あのボドカが唸った!ガチゲーマーがガチで作ったINZONE™新ラインアップの完成度 あのボドカが唸った!ガチゲーマーがガチで作ったINZONE™新ラインアップの完成度 あのボドカが唸った!ガチゲーマーがガチで作ったINZONE™新ラインアップの完成度

ゲーミングブランド「INZONE(インゾーン)」のラインアップに、第2世代となるゲーミングヘッドセット『INZONE H9 II』や初のゲーミングキーボード&マウスなど、さらなる飛躍に向けた新製品が続々と追加されます。また、より高みを目指すための仲間として、国内に多くのファンを持つプロeスポーツチーム「RIDDLE(RIDDLE ORDER/リドルオーダー)」とのパートナーシップも締結しました。ここでは、そのオーナーにして、絶大な人気を誇るストリーマーでもあるボドカさんがINZONEの開発統括と対談。共にゲームを愛する2人が、INZONEのこれまでとこれからを語ります。

対象商品

ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット INZONE H9 II

ゲーミングヘッドホン INZONE E9

ゲーミングキーボード INZONE KBD-H75

ワイヤレスゲーミングマウス INZONE Mouse-A

ゲーミングマウスパッド INZONE Mat-F、INZONE Mat-D

インタビュアー

ボドカ


ストリーマー・プロゲーミングチーム「RIDDLE」オーナー

Index

ガチのゲーマーたちがINZONEを作っている これまでの3年が凝縮されたINZONEヘッドセット待望のMark II ずっと作りたかった、競技シーンのためのインイヤー×有線 新しいINZONEは、ゲーマーの“触覚”を刺激する
ガチのゲーマーたちがINZONEを作っている

ゲーマー内で話題になることも増えてきたINZONE。そのモノ作りは、とことんゲーマー目線。真にゲーム文化を愛しているからこそ、ゲーマーが何を欲しているのかがわかるのです。コアゲーマーを中心に高い評価をいただいている『INZONE Buds』や『INZONE M10S』はその好例と言えるでしょう。そして今、INZONEのラインアップに新たな仲間たちが加わります。

ボドカも納得?
“ガチ”だからこそのモノ作り

ボドカ: まずは西田さんがこれまで何をやられてきた方なのかを教えてください。

西田: ソニーの音響システム技術部門で副部門長を務めています。音響システム技術部門はINZONEをはじめとするソニーのオーディオ製品全ての開発を行う部署で、私もその一員としてさまざまなヘッドホン製品の設計に取り組んできました。INZONEシリーズには開発現場を統括する立場として関わっており、第1弾である『INZONE H9』や『INZONE H7』から、今回発表された新製品まで携わっています。

ボドカ: INZONEの開発メンバーにはゲーマーが多いそうですが、西田さんはどうなんですか? 開発を統括する立場ともなると忙しくてゲームをプレイする時間なんてないんじゃないですか?

西田: いえ、ほぼ毎日1〜2時間はやっていますよ。今は『Call of Duty: Modern Warfare III』がメインですね。マルチもやりつつ、今はWarzoneにも手を出しています。もちろんボドカップ(ボドカさん主催のWarzone大会)も楽しく観戦させていただきました。

ボドカ: Warzoneって、ガチじゃないですか! すごく親近感が湧いてきました(笑)。製品を使っていて、うっすらと感じていたんですが、やはりガチのゲーム好きが作ったゲーミングブランドなんですね。

西田: そうなんです(笑)。ところでボドカさんには現在、INZONE製品をいくつか愛用していただいているようですが、具体的にはどの製品をお使いになられていますか?

ボドカ: 今、メインで使っているのは完全ワイヤレスイヤホンの『INZONE Buds』と、有機ELゲーミングモニターの『INZONE M10S』です。

ボドカ: 『INZONE Buds』は接続が途切れないことや軽さ、装着感などといった基本性能が極めて高いところが気に入ってます。ストリーマーの間ではゲーム用途でワイヤレスヘッドセットを選ぶのならもう絶対にこれという選択肢になっているんじゃないかな。総合力が高い、優等生みたいなイメージ?

