G Masterでとらえた飛行機の世界

写真家 佐々木豊 氏

α Universe editorial team

「CP+2026」で写真家の佐々木豊氏にお話しいただいた内容や発表作品を、α Universeでも特別にご紹介。今回は、佐々木さんが飛行機撮影で愛用しているG Masterで撮影した作品を見ながら、撮影した場所や状況などを解説。広角から超望遠まで、印象的に飛行機を撮るテクニックについても語ります。

佐々木 豊 / 写真家 1966年、京都府生まれ。これまでモータースポーツや様々なスポーツ競技を撮影。その経験を生かし、現在は航空機撮影を主に行い、航空機雑誌、写真雑誌に寄稿、カレンダー等に作品を発表。どんなシーンでも自分独自の視点とエッセンスをちりばめることに主眼を置いて撮影に挑む。伊丹空港を中心に、全国各地の空港で活動。日本航空写真家協会(JAAP)会員ソニープロサポート会員ソニーαアカデミー講師https://www.instagram.com/yutaka747/

高画素で動体も撮りやすい「α1 II」を使い、多彩なレンズを駆使して航空機を撮る

本日はお集まりいただきありがとうございます。写真家の佐々木です。今回は、「G Masterでとらえた飛行機の世界」ということで、レンズを基軸にお話をさせていただきたいと思います。まずは機材紹介です。私は「α1 II」をメインで使っております。やはり有効約5010万画素の高画質で、動作が俊敏。さらにブラックアウトフリーの連写が可能で、非常に動体を撮りやすいんです。しかも、AFの被写体認識には飛行機モードもあるので、今回お見せする写真はすべてこのモードで撮影しています。αのいいところは、α1、α7、α9、どのシリーズもサイズ感がとても似ているところです。持ち替えたときに違和感がなく、操作感もほぼ同じなので非常に撮りやすいと思います。

次はレンズです。ソニーにはG Masterという素晴らしいレンズのラインアップがあります。私が使用しているのは、「FE 600mm F4 GM OSS」「FE 400mm F2.8 GM OSS」、あとは「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」「FE 50mm F1.2 GM」「FE 16-35mm F2.8 GM II」「FE 24-70mm F2.8 GM II」になります。

新千歳空港に離着陸する飛行機を雪とともに美しく写しとる

それではさっそく、写真を見ていきたいと思います。下の写真は、1月26日から31日まで北海道に遠征に行った時に、伊丹発・千歳行きの機内から撮った1枚です。

α1 II,FE 24-70mm F2.8 GM II 36mm,F5.6,1/1000秒,ISO200

手前に見えているのが立山連峰で、奥に見えているのが富山の街並みと富山湾になります。立山の東側を通って日本海に抜けていくルートだったので、この写真を撮ることができました。離陸時はかなり曇っていましたが、立山に通りかかる時に晴れてきて、立山連峰がとてもきれいに見えました。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 135mm,F8,1/640秒,ISO200

上の写真は新千歳空港で撮った、樽前山をバックに着陸するトリプルセブンです。昨年はこのステージで「雪が少ない」という話をしましたが、今年は雪が多すぎて行けないところがあったくらいでした。おそらく去年は雪ではなく地肌が見えている状態だったと思います。飛行機には後ろの方に登録記号が書かれているのですが、「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」で撮るとこのサイズでもその字が読めるほどの解像感です。ちなみにこの機体は「JA742A」でした。

α1 II,FE 16-35mm F2.8 GM II 16mm,F9,1/1600秒,ISO200

これは、新千歳の滑走路、19レフトに着陸するトリプルセブンになります。雪の中で撮ると飛行機のお腹の部分がどうしても黒くなってしまいますが、地面に雪が積もっていると、雪によるレフ板効果によってお腹の部分が白く見えて、飛行機をより美しく撮ることができます。今回、新千歳には6日間ほど滞在しましたが、天気があまりよくなくて。「もう、天気が悪ければ夜に撮ろう」ということで、夜間に撮影しました。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 91mm,F3.2,1/25秒,ISO8000

