商品情報・ストアモバイルモーションキャプチャー mocopi 制作・開発に使う 活用事例 コジマプロダクションのクリエイティブを支える、12点センサーに進化した「mocopiプロフェッショナルモード」

コジマプロダクションのクリエイティブを支える、
12点センサーに進化した「mocopiプロフェッショナルモード」

従来のゲームの枠を超えたエンターテインメントを創造し続け、世界のゲーム業界をリードしている小島秀夫監督率いるコジマプロダクション別ウィンドウで開きますでは、ゲーム制作のプリプロダクションの工程においてmocopi®を採用いただいています。今回は現場のゲームデザイナー倉持信人様とアニメーター宇佐美景太様に、mocopiの活用方法についてお話を伺いました。

使用した製品

mocopi 2セット、計12点のセンサーで実現する正確なモーションキャプチャーで制作や細かい表現をサポート。

mocopi 2セット
mocopiセンサー
データレシーバー 2つ
mocopiセンサーバンド
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アプリケーション
mocopi PCアプリ
Get it from Microsoft
XYN Motion Studio
Get it from Microsoft

mocopiを使うことで開発早期でも手軽にテストできる

コジマプロダクションでゲームデザイナーを務める倉持信人様は、ゲーム開発の現場において、初期段階で専門のアニメーターだけでなく、企画側のゲームデザイナーもアニメーションを入れてゲームの全体的な雰囲気を確認することが非常に重要であると語っています。同社内でも、開発の早い段階でアニメーションの入ったアセットを手軽に用意したいという要望が出ており、簡易的なモーションキャプチャーのシステムを探している中で、リードゲームデザイナーの方が興味を示したことがmocopiを使い始めるきっかけになったそうです。

倉持信人様
ゲームデザイナー
コジマプロダクション


「まずはコストをかけずに仮の動きを付けたいと思ったとき、専門職ではないわれわれがテストデータをすぐに作成できるという点でmocopiを重宝しています」(倉持様)と、ゲームデザイナーの視点からmocopiの活用方法について説明してくださいました。

mocopiのような手軽なモーションキャプチャーツールの登場は、まさにこうした初期段階での試行錯誤を容易にし、クリエイティブなプロセスをより豊かにする可能性を秘めているほか、後から専門のアニメーターやプログラマーが企画に参加する際も、具体的なビジョンを共有し、ゲームの仕様を完成させていく助けになっているそうです。

専門家であるアニメーターの宇佐美景太様も、mocopiの手軽さを評価する一人です。特に、センサーが12点となるプロフェッショナルモードにバージョンアップしたことで、大きくデータ精度が向上したと語っています。

宇佐美景太様
アニメーター
コジマプロダクション


アニメーションはプログラマーやデザイナーとの対話を通じて方向性を探りながら、まずは仮のバージョンを制作していきます。その際、mocopiのモーションデータは簡単にゲームエンジンやDCCツールに取り込めるため、気軽にトライできるそうです。

従来の方法では数日かかっていたプロセスが、mocopiでは数時間に短縮され、エンジン上での簡単な確認であれば30分から1時間程度で完了します。その結果、短期間で10個から20個ものバリエーションを作成し、「こちらの方が良くない?」といった具体的な提案をプログラマーやデザイナーと議論できるようになったといいます。

一方で、アニメーションのプロフェッショナルとしては、今後は12点以上のセンサーを使用し、最終的なアニメーションにも使えるような、より精度の高いモードも欲しいとのお話もありました。しかし、その分手軽さは失われてしまうため、メリットとデメリットのトレードオフのバランスをとったうえでのさらなる精度の向上に期待を寄せていただいています。

mocopiのプロフェッショナルモードは、クリエイター向けに設計された高度なモーションキャプチャー仕様です。2セット、計12個のmocopiセンサーを組み合わせて使用することで、高精度なトラッキングによる詳細な動作のキャプチャーが可能になりました。既存のmocopiユーザーも追加機材を購入することで、プロフェッショナルモードにアップグレードできるそうです。