『INZONE M10S』もすごいですよね。とりわけストーリーを追うようなゲームをプレイしていると、その高画質、特に引き締まった黒が没入感を高めてくれます。もちろんFPSなどにも最適で、実は当初は、27 インチというサイズに抵抗があったのですが、使い始めたらすぐにデカい方が楽しいなって思うようになりました(笑)。

西田: 分かります。私もFPSやるなら24.5インチだろうと思い込んでいたのですが、27インチを使い始めてからは戻れなくなりました。

ボドカ: さて、実はこの夏から、INZONEとRIDDLEがパートナーシップを締結することになったんですが、その決断を後押ししたのがINZONE製品のクオリティの高さです。スポンサーに媚びを売って気に入っていないデバイスを使うなんてことはしたくないじゃないですか。その点、INZONEはどれも非常にクオリティが高く、安心して配信を観てくれている人たちに勧められます。それを『INZONE Buds』や『INZONE M10S』を使って確信したので、安心してパートナーシップを締結させていただきました。もちろん、今回の新製品も先行して試用させてもらっていますが、期待通りのハイレベルな仕上がりで満足しています。

西田: ありがとうございます。ぜひ、これからいろいろなコラボをしていければと楽しみにしています。

RIDDLEのパートナーシップ締結決断を後押ししたものとは?

これまでの3年が凝縮されたINZONEヘッドセット待望のMark II

INZONEヘッドセット製品群は、ソニーの持つ技術とノウハウが十全に活かされていると、早くからコアゲーマーを中心に注目を集め、同時に多くのご要望もいただきました。『INZONE H9 II』は、そうしたゲーマーの声を積極的に取り入れることで全方位に進化した第2世代目のハイエンド。実質的にはほぼゼロから作り直しており、ゲーマーのための音質をさらに研ぎ澄ませた上で、より長時間のプレイにも耐えられるよう、徹底的な軽量化と装着感向上に挑戦しました。また、仲間とのコミュニケーションに用いるマイクもフルリニューアル。よりクリアな音声で指示や報告を間違いなく行えるようにしています。

本気でプレイするならヘッドバンド型を選ぶ

西田: ボドカさんは配信などでもインイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン『INZONE Buds』をお使いくださっていますが、ヘッドバンド型のヘッドセットについてはどのように評価されていますか?

ボドカ: ヘッドバンド型はスピーカーユニットが大きい分、音の聞こえ方が正確で、その点がゲームプレイに向いていると感じています。音の広がり感がちょうど良く、定位も正確なので、音だけで周囲の状況を正確に把握できるんですよね。なので、僕がプロゲーマーなら、大会など本気でプレイする時には絶対にヘッドバンド型のものを選ぶんじゃないかな。

西田: 新モデル『INZONE H9 II』では、そうした特性を十全に引き出すべく、まずしっかりとハードウェアを作り込みました。具体的には今年5月に発売されたワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットのフラッグシップモデル『WH-1000XM6』のために専用設計されたドライバーユニットを特別に採用しており、これが全体的な音質や定位感を大きく底上げしています。

その上で、素の音質をFPSに特化したかたちでチューニングし、ゲーマーのための音質を作り込んでいきました。その評価項目の中には、敵の足音がどこから聞こえるかなどゲーミングヘッドセットならではのものもあるんですよ。これは全てのINZONEヘッドセットに共通するこだわりです。

ボドカ: 音の定位を売りにしているゲーミングヘッドセットはたくさんあるのですが、INZONEのそれはレベルが違います。敵が「右のほうにいる」ではなく、「右斜め上の2階の隅にいる」くらい細かく認識できるんです。足音以外にも、リロード音や銃を構える時のかすかな音などまで、繊細に拾ってくれるのがありがたいですね。

西田: ゲームに関する音周りでは、2023年6月に締結したイギリス・ロンドンに本拠地を置く世界トップクラスのeスポーツチーム、Fnatic(フナティック)とのパートナーシップに基づき、タイトル最適EQプリセットを新規開発しました。例えば、人気FPS『VALORANT』向けには足跡や銃声、効果音を強調したプリセットを、『Apex Legends』向けには大きな効果音を抑え、必要な音を聞き取りやすくするプリセットを用意しています。

ボドカ: それはどんな風に作り込んでいったんですか?