狙ったのは、着陸した後のアンチコリジョンライトです。翼の先端から出ているライトの反射を利用して撮ろうと試みました。写真はボーイング787ですが、787のアンチコリジョンライトは光り方がポワッポワッとした感じのLEDを使っているので雪面を止めて撮ることができませんでした。これが、トリプルセブンだとどうなるかというと……。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 101mm,F3.2,1/25秒,ISO4000

こうなります。シャッタースピードはボーイング787を撮った時と同じ1/25秒ですが、トリプルセブンはストロボライトで光が強いので、その瞬間を狙えば雪面を止めてくっきりと写すことができます。どちらも撮影時はほぼ真っ暗の状態でしたね。

α1 II,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 268mm,F5.6,1/640秒,ISO200

これは雪の中のボーイング787-10という一番サイズの大きい長い機体です。JA990Aという機体で、2025年10月に登場した最新の機体になります。まだエンジン部分のコーンが青い状態ですね。エンジン部分は最初だけ青くて、使い込むとどんどん黒ずんでくるんです。ですからこのエンジンの色は出来たての機体の象徴ともいえます。よく見ると、機体の後ろに少し色がついていますよね。これはADFという防除雪氷剤で、降雪量が多い空港では欠かせないアイテムです。最近は色がついていて、オレンジがディアイシングといって雪や氷を溶かすもの、緑がアンチアイシングで雪や氷の付着を防ぐもの、とそれぞれに役目が異なります。これはオレンジなので溶かすタイプの溶剤ですね。今回は積雪がすごかったので、行きたかったA10というポイントにはアクセスできませんでした。それでも、どうにか離陸のシーンを撮りたいと思って、19(ワンナイン)エンドで離陸機を撮りました。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4X Teleconverter 840mm相当,F6.3,1/1250秒,ISO200

この時は三脚を使えなかったので、600mmに1.4倍のテレコンをつけて、840mmを手持ちで撮影しました。「α1 II」の手ブレ補正機能がよく働いたシーンだと思います。私は雪煙を上げる離陸のシーンが大好きですが、これを見て思ったことがあります。ビッグエアで、スノーボードが離陸した瞬間に雪煙が上がるじゃないですか。なんかあれに似ているな、と思いましたね。これもボーイング787-10です。

早朝に多摩川スカイブリッジから羽田空港の飛行機を印象的に撮影

α1 II,FE 16-35mm F2.8 GM II 16mm,F7.1,1/40秒,ISO320

上の写真は羽田空港です。冬の朝のワンシーンを多摩川のスカイブリッジから撮影しました。日の出前はこんな色になって、とてもきれいなんですよ。ここに、飛行機が着陸するシーンがこちらになります。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F6.3,1/640秒,ISO800

ジャカルタから到着したボーイング787「JA924A」です。色がきれいなので、どうしてもこのシーンを撮りたかった。12月に、橋の上で風に吹かれての撮影だったので相当寒かったです。この色は朝夕にしか撮れないのですが、そんな頻繁に着陸機が降りてくるわけではないので、少ないチャンスをものにした1枚になりますね。もう1つの狙いはこれです。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 900mm相当(APS-C S35撮影),F9,1/4000秒,ISO200

離陸する伊丹行きの787がラインアップするシーンです。スカイブリッジのどの辺にいれば太陽とバッティングするかを読んで、橋の上を移動しながら撮影しました。当然三脚は使えないので、600mmレンズを装着して、一脚をつけて走りながら移動したので本当に大変でした。D滑走路はインターセクションを含めると離陸ポイントが2、3カ所あるので、無線を聞いて右に行ったり、左に行ったりしながら撮影した1枚になります。「α1 II」に「FE 600mm F4 GM OSS」をつけて撮っていますが、通常、太陽はこんなに大きく写せません。600mmで撮ると35mmのイメージセンサーの中に6mmくらいのサイズでしか太陽が写らないので、だいぶトリミングしています。それでもこれだけ高画質で残せるので、やはり有効約5010万画素あるのは頼もしいかぎりです。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F10,1/1250秒,ISO200

