手にした製品のパッケージを開く。わくわくする瞬間ですね。
パッケージは製品を安全にお届けするために欠かせないものです。
しかし、製品を手にした後、そのパッケージに含まれるプラスチックなどの素材を、
そのままゴミとして捨てることが気になる方は少なくないと思います。
細かなパッケージまで環境に配慮した素材にするための活動を、私たちは続けています。
パッケージからプラスチックを0へ
ソニーグループでは2025年までに、新たに設計する小型製品のプラスチック
梱包材を全廃することを目標にしています
(ソニーグループ環境中期目標「Green Management 2025」)。
おなじみのスマートフォン「Xperia」ではプラスチックを使わない
パッケージを採用しています。
またヘッドホンでも、パッケージに環境に配慮した素材を積極的に採用。
フラッグシップモデルの「1000Xシリーズ」においては、
WF-1000XM4/1000XM5ではラベル以外のすべてのパッケージのパーツに、
WH-1000XM5では個装箱 に、「オリジナルブレンドマテリアル」を使用
しています。
さらに私たちは、これから発売される製品のみならず発売中のパッケージに
ついても、環境に配慮した素材にリニューアルすることは
大切な使命だと考えています。
ヘッドホンの発売中製品のパッケージでは、紙素材をベースに変え、
プラスチック使用量を90パーセント以上削減することができました。
また、表面保護のために使われていたプラスチックシートによる
ラミネート加工を、UVマットニスによる表面処理にすることで、
紙のリサイクル促進に貢献しています。
多角的に環境を配慮した
「オリジナルブレンドマテリアル」
ソニーの「オリジナルブレンドマテリアル」の原材料は、
いわゆる木材ではありません。
竹、さとうきび、市場回収リサイクルペーパーが原材料です。
一般的な紙素材の原料である木材は成長するために時間がかかります。
しかし、竹やさとうきびは成長サイクルが短く、必要な分だけ栽培し、
必要な分だけ選定や伐採ができるため、緑環境の保全などに貢献できるのが特長。
ムリやムダのない紙素材なのです。
さらに、もうひとつ。
「オリジナルブレンドマテリアル」の原材料は、
世界で最も多くの生産拠点が集まるアジア圏の現地で調達できます。
そのため、移送や輸送による環境への負荷を低減することにも
つながっているのです。
「オリジナルブレンドマテリアル」で、もっと、ずっと
この「オリジナルブレンドマテリアル」を
あらゆるソニー製品のパッケージに。
この目標を達成するため、原材料の配合調整を何度も行い、
自由な形に成形できるように、ずっと試行錯誤を重ねています。
いまでは、外箱、内箱、クッション、スリーブ、商品保護シートから
取扱説明書まで。
商品パッケージに関するすべての素材を
「オリジナルブレンドマテリアル」で構成することが可能となりました。
ソニー製品を手にしたときの、「よかった」、「うれしい」。
そんな気持ちをもっと増やしたい。だから、私たちはパッケージ一つにもこだわります。
捨てられるのではなく、生まれ変わるパッケージで、あなたのもとにお届けします。