西田: Fnatic所属の各タイトル選手たちと、どんなEQならば「勝てる」のかを相談し、ソニーの音響エンジニアが同席して煮詰めに煮詰めていく形で作りあげていきました。

ボドカ: EQをどういじればいいのか分からないというのが多くのゲーマーの本音だと思うので、最前線のプロが作ったEQ設定に乗っかれるというのはうれしいですね。これにしておけば間違いないってことですから。

ハイエンドの音とミドルレンジの軽さを両立

ボドカ: 新しい『INZONE H9 II』(約260g)を手に取って、まず驚いたのが先代モデルと比べた時の軽さです。めちゃめちゃ軽くなりましたよね。

西田: どんなに音が良くても重かったり、側圧が強くて長時間使っていると耳が痛くなったりするのでは魅力半減ですから、機能性と快適さのバランスを外さないようかなり気を配りました。特に長時間利用時に効いてくる軽量化には力を入れています。初代INZONEヘッドセットのハイエンドモデル『INZONE H9』(約330g)を超える高音質を追求しつつ、ミドルレンジモデル『INZONE H5』(約260g)と同じ重量にすることを目指しました。音質や装着感に影響を与えず70gも軽くするのは大変だったのですが、ヘッドバンドの形状をゼロから考え直すなどしたことでなんとか実現できました。

ボドカ: 僕らゲーマーは平気で連続12時間とか14時間とかプレイするので、この軽さはありがたいですよ。

西田: 装着感についても大きく見直しており、耳に直接触れるイヤーパッドを合皮からファブリック素材(ナイロン)に変更しました。これによって、装着時の蒸れ感などをかなり抑えられるようにしています。

ボドカ: これからの季節なんかは特にいいかも。冬場でも長時間装着しているとどうしても蒸れ蒸れになってしまいますからね……。

西田: 反面、ファブリック素材は合皮と比べて遮音性の点で劣るのですが、ファブリックに遮音性の高い層を重ねるなどして、快適性と遮音性を両立させています。ノイズキャンセリング性能も先代モデル『INZONE H9』と同等レベルを維持しているのでご安心ください。

コアゲーマーの求めるマイク性能とは?

西田: マイクの進化についてもお話しさせてください。ボドカさんは、ゲーミングヘッドセットのマイクにどのような性能を求めていらっしゃいますか?

ボドカ: ゲームの音と自分の声がしっかり分離されていることが大事ですね。特にプロレベルのプレイでは、ボイスチャットの音声がゲームの音にかき消されることなく、仲間の耳にはっきり届くことが大切です。その点、『INZONE H9 II』はマイクの音の輪郭がクッキリとしていて、僕らのニーズに応えてくれていると感じました。これ、具体的にはどうやって実現しているんですか?

西田: まず、先代モデル『INZONE H9』よりもマイクを伸ばして口元までしっかり届くようにしました。マイクの音質アップにはこれが一番効くのですが、先代モデルでは内蔵マイクを上に跳ね上げるとミュートになる機構を実現したかったので、あまり長くすることができなかったのです。

ボドカ: 確かにこの機構でマイクを長くすると跳ね上げた時に顔に当たっちゃいそうですね。

西田: 一方、今回は口元までマイクを持っていくことを最重視しました。マイク自体も単一指向性かつ高性能なものに変更し、さらにAIノイズリダクション技術を用いることでクリアな音声とノイズ低減の両立に成功しています。ワイヤレス接続時のデータ量もスーパーワイドバンド(超広帯域)対応により約2倍に増強していますから、その違いをはっきりと感じていただけるはずです。なお、このマイクは使わないときには外しておくこともできます。

