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欲しい焦点域を小さなボディにすべて凝縮。
航空機を高精度AFでシャープに捉えるRX10 IV

航空写真家 伊藤 久巳氏

α Universe editorial team

航空写真の分野で長年活躍し続けている伊藤久巳氏。今回、撮影で手にしたのは常用しているレンズ交換式のカメラではなく、画角(35mm判相当)24mm〜600mm F2.4-4.0という大口径高倍率ズームレンズを搭載したRX10 IV。ふだんは使うことのないレンズ一体型の高性能カメラは、伊藤氏の目にどう映ったのか。現場ではストレスなく撮ることができたのか。撮影した作品を見ながらカメラの性能や実力をお聞きしました。

伊藤 久巳/航空写真家 1958年、東京生まれ。航空写真家。学生時代から撮影の仕事に携わり、1983年に伊藤久巳写真事務所設立。旅客機の機内取材から戦闘機の空撮まで軍民航空業界のあらゆる分野を撮影、取材し、航空雑誌のほか航空会社、航空機メーカー、空港会社の広告に写真を提供。写真集『伊藤久巳×飛行機力』(イカロス出版)、『さよなら日本のジャンボ』(ネコパブリッシング)など著書多数。公益社団法人日本写真家協会会員。日本航空写真家協会会員。

航空撮影に必要な焦点距離を網羅。
荷物もレンズ交換も不要の驚異のカメラ

――今回の撮影で初めてRX10 IVを使ったそうですが、実際に使ってみた印象を聞かせてください。

まず焦点域の広さにびっくりしました。私が常用する焦点距離の99%以上は24mm〜600mmに入ります。ふだん持ち歩くレンズは広角側が24-70mm、望遠側が最高で600mm。「なぜこのカメラは私が使う焦点距離の範囲を知っているんだ」と思い、まさに自分のためにあるカメラ、という感じがしてテンションが上がりました。 もしレンズ交換式のカメラで24mm〜600mmをカバーするならレンズを4、5本は用意しなければならないでしょう。それがたったの1本で済んで、電源を切ればカメラに収納できてしまう。そうなるとセンサーが小さくなり、解像感も低いではないかと心配になりますが、その部分も素晴らしい。ソニーが誇る最先端の技術や性能をそのまま、小さなボディに凝縮した感じです。 もうひとつ重要なことがあります。レンズ一体型のRX10 IV はレンズ交換がないため、センサーにゴミが付着することがありません。屋外でホコリが舞いやすい場所で撮影しますから、レンズ交換時にはゴミやホコリが入らないように、とても気を遣っていますが、このカメラならそんな心配もありません。

さらに、絞りリングがあるのも、とてもいい! これは個人的な意見になりますが、かつて絞りはレンズまわりで変えるものが多く、私にとっては使い勝手が良かったんです。また、昔のレンズは16、11、5.6、4、2.8と数値しか書いていませんでしたが、これは1/3段階になっている。こういうところも気が利いていますね。

高速な戦闘機も捉える優れたAF性能。
カメラの形からは想像できないポテンシャル。

――24-600mmという幅広い焦点距離ではAF性能も気になるところだと思いますが。 AF性能は私が一番重要視するところです。でもRX10 IVはまったく問題がない。それどころかAFの感覚は最新のαのアルゴリズムそのままという感じで、本当によく似ています。私はαも使っていますが、AF性能はαと互角か、むしろ上か、と思う瞬間があるほど優秀です。

RX10 IV,600mm,F5.6,1/500秒,ISO400

例えば上の作品。これは茨城県の百里基地で撮影した戦闘機です。600mmの望遠端で機首部分にフォーカスを合わせていますが、αと同じようにピントを掴んで離しません。しかもこれは戦闘機ですから、20mにも満たない小型の機体が時速300km以上で飛行します。それでもAFが使えるのは素晴らしいこと。このポテンシャルは、カメラの形からはまったく想像できませんでした。 このときは10〜20枚くらいシャッターを切りましたが、すべてにピントが合っていました。この作品はRX10 IVで初めての戦闘機撮影だったので、「これはAFで撮れるのか?」とデジタルスチルカメラには厳しい環境で撮りましたが、いとも簡単にピントが合ってしまって。AFの精度を完全に信頼できた瞬間でした。

――秒間約24コマの連写は活用しましたか? 使ってみましたが、ふだんはあまり連写を使わない私にとってはシャッターが切れすぎて困りました(笑)。1枚切るつもりですぐにシャッターボタンから手を離しても、10枚ぐらい撮れていましたから。でも、連写の中から見栄えのいい1枚や、自分好みの1枚を選ぶことができるので、飛行機を撮影する方にはとても便利な機能だと思います。 あと、便利だったのはグループ表示ができること。連写した画像をグループごとにフォルダにまとめてくれるのでセレクトのときにとても楽です。1枚見て「このシリーズはいらないな」と思ったら、まとめて消せるのも便利でした。

潰れた黒を持ち上げられる高解像。
階調も豊かでαの描写を受け継いでいる

――画質や解像感についてはいかがでしたか? 有効画素数が2010万もありますから、それだけあれば十分です。感覚的な部分もありますが、私、個人の感想で言えば「みなさん、本当にフルサイズが必要ですか? RX10 IVで十分では?」と言いたくなるくらい高画質で高性能。総合的に見るとそこまで言えるくらい、このカメラには惚れ込んでいます。

