2025年5月28日
新商品
〜15+ストップ※1の豊かな階調表現やAIによる高性能AFで、多彩な撮影スタイルに対応〜
ソニーは、映像制作用カメラ商品群Cinema Line(シネマライン)シリーズの新商品として、フルサイズイメージセンサー搭載レンズ交換式カメラ『FX2』を発売します。Cinema Lineのルック※2と操作性を備えた本カメラは、15+ストップ※1のワイドラチチュードによる階調豊かな映像記録で、編集自由度の高い映像表現が可能です。FXシリーズ初となる「AIプロセッシングユニット」搭載により、「リアルタイム認識AF」や「リアルタイムトラッキング」の性能が向上したほか、小型軽量のデザインで手持ちやジンバル撮影に適し、高い機動性を有します。また、チルト式のEVF(電子ビューファインダー)を搭載し、角度を調整しながらモニタリングできます。さらに、映画制作業界で高く評価されているデジタルシネマカメラ『VENICE』シリーズと同様に、撮影時によく使用される絞りやISO、フレームレートなどの情報を集約した「BIG6(ホーム画面)」のUIを採用しています。動画と静止画の切り替えスイッチを備え、Cinema Lineならではの動画撮影性能を有しながら、動画と静止画の撮影モードをシームレスに切り替えることができます。『FX2』は、動画と静止画撮影の両面で機動力が求められる撮影現場や、ポストプロダクションを前提とする本格的な映像作品作りなどを行う制作現場など幅広い環境に対応します。
商品名 | 型名 | 発売日 | メーカー希望小売価格 |
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Cinema Line カメラ | 『ILME-FX2B』 | 8月1日 | 379,000円(税抜) 416,900円(税込) |
近年、大規模な映画制作に加え、小規模なショートフィルムや個人のコンテンツ制作においても、シネマティックな映像表現の需要が高まっています。また、発信する環境の多様化によって、従来の横型(16:9)だけでなく、SNS向けの縦型(9:16)の映像制作に取り組むクリエイターも増えています。本カメラは、映像制作を本格的に始めたい方や、新たにシネマティックな映像表現に取り組んでみたいと考えているクリエイターに適した一台です。ソニーは、本カメラの発売でCinema Lineシリーズの商品群を拡充し、映像制作に携わるより多くのクリエイターの映像制作活動の可能性を広げていきます。
Cinema Lineとは、映画制作で培われたルック※2と、多様なクリエイターの異なる要望に応える高い操作性・信頼性を兼ね備えた映像制作用カメラの総称です。フィルムのような豊かな映像表現を実現するとともに、本体デザイン、耐久性、高い機能拡張性、バッテリーライフなど、快適な映像制作をサポートできるように操作性・信頼性にも配慮しています。同商品群には、映画制作業界で高く評価されているデジタルシネマカメラ『VENICE』および『VENICE 2』や、フルサイズイメージセンサー搭載の『FX6』、『FX3』、『FX30』が含まれます。ソニーはCinema Lineを、幅広い映像クリエイターに向けて提案しています。
有効約3300万画素※3のフルサイズセンサーを搭載し、被写界深度が浅く印象的でシネマルックな映像表現を可能にします。S-Log3での撮影時は15+ストップ※1のワイドラチチュードで、明暗差のあるシーンでも階調豊かに記録できます。
ISO800とISO4000の2つのベースISO感度を持ち、明るい場面と暗い場面で2種類の基準感度を使い分けることができる、独自のデュアル・ベースISO機能を搭載しています。暗所での撮影においても、ノイズの少ないクリアな映像を記録できます。また、4:2:2 10bit記録が可能で、豊かな階調を生かした映像編集が可能です。
S-Log3ガンマカーブ用の撮影モードとして、最大のダイナミックレンジでノイズを抑えたクリアな映像表現が可能な「Cine EI※4」、選択したExposure Index(EI)に連動してカメラが自動的にベースISOを切り換える「Cine EI Quick※5」、幅広い環境で撮影可能な「Flexible ISO」の3つのモードを選択できます。すべてのLog動画撮影モードにおいて、最大16種類のLUTを当てた映像をカメラモニターに表示することができ※6、ポストプロダクション後の仕上がりをイメージしながらの撮影が可能です。
また、多くのクリエイターから支持を得るCinema Line共通のピクチャープロファイルS-Cinetone™(エスシネトーン)を搭載します。S-Cinetoneは、デジタルシネマカメラ『VENICE』の開発を通じて得た知見をもとにした画作りで、Cinema Lineの『FX9』や『FX6』、『FX3』、『FX30』にも搭載しています。人肌を描写する際に使われる中間色の表現力を高めることで、よりソフトな色合いと、被写体を美しく際立たせる自然なハイライトを実現します。