上の写真も同じく多摩川のスカイブリッジから撮ったものです。タキシングしてこれから離陸するトリプルセブンですね。この橋は大型トラックが多く行き来していて上下に揺れるので、スローシャッターで撮る場合は要注意です。

富士山や月などを背景に入れ込みより魅力的な作品に仕上げる

α1 II,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F8,1/1000秒,ISO200

上の写真は羽田空港の新整備場から撮った富士山です。2重フェンス越しの撮影なので、絞り過ぎないこと、レンズのフードを外してフェンスに近づけて撮ることが上手く撮るポイントです。ここは午前中が順光になるので朝に撮影しました。北風運用の場合は国際線の飛行機がこの場所をタキシングしますが、L3とL4の誘導路、どちらから来るかわからない。ですから無線を聞きながら、どちらから来るか確認します。だいたいD滑走路を使う場合はL3通り、34ライトを使う場合はL4を通ります。撮影した300ERはANAで今、もっとも大きい部類の飛行機です。やはりこのサイズの機体は迫力がありますね。同じ場所で、夕方に撮るとこうなります。

α1 II,FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS 400mm,F5.6,1/400秒,ISO400

太陽が向こうにまわると同じ場所でもまったく違った雰囲気の写真を撮ることができます。飛行機も富士山もシルエットになって、なかなか印象的な写真になったと思います。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F4,1/30秒,ISO5000

上の写真は、羽田空港の飛行機を浮島公園で撮りました。満月の時に、D滑走路にラインアップする飛行機ですが、光っているのは月明かりです。翼も光るくらい月の明かりは明るいんですよ。で、その時撮ったのがこれになります。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4X Teleconverter 840mm相当,F4,1/30秒,ISO5000

月の中に飛行機をシルエットで映し出す、いわゆる「月ドン」です。皆さんもデータを集めて試行錯誤しながらトライされていると思いますが、羽田はこのシーンが狙いやすいと思います。私も事前に角度を見ながらポジションを決めて撮影に挑みました。

α1 II,FE 24-70mm F2.8 GM II 54mm,F2.8,1/30秒,ISO5000

月の撮影では、どうしても望遠レンズを使いがちですが、これは少し引いて24-70mmで撮りました。満月の時に34レフト、Aランに降りてきたトリプルセブンになります。水面に映る光の雰囲気もいい感じです。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F4.5,1/800秒,ISO250

これは、イノベーションシティ付近、中央のランウェイ22の辺りから離陸のシーンを撮りました。南風運用で新ルートになった時は、このランウェイ22の辺りで撮ることができます。ただ、西風成分が強かったりすると、そうならない場合があるのでご注意ください。この時は、B787の機体を600mmで画面いっぱいに撮ることができました。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 182mm,F8,1/2000秒,ISO800

こちらは紅葉と立山を撮りたくて富山空港で撮った1枚です。離陸のポイントが読みにくいので、あっちに行ったり、こっちに行ったりしながら撮りました。立山連峰が富山から見えることは少ないらしく、調べてみるときれいに見えるのは10%から15%くらいだそうです。私が富山に出かけるときは、眺望予報を頼りにしています。実は私、富山に行った時に立山連峰が見えなかったことは一度もないんです。眺望予報が80%でも見えない時があるらしいので、私は非常に運がいい。先日も1月20日〜22日に行ってきましたが、3日間とも見えていました。その写真は今後、どこかで披露したいと思います。

五月平展望台やスカイパークなど撮影ポイントが豊富な伊丹空港

下の写真は伊丹空港からの離陸機を五月平展望台から撮影しました。2025年に開催された大阪・関西万博最終日の10月13日に撮ったので、大屋根リングの上に人がいっぱい乗っているのが見えるんですよ。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 600mm相当(APS-C S35撮影),F4,1/800秒,ISO500

大屋根リングと絡められないかと思っていたら、ちょうどトリプルがいい位置に上がってくれたので、大屋根リングや最終日のお客様と一緒に撮ることができました。大屋根リングは撮りたいと思っていましたが、こんなに人が乗っているタイミングで撮れたので、時代の記録としても残せたのではないかと思います。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F4,1/5秒,ISO1600