ボドカ: さっきのEQ設定同様、マイクの重要性も気がついていない人が多い部分です。ただ、その違いを試してみたくても、ゲームに最適化された高性能なマイクって高額なんですよね。その点、『INZONE H9 II』はFnatic共同開発でFPS特化した高音質かつ装着快適性を備えながら、高性能なマイクまで搭載していて非常にコスパが良いと感じました。まずはこの製品で、プロレベルのクリアなコミュニケーションを体験してみてほしいですね。

『INZONE H9 II』のゲーム体験を変える進化とは?

ずっと作りたかった、競技シーンのためのインイヤー×有線

時に数千人ものゲーマー、観客が集う場所での戦いを余儀なくされる競技シーン。勝利の雄叫び、神業を讃える歓声、悲壮な叫び……全てが入り乱れる戦いの空間に求められるのは、自分だけの集中できる空間を生み出す遮音性です。『INZONE E9』は、シリーズ初挑戦となるインイヤータイプの有線イヤホン。遮音性が全てだったこの世界に、INZONEならではの音作りと快適さという、新たな価値を持ち込みます。

ソニーの技術とノウハウで装着感を劇的改善

西田: 『INZONE E9』は、シリーズとして初となるインイヤータイプの有線イヤホンです。この製品で意識したのはプロゲーマーが実際に試合で使えるものを作ろうということ。ボドカさんはご存知だと思いますが、大会では遮音性に優れるインイヤータイプの有線イヤホンの上に、さらにイヤーマフを重ねて装着して周囲のノイズを完全に遮断する姿をよく見かけます。そこで『INZONE E9』ではそうした使い方をしても長時間快適に使えるよう、耳の中にすっと収まる形状や取り回しの良いケーブルなど、さまざまな工夫を盛り込んでいます。

ボドカ: 一般的なインイヤータイプのイヤホンって遮音性に魅力を感じるものの、耳穴にギュッと押し込んで装着することもあって長時間使うと耳から飛び出した部分がこすれて痛くなりやすい弱点があるんですよね。上からイヤーマフで抑え込んだりしたらなおさらです。

西田: そこで『INZONE E9』ではハウジング形状を徹底的に小型化し、耳への圧迫を可能な限り抑えています。これによりイヤーマフを重ねて装着する時はもちろん、普通に利用する時でも快適に感じていただけるようになりました。

ボドカ: 確かにこれまでの製品と比べてスッと耳に収まりますよね。そして軽い! これなら長時間付けっ放しにしていても痛くなることはなさそうです。あと個人的に気に入ったのがケーブルの柔らかさ。一般的なケーブルと比べてかなり柔らかいので、素早く首を振っても耳が引っ張られたり、イヤホンがズレたりしません。まるでワイヤレスイヤホンを使っているような自由さを感じました。

西田: ケーブルの柔らかさはこだわったところです。イヤーマフを重ね使いすると、イヤーパッドと肌の間にケーブルが挟まってしまい、そこに痛みや違和感が発生しがちなんですが、このケーブルであればほとんど気にならないはず。ぜひ、プロゲーマーの方にお試しいただきたいですね。

ちなみにこのケーブル、実はよく見ると細い溝が掘ってあり、それによって絡みにくくもなっているんですよ。

ボドカ: 本当だ!

西田: これは我々が昔からやっている工夫のひとつ。耳に当たりにくい形状にするにはどうすればいいのかも含め、長年ヘッドホンメーカーとして培ってきたソニーの技術やノウハウが活かされていることもINZONEのアドバンテージだと考えています。

とことんゲーマー目線だからできた作り込み

ボドカ: インイヤータイプのイヤホンは遮音性を重視するゲーマーに支持されていますが、『INZONE E9』ではそのあたりにどんな技術が盛り込まれているんですか?