手軽さはそのままに、精度が向上したプロフェッショナルモード

mocopiは、独自のアルゴリズムにより6個のセンサーとスマートフォンやPCのみで高精度なモーションキャプチャーを実現し、VTuberやゲーム開発、2Dの映像・アニメ制作に携わるクリエイターに活用されています。さらに今回のバージョンアップで、専用アプリのmocopi PCアプリ、またはXYN Motion Studioを使えば、PC接続用の専用レシーバーを介して12個のmocopiセンサーと接続でき、高精度なモーションデータのキャプチャーが可能なプロフェッショナルモードが利用できるようになりました。

今回、実際にアニメーターの宇佐美景太様にmocopiを装着いただき、プロフェッショナルモードでのモーションキャプチャーのデモを行っていただきました。場所はコジマプロダクションの一室で、キャプチャー用の設備がある専門の部屋ではなく、普段はスタッフが休憩したりヨガをしたりしている「フレキシブルルーム」です。

mocopiは普段着の上からマジックベルトで小型センサーを取り付けられるため、12個のセンサーでも装着が非常に手軽なのが特徴です。

mocopiのセンサーの装着は、他のキャプチャーシステムと比べて圧倒的に簡単で、衣服の上からベルトで固定するだけで完了します。装着位置も、それほどシビアな位置決めは必要ありません。プロフェッショナルモードでは、通常の倍である12点のセンサーを使用することで、より高精度なモーショントラッキングを実現しています。


キャリブレーションも非常に簡単で、「気をつけ」のポーズから一歩前に出るだけで完了し、1人でも手軽に設定できます。専用のスーツや複数のカメラのセットアップは必要ありません。さらに、センサーからの情報をBluetoothで受信するレシーバーはUSB Type-Cで接続できるため、延長コードを使用すればPCから約3メートル離れた場所でも収録が可能です。

キャリブレーションは、センサーを設置した後、気をつけの状態から一歩前に歩くだけで設定が完了します。1回で上手くいかない場合でも、キャリブレーション時間が短いため、数回繰り返せば簡単に設定できます。また、センサーは専用のレシーバーを使用しており、受信感度も向上しています。


センサーが12点と倍になったプロフェッショナルモードでは、上下を含むその場でのアクションの収録がしやすくなりました。例えば、椅子に座っている状態から立ち上がり、机の上の物を掴んで投げるといったアクションは、手付けで行う場合、仮組みでもかなりの時間がかかるうえ、アニメーターの熟練度によって品質に大きな差が出てしまうそうです。

mocopiを使えば、アニメーションを収録した後、すぐにDCCツールやゲームエンジンに読み込み、動きのチェックができます。さらに、一度セットアップしてキャリブレーションを行えば、連続して撮影ができるため、一度に多くの撮影を行うほどコストパフォーマンスが向上します。

Unreal Engineなどでリアルタイムに確認しながら収録が可能です。専門のアニメーターや特殊な設備を必要とせず、誰でも数十分で検証用のリアルなアニメーションを作成できます。初期のコストを抑えて、ゲームの仕様をつくるための雰囲気をつかむための手段として、活用いただいています。
※画像のアセットはデモ用に用意されたサンプルです


倉持様からは「mocopiはこれからもまだまだ発展していくツールだと思います。現場の意見もどんどん採り入れてもらっていますし、より精度や使い勝手が良くなってツールとしての立ち位置が高まっていけば、ゲーム開発の様々な工程で使われるケースも増えていくでしょう」とのコメントをいただいています。

ゲームデザイナーとアニメーター、どちらの視点からも、mocopiの従来の手軽さはそのままにさらなるキャプチャーの精度が向上したプロフェッショナルモードに確かな手応えを感じている様子が伺えました。コジマプロダクションのクリエイティブにmocopiがどのように寄与していくのか、これからも目が離せません。

使用した製品

mocopi 2セット、計12点のセンサーで実現する正確なモーションキャプチャーで制作や細かい表現をサポート。

mocopi 2セット
mocopiセンサー
データレシーバー 2つ
mocopiセンサーバンド
この組み合わせのご購入はこちら
アプリケーション
mocopi PCアプリ
Get it from Microsoft
XYN Motion Studio
Get it from Microsoft