第15回公募セレクション作品
- 会期
- 2026年7月24日(金)〜8月6日(木) 11:00〜19:00
【事前予約制・人数限定】ギャラリートーク開催のお知らせ(参加無料)
閉館後に、事前予約制・人数限定で中村卓哉さんのギャラリートークを開催します。
ゲストに、写真家のむらいさちさんと古見きゅうさん、魚類研究者(宮内庁上皇職 御用掛)の林公義さんをお迎えします。
オンライン予約による先着受付順(20名)です。
開催日時
2026年7月25日(土) 19:10-20:10
ゲスト:むらいさちさん(写真家)申し込み
2026年8月1日(土) 19:10-20:10
ゲスト:古見きゅうさん(写真家)、林公義さん(魚類研究者)申し込み
開催場所
ソニーイメージングギャラリー 銀座 (銀座プレイス6階)
※予約受付は、 Peatix Japan株式会社のサービスを使用します。そのため、外部サイトPeatixのウェブページに遷移します。
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- 受付はPeatixでご自身の分のみ可能です。複数名分の予約や、電話での受付、ギャラリーでの直接の申し込みはできません。
- 定員に達し次第予約の受付は終了となり、キャンセル待ちは行いません。また、予約のないお客様はご参加いただけませんので、予めご了承ください。
- Peatixでのお申込みを確認できるもの(スマートフォン等の画面、プリントアウト等)をご用意ください。
- 19時以降はエスカレーターをご利用いただけませんのでエレベーターで6階までお越しください。
- トーク中は記録のため動画撮影を行い後日公開します。
- 写真撮影は他のお客様にご配慮しながらお願いします。(動画撮影、録音はお断りさせていただきます)
- トークが終了次第閉館となりますので、速やかにご退出ください。トーク終了後には展示をご鑑賞いただく時間がありませんので、事前または別の日にご鑑賞くださいますようお願いします。
- お申込後ご都合が悪くなってしまった場合は必ず申込サイトよりキャンセルをお願いいたします。










赤く染まった海。海底から沸々と湧き出す熱泉。絶えず噴煙を上げる火山。そして鬼のような来訪神が人々を追いまわす奇祭。まるで異世界へ迷い込んだような光景が広がる鹿児島県・薩摩硫黄島。平安時代末期には鬼界ヶ島(きかいがしま)と呼ばれ、流刑地として罪人から恐れられた絶海の孤島である。
この島が誕生したのは約7300年前。当時、南九州の縄文人を文化もろとも殲滅(せんめつ)させたという巨大な海底火山の噴火にともない、世界最大規模のカルデラ「鬼界カルデラ」が形成された。薩摩硫黄島はその外輪山の一部である。
島の火山がつくり出す温泉は、血流のように地中を巡り海へと流れ出す。その際、鉄分やアルミニウムなどが海水の塩分と反応することで、幻想的な色合いで海が彩られていく。この不思議な現象は「海中オーロラ」とも呼ばれ、この海にしかない特異な景観をつくり出している。
かつて、この地で起きた膨大な熱エネルギーの放出は、BIGBANGのように破壊と再生を繰り返しながら現在の生物圏を形成してきた。その痕跡を辿るように幾度となく海へ潜り、硫黄ガスが噴出する火山にも登った。しかし、ファインダー越しにとらえたのは、幅約25km、最大水深約600mにもおよぶ巨大カルデラの極々一部にすぎない。
薄暗いマグマのような色の海に漂っていると、他の魚たちと一緒に溶けていくような感覚になる。それは、全てをリセットし原始へ回帰しようとする地球の強い意思なのだろうか。古来より人智を超えた恐ろしい存在や破壊的な自然現象を鬼と呼んできた。それらと対峙した時に抱く畏怖の念の向こう側に、私の心を揺さぶり続ける唯一無二の世界が存在する。