても、パワーセーブ状態にならないように設定ができるようになりました。動画の設定が一通り済み、構図を決めているときにパワーセーブ状態になりません。■クイックフォーマット:フォーマットの実行方法として、クイックフォーマットとフルフォーマットの切り換えができます。・クイックフォーマット:フルフォーマットより短時間で初期化可能 ・フルフォーマット:メディアの全領域を初期化するフォーマット■記録画像の回転表示対応(*1)■動画から静止画切り出し■プロキシー動画同時記録対応■ゼブラ機能■ピーキング機能(赤、黄、白、青)■ガンマ表示アシスト(切、オート、S-Log2、S-Log3、HLG(BT.2020)、HLG(709))■TC/UB設定■タイムコード同期に対応(*2)■レックコントロール■マーカー表示■XAVC S、XAVC HSファイルの名称設定■ピント拡大時の初期倍率の設定種類
■アナモフィックレンズ使用時のデスクイーズ表示機能(*1)■DCI 4K 24.00p記録(*2)■ファイル名称にカメラID、リール番号、カメラ位置を設定可能