西田: まず、『INZONE E9』だけの意欲的な取り組みとして、ソニーとしては初めてとなる完全密閉構造を採用しました。一般的なヘッドホン(イヤホン)は王道な作りとして音響空間に穴を開けてそこに空気が通るようにしています。これによって音を作りやすくしたり、内部で震動するドライバーユニットにかかる負担を減らしたりする狙いがあるのですが、『INZONE E9』では、とにかく遮音性を高めたいということで一切穴を開けない、耳の外につながる経路のない構造にしています。その中で音作りと品質の担保を両立させる。これはソニーとしてはなかなかのチャレンジでした。もちろん、その上で音質もしっかりと作り込んでおり、『INZONE H9 II』同様、ゲームプレイに特化した定位感の高い繊細な音や、Fnaticと共同開発したタイトル最適EQプリセットなどは健在です。

西田: また、イヤーピースについてもフィット感重視のハイブリッドイヤーピースに加え、人気の完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM5』に付属するノイズアイソレーションイヤーピースを同梱しました。これは遮音性向上に特化したポリウレタンフォーム製のイヤーピースで、完全密閉構造と合わせて強力な遮音性を発揮してくれます。

ボドカ: 『INZONE E9』を装着すると、周囲の環境音が一気に聞こえなくなります。これなら遮音性を重視するゲーマーにも満足してもらえるんじゃないでしょうか。しかし、『INZONE H9 II』の話をしているときにも思ったんですが、細かい部分の作り込みがとことんゲーマー目線ですよね。僕はこれに限らず、その文化に興味がある人が作ったものと、興味のない人がお金目当てで作ったものはクオリティが全然違ってくると思っているんですよ。流行りの機能についても中の人がゲーマーだとキャッチアップが早くなって、その分クオリティが上がりますよね。

西田: ありがとうございます。実際、INZONEの開発メンバーは私を含め、皆、ゲームをプレイし、その中で感じたことを製品に取り込むようにしています。

ボドカ: ですよね。普通はゲーマーに向けたインイヤータイプの有線イヤホンなんてマニアックなもの出さないですよ(笑)。こういうのをラインアップに入れているだけでINZONEが信用できるゲーミングブランドだと思えます。

西田: インイヤータイプの有線イヤホンはINZONEが競技の世界に進出していくにあたり、絶対に必要なものだと考えています。今回、『INZONE E9』をリリースすることができ、やっとその目標を達成することができました。我々開発チームはこの製品によってINZONEが競技シーンに入っていけると確信しています。

ボドカ: いや、入れると思いますよ。素晴らしい製品だと思いました。

INZONE E9が実現した競技仕様の秘密とは?

新しいINZONEは、ゲーマーの“触覚”を刺激する

全ての感覚を総動員して勝利を目指すコアゲーマーたち。INZONEではこれまで、ヘッドセットとモニター、すなわち“聴覚”と“視覚”の面から、その戦いをサポートしてきました。そして今回、INZONEの新たなラインアップとしてゲーミングキーボード『INZONE KBD-H75』と、ワイヤレスゲーミングマウス『INZONE Mouse-A』が登場。素早く狙いを定め、トリガーを弾く、勝利に直結するアクションをINZONEが担います。その勝利の手触りを実際にその指と手のひらで感じてください。

初めてとは思えない完成度のゲーミングキーボード

西田: ここまで2つのINZONEヘッドセット/イヤホン製品を紹介させていただきましたが、INZONEは今回、新たな挑戦としてキーボードとマウスの分野に進出します。

ボドカ: すでにこれでゲームをプレイさせてもらっているのですが、キーボードは一般的なゲーミングモデルと比べて高級感と剛性感があってすごくいいですね。特に打鍵感が良くて、キーのぐらつき、遊びがほとんどなく、正確に、ふらつくことなく入力できました。

西田: 『INZONE KBD-H75』はまさにその点にこだわって作ったゲーミングキーボードです。CNC加工(コンピューター制御で金属を精度高く加工する技術)でアルミニウム製メタルフレームを削り出し、さらに全ての部品を正確に組み上げることでぐらつきを低減しました。打鍵時の衝撃を吸収し、応答性と打鍵感を向上させるガスケットマウントも採用しています。

ボドカ: その上で、打鍵感にはユニークなところもありますよね。一般的なゲーミングキーボードってカチャカチャしたはっきりした打鍵感のものが多いと思うんですが、『INZONE KBD-H75』は静かで心地良い感じ? なんだろう、ちょっとオフィス向けキーボードみたいな感覚があります。それでいて、ゲーミングキーボードらしい跳ね返りはしっかりある。これにはどういう狙いがあるんですか?

