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G Masterとαが紡ぐ
時空を超えた美しい映像の世界 〜後編〜

映像作家 江夏 由洋氏

α Universe editorial team

異国の空気感漂う和歌山県・友ヶ島を舞台に、「G Master」レンズとαを駆使して映像作品をつくり上げた江夏由洋氏。後編では映像作品を公開するとともに、ズーム全域F2.8のズームレンズ3本と単焦点レンズ2本をどのように使い分けたのか、レンズの性能や魅力とともに語ってもらった。

江夏由洋/映像作家 1998年東京放送(TBS)に入社後、スポーツ局のディレクターとしてドキュメンタリー番組を中心に数多くの中継に携わる。2008年、兄・正晃氏とともに株式会社マリモレコーズを設立し、独立。企画・撮影から編集・配信まで映像制作をトータルに行っている。

美しいぼけにより生まれる立体感が
非現実へと導く最高のレンズ群

――今回は、すべて「G Master」レンズで撮影したそうですが、使用したレンズと「G Master」シリーズの印象を聞かせてください。

今回の作品で使ったレンズはFE 16-35mm F2.8 GM、FE 24-70mm F2.8 GM、FE 70-200mm F2.8 GM OSSのズームレンズ3本と、FE 24mm F1.4 GM、FE 85mm F1.4 GMの大口径単焦点レンズ2本です。ズームレンズはどれもF2.8という最高のスペックで制作を進められるので、“たら、れば”がないのです。「レンズがもう少しこうだったら、もっといい画が撮れたのに」と、言い訳の余地がないほど、性能は申し分ありません。これが「G Master」というミラーレス専用設計レンズの最高峰の素晴らしさですね。 「G Master」一番の魅力は、ぼけの美しさと圧倒的な解像力。ぼけは絞り羽根の枚数やガラスのコーティングなど、さまざまな技術や光学的なレイアウトによって生まれるものです。そこにこだわって開発している「G Master」が生み出すぼけは、周辺の色や景色に溶け込んでいくような美しさがあります。それを例えるなら、アイスが溶けていくような感じでしょうか。

ぼけ表現が美しいと、立体感のある映像を撮ることができます。僕が撮影で重視しているのは「非現実」です。もちろんドキュメンタリーなどで現実の画も撮りますが、その中にも非現実的なものを組み込んでいくのが僕のスタイル。非現実へ導いてくれるのが立体感なのです。人間の目は物をぼかして見ることができないので、ぼけで立体感を表現した写真や動画を見ると「きれいだな」と思うわけです。だから、ぼけはとても大事。とくに人物を描くときは、必ず背景との組み合わせでどのように立体感を出すか、景色と人物をどうなじませ、どう人物を際立たせていくか、と考える。だから僕にとってぼけの美しさは、人の心に響かせる映像を撮るためのカギになっているのです。
僕らは4Kの高解像の作品も撮影するので、ぼかすことで解像感が落ちるようでは困ってしまいます。でも「G Master」は高い解像感を保ちながら、美しいぼけをグッと出してくれる。だからピントが合っている部分は、肌の質感や服のテクスチャーなどが手に取るようにわかります。さらに、奥行きも出すことができる。ぼけと高解像、どちらかではなく、両方ともに最高の状態で撮れる。そこが「G Master」の真髄ですね。

撮れない作品はない!
どのような状況にも立ち向かえる頼りになる3本

――ズームレンズ、それぞれの印象を聞かせてください。

まずは一番のお気に入りからお話しましょう。ずっと一緒にいたいと思うほど愛用しているレンズは「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」です。とにかくぼけがきれいで、背景を汚さずに立体感を出してくれる、被写界深度をコントロールするのが得意なレンズですね。僕の場合、ポートレートでは肌や物の質感、存在感などを考えて撮影しますが、このレンズを使うと頭の中に描いている思いをすぐに形にできます。
70-200mmというと、クローズアップなどのタイトな画を想像する人が多いと思いますが、解像感が非常に豊かなので10〜15mくらい離れてバストショットやフルフィギュア(全身)を撮ると、歪みのない“スーパーかっこいい画”が撮れるんですよ。今回の撮影ではロングショットにも挑戦しました。