FXシリーズとして初となるAIプロセッシングユニットを搭載しています。本機能は、ディープラーニングを含むAI処理で、人物の骨格や姿勢などの詳細に基づいた人物認識に加え、動物や昆虫、乗り物など、人物以外の被写体を認識することができます。これにより、被写体の形状や動きを高精度に認識し、瞳だけではなく人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識できるリアルタイム認識AFや、カメラまかせで被写体の自動追尾ができるリアルタイムトラッキングの性能が向上しており、様々なシーンでの多彩な映像表現に対応します。
また、手ブレ補正アクティブモードおよびダイナミックアクティブモードを搭載し、手持ちでの撮影を強力にサポートします。
高さ約77.8mm × 幅約129.7mm × 奥行約103.7mm、重さ約679gと小型・軽量なボディで、撮影者1人での長時間の撮影を可能にします。Cinema Lineの『FX3』『FX30』同様に、ボディにアクセサリー取付用ネジ穴(1/4-20 UNC)があり、ケージがない状況でもさまざまな周辺機器を直接装着できるため、セッティングの時間を短縮できるほか、カメラや周辺機器をコンパクトに扱えます。本カメラは別売りのXLRハンドルを使用することで、ローポジションやローアングルからの撮影でも、快適で安定したカメラワークが可能になります。さらに、同じく別売りのXLRマイクとの組み合わせで、音声をデジタル信号のままカメラに伝送し、ノイズを徹底的に抑制した高音質録音を実現します。
映像制作用カメラでありながら、有効約3300万画素での静止画撮影が可能で、高精細な表現を実現できるほか、5段の手ブレ補正機能、10コマ/秒の連写機能にも対応しています。ショットマーク機能を活用することで、撮影中の動画からLUTを当てた状態でフレームを切り出し、静止画として保存することができます。
さらに、S-Log3のガンマカーブを適用したJPEG、HEIFでの静止画Log撮影※7や、ポストプロダクション編集において、LUTを適用することが可能です。これにより、本カメラ一台での映像撮影はもちろん、撮影準備のロケーションハンティングや作品の宣伝、メイキングの静止画撮影などの幅広い用途に活用できます。
上90度まで調節可能なチルト式のEVF(電子ビューファインダー)を搭載し、撮影スタイルに応じてファインダーの角度を変えられるので、ウエスト位置にホールドしながらの撮影も行えます。さらに、デジタルシネマカメラ『VENICE』シリーズと同様のUIである「BIG6(ホーム画面)」を採用し、頻度高く使用される絞りやISO、フレームレートなどの情報を集約し、タッチ操作で素早い確認・変更を可能にしています。操作部分がボディの天面に集約されているため、撮影に集中しながらスムーズに設定変更を行えます。また、画面に表示される撮影情報のレイアウトを、縦横どちらの向きにも対応しました。カメラの向きに合わせて表示が自動的に切り替わることで、さまざまなシチュエーションでもスムーズな撮影が可能です。
また、CFexpress Type AとSDカード対応のスロット1基とSDカード対応のスロット1基の計2基を備えます。加えて、5GHz Wi-FiやUSB Type-C™ Superspeed 10Gbpsに対応します。これにより、データ転送にかかる時間を短縮し、撮影ワークフローを効率化します。また、冷却ファンと放熱に配慮した構造を採用することで、長時間※8の4K 60p記録を実現します。
ソニーはクリエイティビティとテクノロジーを駆使し、2050年に「環境負荷ゼロ」を実現するため、環境計画「Road to Zero」を推進しています。本カメラを含むイメージング商品群の生産拠点では、100%再生可能エネルギーで稼働しています。また本カメラの個装箱には再生紙を採用したほか、商品などを包む袋に植物由来の不織布や紙製の袋を用いて、梱包時に使用されるプラスチックを削減しています。
アクセシビリティにも配慮し、メニューと動画再生画面を音声で読み上げて操作をアシストする「音声読み上げ」機能※9や、メニューの「拡大表示機能」を搭載し、多様なクリエイターの制作活動をサポートします。
『FX2』の先行展示を、5月30日(金)より、ソニーストア 銀座にて行います。
その他店舗のスケジュールについては、こちらをご参照ください。
『FX2』の発売を記念して、レンズやアクセサリーなどの関連商品同時購入キャッシュバックキャンペーンを実施します。詳細はこちらをご参照ください。