西田: 『INZONE KBD-H75』では専用アプリ「INZONE Hub」を使って、アクチュエーションポイント(キースイッチが反応する深さ)をカスタマイズできるほか、キースイッチの移動量を検知してオン・オフを高速化するラピッドトリガー機能を搭載するなどしているのですが、これらの性能を活かすためにどんな打鍵感が最適なのかを考えていった結果、一般的なものとは異なるこの打鍵感に行き着きました。私はこのヌメっとした押し心地、意外に悪くないぞと思っています。

ボドカ: わかります。僕も元々こういう打鍵感のキーボードが好きなんですけど、そういう製品ってだいたいオフィス向けなんですよね。そうすると当然、ラピトリ(ラピッドトリガー)なんかには非対応ですし、ポーリングレートも低くて反応が鈍い。その点、『INZONE KBD-H75』はこういう打鍵感でありながら、ラピトリ対応でポーリングレートも8,000Hzと、性能はしっかりと最先端のゲーミングキーボードになっています。……しかしこれ、INZONE初のキーボードとは思えない完成度の高さですね。1発目でいいところに持っていってるし、きちんと差別化もできていてすごいなって思いました。

西田: 実はここだけの話、『INZONE KBD-H75』は内部的には最初のキーボードではないんです。この前に開発していた幻の1号機があったんですが、ある程度できあがったところで、これではダメだとゼロから作り直しているんですよ。

ボドカ: これじゃねぇなって?(笑)

西田: はい。これはメーカーとしてかなり難しい決断だったのですが、初めてのゲーミングキーボードとは言え、中途半端なものは出したくありませんでしたから、今では『INZONE KBD-H75』に至るまでに必要な過程だったと考えています。

ゲーマーの最新ニーズを汲み取ったゲーミングマウス

ボドカ: 『INZONE KBD-H75』は、ゲーミングキーボードの最新トレンドを押さえつつ、丁寧に作り込まれていて感心しましたが、ゲーミングマウスの『INZONE Mouse-A』も超軽量という流行りをしっかり押さえていますね。やっぱり中にいる人たちがガチ勢だとトレンドへの対応が早い。

西田: どういったところが気に入っていただけましたか?

ボドカ: ただ軽さを追っただけでなく、お尻の部分を大きく持ち上げたことでつまみ持ちだとか、かぶせ持ちだとか、人それぞれのさまざまな持ち方に対応できているのが良いと感じました。底面の赤外線センサーが親指と薬指を置くくぼみの真ん中に配置されているのもいい。最近は、マウスをセンサー位置基準で動かしてエイムするやり方が流行っているんですけど、『INZONE Mouse-A』はそれがしやすいように設計されていますね。サイドボタンの位置や大きさもバランスが取れていてすごく懐の広い造りです。

こういうのってやっぱりFnaticの選手からのフィードバックで作り込んでいくんですか?