実にきれいに撮れています。手ブレ補正もついていますから、αのボディ内手ブレ補正と組み合わせて、手持ち撮影でもいける。さらに最短撮影距離が0.96mという短さも魅力で、高い解像感を保ったまま表情をアップで撮ることもできる。とにかく描写力が素晴らしく、シネマ制作には欠かせないレンズです。技術的にはすごく難しいものが詰め込まれているにも関わらず、ポータブルな大きさに仕上げていたり、操作性や機動力が高く、撮影者に自由を与えてくれたりする。そんなところも気に入っているレンズです。

「FE 16-35mm F2.8 GM」は、35mmでもきちんとぼけてくれるところが気に入っています。ワイドなので「ここにモデルが立っているよ」と説明的に見せながらも、ストーリーを崩さない美しいぼけのある画を撮影できます。テレビ番組でも、撮影場所がどこかを説明するためのワイドショットが必要だし、編集ではそういうシーンも組み込まなければならないのでワイドのズームレンズはとても便利です。
そんな便利なレンズにも関わらず、撮れる画は美しく、35mmでもポートレートをきれいに撮れる。今回は美しいロケーションで撮影したので、風景とモデルの存在感を出すためにフルフィギュアからクローズアップまで押さえています。

ロングショットを混ぜながら撮影しましたが、いざとなった時にこういったシーンがないと、ピースの一部がなくなったような印象になります。70-200mmの画を引き立たせるためにも、16-35mmのレンズは必要不可欠です。しかも歪みが少ない画を撮れるので、水平線を背景に入れても補正せずに作品にすることができました。
――「FE 16-35mm F2.8 GM」はAFとMF、どちらをメインに使いましたか?
シーンによって両方を使い分けましたが、どちらもストレスなく撮れました。AFはフォーカスの駆動がとにかく速い。2つのレンズ群がそれぞれ独立して動くフローティング機構、そのフォーカス駆動に2群ともダイレクトドライブSSM(DDSSM)を使用していますから、素早く、高精度に動いてくれました。以前はMFを多用していましたが、今はAFの精度もかなり上がってきて、AF技術が人にはできないことを可能にしている。だからAFに頼るシーンもかなり増えました。最近はスチル撮影において瞳AFが動物対応になったので、今後もスチル、映像ともにAFの進化が楽しみです。
※ 人物と動物ではモードの切り換えが必要です。すべての動物が対象ではありません
また、MFもAFと同様に精度良く使うことができました。フォーカスリングの回転角と撮影距離の連動性が高いので、シネレンズと同じ感覚で使えるのがいいですね。

「FE 24-70mm F2.8 GM」はオールマイティな1本です。これ1本で制作画角のほとんどを撮ることができます。下のシーンはどちらも24-70mmで撮影していますから、応用力の高さを感じられずにはいられません。

しかも手のひらに乗るくらいのサイズの“スーパー優等生レンズ”ですから、「G Master」では最初に買うべき1本だと私は思います。
映像制作では、スモールユニットで短納期型の仕事も多くあります。つまり1日の撮れ高が求められ、クオリティーを下げられず、編集も急がなければいけないということです。時間をかけずに撮るためにもフォーカスは外せないし、どんどん撮りつつも失敗があってはならない。そんな時に確実に乗り切れる。要するにズームでコンポジション(構図)を変えられるし、F2.8で撮れるから明るさも確保できるし、被写界深度もコントロールしやすい。だからこの3本あれば撮れない作品はないと思っています。

単焦点レンズを加えることで
さらに上の作品を目指すことができる

――2本の単焦点レンズは、どのようなシーンで使いましたか?