RX10 IV,351mm,F11,1/500秒,ISO800

上の作品は愛知県のセントレア中部国際空港で撮影した旅客機です。まず前提として、撮ったままの状態では機体が真っ黒に潰れていました。この作品を撮影した目的は、黒く潰れた部分を画像処理で持ち上げたときの再現性を確かめること。見てください。機体のディテールすべてが鮮明に出ていますよね? そのくらいしっかり解像しているということです。機体だけ無理やり明るくしているのでノイズは出ていますが、1インチのセンサーでもノイズはかなり抑えられていると思います。 明るいところから暗いところまで階調も豊かに表現していますよね。色の繋がりも自然で、αの描写によく似ています。

空港に行くだけで正面、横、後と
旅客機の多彩なバリエーションを撮影できる

――この旅客機の撮影場所はどこですか? 下の3点はすべて成田空港のほぼ同じ場所から撮影したものです。瞬時に寄り引きが可能なので、いろいろな方向に目を向けるだけで、正面、横、後と旅客機のあらゆる姿を撮ることができます。正面や後からの撮影で画面いっぱいに機体を写すことができるのも、600mmまであるこのカメラの魅力です。それでは1点ずつ解説していきましょう。

RX10 IV,600mm,F8,1/500秒,ISO100

まずは正面からの作品。とてもシャープな描写ですよね。拡大すると操縦士の顔まで何となくわかるほど高解像です。レンズの素性がいいので、これならふつうに仕事で使えると思いました。でも仕事場にこれ1台しか持って行かなかったら、「今日はそれだけで撮影するんですか?」って、逆に軋轢が生まれるかもしれませんが(笑)。でも実力はαに負けず劣らずですから、見た目だけで侮られたくないですね。

RX10 IV,111mm,F8,1/500秒,ISO100

上の作品は真横から撮影したものですね。飛行機は横からの姿が好きな人も多いと思いますが、RX10 IVを持って空港に行けばこういう写真も必ず撮れます。前や後から600mmで撮影した迫力ある写真を撮ったうえで、多くの飛行機ファンが必ず押さえておきたいと思っている真横から画面いっぱいに写した作品も撮ることができます。

RX10 IV,600mm,F8,1/500秒,ISO100

後ろ向きの旅客機は排気の表現にご注目。1インチのセンサーなのに、すごく細かくきれいに描写されています。解像感が低いともっと大雑把で、ただぼけている感じに写ってしまいます。でもこれは排気の流れがきれいに見えている。ここまできれいに描写できるのか、とかなり驚きました。機体もとてもシャープで、高精細なAFも実感できる1枚です。

24-600mmの焦点距離を駆使して
同じ場所からまったく違う写真を撮る

――伊藤さんには珍しく、広角側で撮影した写真もありますね。

RX10 IV,24mm,F8,1/500秒,ISO100

これは羽田空港、国内線第二旅客ターミナルの展望デッキから広角端の24mmで撮影しました。航空機の撮影では100mm程度でも十分に広角ですが、24mmまであれば、このような飛行場の風景や雰囲気も撮ることができる、ということですね。

RX10 IV,600mm,F9,1/500秒,ISO100

上の写真も同じ展望デッキから撮影したものです。海沿いの滑走路から離陸する旅客機を捉えました。展望デッキからでもこんな迫力ある写真を撮れるなんて、本当にすごい! 私が旅客機の離陸シーンを撮るときは、たいてい機体の後部分を切ってしまいます。迫力を表現するなら前半分だけで十分だと思っているので。このときもAFがビシッときて、撮っていてとても気持ちが良かったです。 同じ場所から撮影しても、24mmと600mmではまったく違う写真が撮れる。どちらの焦点距離もカバーしているオールインワンのRX10 IVでこそ成せる技ですね。

あらゆるジャンルで活躍する万能なカメラ。
「ついで」に持っていけるサイズ感も魅力

――RX10 IVはどのような被写体に向いているカメラだと思いますか?

ジャンルを問わず、オールマイティーに使えるカメラです。航空写真はもちろん、レース、野鳥、鉄道などにも最適。とにかく動きが速いものや、望遠レンズが必要な被写体にこそ、ぜひ使ってもらいたい。どんなジャンルも撮れるので、今までは撮ったことがなかった新たなジャンルにも挑戦しやすいと思います。 もしかしたら1インチというセンサーサイズが、αに劣ることを気にしている人もいるかもしれません。ただ、フルサイズだろうが1インチだろうが、撮った後に画像処理をしないのであればほぼ一緒です。αは画質を落とさずに画像処理ができますが、大きな違いはそのくらいですから。パソコン上で手の込んだ画像処理をしないのであれば写りはさほど変わらないので、むしろRX10 IVの方が向いている人も多いと思います。

――サイズ感やデザインについてはいかがでしたか? おそらくみなさんは、他に目的があって、ついでに撮影というパターンがよくあると思います。「ついで」に持っていくならRX10 IVに勝るものがありません。そこに対するプライオリティーはかなり高いと思います。αと比べるとボディサイズも小さいですし、このサイズに24-600mmのレンズが搭載されていますからね。肩から下げてもいいですし、バッグの中にもすっぽり入りますし。例えば、ふらりと出かけたときに「今日、政府専用機が来る」というのを聞いて、「あーカメラ持ってくればよかった」という事態も考えられます。RX10 IVは重さも大きさも苦になりませんから、ぜひバッグに忍ばせて、いつでもどこでも撮影できる体制を整えてほしいと思います。 どこに行ってもこれ1台で何でも撮れる。フルサイズミラーレスのαの性能はもちろんすばらしいですが、RX10 IVはデジタルスチルカメラゆえの小さなボディにも関わらず、性能がすばらしい。そのギャップも私にはグッときます! みなさんもRX10 IVの性能の素晴らしさを、ぜひ体感してください。

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