西田: そうですね。Fnaticの皆さんからもたくさんのフィードバックをいただいています。特に重量については両者でどのくらいの重さが最適なのかを議論しました。結果、現在のゲームシーンにおいては40g台後半がベストであろうという結論に達し、『INZONE Mouse-A』の重さを約48gにしています。実のところ、軽くしようと思えばもっと軽くすることもできたのですが、作ってみたところ「軽すぎるとコントロールしづらくなる」と言われて、この重さに落ち着いています。

担当領域を超えたやり取りが生み出した専用マウスパッド

西田: INZONEの新分野挑戦はキーボードとマウスだけではありません。『INZONE Mouse-A』のリリースに合わせて、専用のマウスパッドも開発しました。マウスを出すのであれば、それに最適化されたマウスパッドも必要不可欠と考えたからです。プレイするタイトルの傾向に合わせ、正確なエイムのためのストッピング性能を追求した『INZONE Mat-F』と、素早い動きと追いエイムを実現するスピード性能を追求した『INZONE Mat-D』を2種類用意しています。

ボドカ: 摩擦高めの『INZONE Mat-F』はタクティカルシューター向けですね。サラサラした低摩擦な『INZONE Mat-D』はバトロワ向きかな。実際に両方とも使ってみましたが、良くできていると思います。どちらもマウスを振った時にデスクにしっかり張り付いて滑らないこと、長期間使っているうちに端の方がめくれてこないようしっかり縫い込まれているなど、ゲーミングマウスパッドに求められる基準はしっかりとクリアしています。

ボドカ: あとこれ、厚さも違っていますよね? 『INZONE Mat-F』の方がぶ厚いのかな?

西田: その通りです。両者のターゲットとする層に求められる性能を個別に吟味して、摩擦力以外のサイズや厚み、素材などを最適化しています。実は商品企画チーム内にマウスパッドのマニアがいて、素材選びから一緒にやっているんですよ。

ボドカ: そんなマニアが(笑)。でも、タイトルに合わせて最適なマウスパッドを選ぶのはも当たり前のことですから、そこにこだわりを持つ人がいるのは頼もしいですね。

西田: 通常、商品企画のメンバーが素材選びまで口を出すことはないのですが、INZONEの開発チームはゲーマーという共通項を持つこともあって担当領域の境界を越えたコミュニケーションが活発に行われています。もちろんこれはソニー全体のモノ作りに言えることでもあるのですが、INZONEチームは特にその傾向が強いですね。そうした姿勢も製品の品質向上に繋がっていると感じています。

INZONEのキーボード&マウス、初挑戦とは思えない完成度!?

ソニーの“本気”がはっきりと伝わった

約3年前、ソニーがゲーミングデバイスをやると聞いた時、正直なところ、やや懐疑的な気持ちがありました。ゲーマーの中にも「ブームに乗っかってるだけなんじゃないの?」と思う人が少なくなかったんじゃないかと思いますね。ただ、今回の新製品を触ってみて、はっきりとソニーがゲーミングデバイスメーカーの一角になったと感じています。その“本気”を疑う人はもはやいないでしょう。

ソニーは世界中、誰もが知っている非常に有名なメーカーです。ぜひ、その圧倒的なブランド力で、ライトゲーマーにも各種デバイスを吟味することでゲーム体験が大きく変わること、勝てるようになることを広めてほしいですね。一流のプロゲーマーは皆、道具にとことんこだわっています。その切実な思いを知るという意味でも、ぜひINZONEを使ってみてください。

RIDDLE ORDER オーナー ボドカ

インタビュアー

ボドカ

ストリーマー・プロゲーミングチーム「RIDDLE」オーナー

ボドカ(Vodka)は、人気ストリーマーであり、プロゲーミングチーム「RIDDLE ORDER」の創設者兼オーナー。鋭いトークと率直なコメントが魅力を武器に、FPSタイトルを中心に活動。YouTube登録者数は約90万人、ゲーム配信や動画投稿だけでなく、オーナーとしてチーム運営をするなど幅広く活躍している。


お話を聞いた開発者

INZONE開発チーム

音響システム技術部門

西田

ご購入はこちら

ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット
INZONE H9 II

商品情報

ゲーミングヘッドホン
INZONE E9

商品情報

ゲーミングキーボード
INZONE KBD-H75

商品情報

ワイヤレスゲーミングマウス
INZONE Mouse-A

商品情報

ゲーミングマウスパッド
INZONE Mat-F

商品情報

ゲーミングマウスパッド
INZONE Mat-D

商品情報


Feature トップページはこちら