ズームレンズでは撮れない、画力(えぢから)が欲しい時に使いました。単焦点で撮った画を入れることで、さらにハイクオリティの作品に仕上げることができますから。

「FE 85mm F1.4 GM」は、ぼけの表現力という面でまさにモンスターと思えるほどです。おそらくこのレンズが一番好き、という写真家の方も多いと思います。このレンズで切り取れるのは、異次元であり非日常の世界。前ぼけと後ろぼけを使ってモデルの存在感を際立たせたり、ロングショットの間に85mmで撮ったルーズショットを入れたりすると、作品のアクセントになります。

上のシーンは「FE 85mm F1.4 GM」だからこその画ですね。とにかくぼけの表現力がものすごく良かったので、この85mmで撮った画を作品のハイライトにしました。
映画は元々、単眼で撮られていましたから、シネマ制作にはもってこいのレンズです。今回の作品でもあらゆるシーンで使ってシネマの世界をつくり上げています。

「FE 24mm F1.4 GM」はジンバルとの相性がいいので、ジンバルに乗せてグイグイ寄りたいときに使いました。前後もきれいにぼけてくれるので、印象的なシーンが撮れたと思います。今回はクロップせずにフルサイズで攻めてみました。

これはジンバルに乗せて撮ったシーンです。奥にいくにつれグラデーションのようにぼけていくので気に入っています。バストショットから風景込みの画までワンカットで撮影したので、24mmがなかったらこのシーンも上手く撮れなかったと思います。

短時間で最高のシネマ作品を撮る。
その後押しをしてくれたのが「G Master」だった

――お話を聞いていると、今回の作品はズームレンズをメインに、単焦点レンズをアクセントに使った、という感じですね。

本来シネマでは「単焦点レンズの隙間を埋めるのがズームレンズ」という考え方ですが、「G Master」の場合は逆ですね。“ズームレンズの隙間をしっかり埋めてくれるのが単焦点レンズ”。結局、主役は単焦点レンズの画だったりするんですよね。
どれもキレのいい素晴らしい画が撮れてしまうので、ズームレンズで撮ったとか単焦点レンズで撮ったとか、そこはもう争点ではありません。それよりも、短時間でいい画を撮ることの方が大切です。潤沢な予算があれば時間をかけて最高の瞬間を狙って撮ることができますが、僕には予算がなくても、それを超える良いものを狙ってやる、という思いが強くあります。だからこそカメラやレンズの技術を使って、効率よくクオリティーの高い映像を撮れる可能性を見つけることができる。その後押しをしてくれたのが、高い技術を持つレンズ「G Master」だったのです。

先を見据えた設計だから、ずっと現役。
資産として残るレンズは欲しい時に買うべし

「G Master」で一番すごいと思ったのは、実は価格です。高価だと思っている人が多いと思いますが、このスペックでこの価格におさえられたのは驚きです。シネレンズとしての機能を持ち合わせていてこの価格ですから。シネレンズなら普通に100万円を超えてきますからね。シネレンズとして「G Master」のようなレンズを使えることは、僕ら映像作家にとってはラッキーです。

シネレンズは高価なので、所有することはなく、ほとんどがレンタルなので資産になりません。でもレンズは一生ものなので、丁寧に使えば代々受け継いでいけるもの。今も「おじいさんからもらったレンズを使っている」という人がたくさんいますよね。ボディは2、3年周期で進化していきますが、レンズはそうではありません。50年前のレンズだって使えるし、コーティングの技術は変わっても光学の設計は変わらないので、現役として残っていくもの。さらに「G Master」はカメラの未来を見据えてつくられたレンズ。
だから、どんなに高価でも「このレンズが欲しい」と思った時が買い時です。憧れのレンズで撮影できることの喜びはお金には変えられないものがあります。さらに資産として後世にずっと残るわけですから、今が手にするチャンスかもしれませんよ。

――では、最後に今回「G Master」レンズとαを駆使して撮影された作品を全編通してご覧ください。

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