上の写真は同じポイントから、1/5秒というスローシャッターで撮りました。スローシャッターは難易度が高く、被写体が小さければ小さいほど難しいものです。この時は400mmでも被写体が小さく、非常に難しかったのですがチャレンジしてみました。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4X Teleconverter 840mm相当,F7.1,1/1250秒,ISO200

こちらは、猪名川から正面上がりを撮影しました。朝の風物詩で、霜が解けて水分になった状態で、翼から後ろに飛んでいくシーンが撮れるんです。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F6.3,1/1000秒,ISO200

これは伊丹空港の滑走路に隣接しているスカイパークから撮影していて、機材の性能チェックのために撮ることが多いシーンです。ドアの文字の部分の解像感、ノーズギアのメカニカルな感じなどを確認するために撮影しています。ドアの部分を拡大したものがこちらです。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F6.3,1/1000秒,ISO200 ※一部拡大

どうですか? これだけ解像しているので上の小さい文字まで読めそうです。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F4,1/320秒,ISO5000

次は夕暮れに、ターミナルと一緒に撮ってみました。後ろの建物の窓を拡大してみると、中の様子までうかがうことができました。本当に素晴らしい解像感です。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS 600mm,F4,1/320秒,ISO5000 ※一部拡大
α1 II,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4X Teleconverter 840mm,F7.1,1/640秒,ISO200

上の写真も伊丹の五月平展望台から撮った着陸する飛行機です。これはレンズの解像度が必要で、さらに陽炎が少ないなど、いろいろな条件が揃って撮れる1枚です。建物のディテールもしっかり表現されていますが、距離としては17kmほどあるんですよ。それでも十分に解像されています。

晴天、土砂降り、雨上がりなど限られた気象状況でしか撮れない写真もある

α1 II,FE 24-70mm F2.8 GM II 24mm,F5,1/2000秒,ISO400

これは千里川で撮影しました。伊丹空港は、広角でこれだけの飛行機に寄れる場所がある珍しい空港です。現在は工事中で入れない場所もありますが、皆さんもぜひチャレンジしていただきたいと思います。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F2.8,1/250秒,ISO3200

上の写真は雨が降った後に撮影しました。雨上がりで湿度が100%の状態だとヴェイパーという現象が翼の上に出て、アンチコリジョンライトとシンクロすると、このような写真を撮ることができます。この状態は瞬間で終わってしまって、次の便では出ませんでした。たぶん湿度が100%を切ってしまったんです。そのくらい限られたタイミングでしか撮れない1枚です。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F3.2,1/640秒,ISO400

これは土砂降りの中で撮った1枚です。他に撮影している人がいないくらいの土砂降りだったので、当然、機材にはレインカバーをかぶせています。皆さんも雨の時はレインカバーやビニール袋を使うと思いますが、ビニール袋をかぶせる場合は、全部閉じてしまうと結露してしまうので、どこか開けておく必要があります。下手をするとセンサーまで結露する可能性があるので気をつけてください。ソニーからも新しいレインカバーが発売されているので、ぜひご購入いただければと思います。

α1 II,FE 400-800mm F6.3-8 G OSS 457mm,F6.3,1/1600秒,ISO200

これは去年のCP+で発表された400-800mmのレンズですが、非常に便利で、描写も素晴らしいんですよね。黒い雨雲が近づいてきた時、そこに離陸機があって、横から光が差してきたんです。絶対にこうなると思って、狙って撮影しました。金属の質感が感じられるいい作品に仕上げることができたと思います。

α1 II,FE 24-70mm F2.8 GM II 33mm,F6.3,1/1000秒,ISO200

これは猪名川で、伊丹空港を離陸した飛行機を真下から撮影しました。この飛行機、まるで模型みたいですよね。ここまで真下から撮れる場所はなかなかありません。比翼の形やランディングギアの格納の瞬間など、解説にも使えそうな写真です。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 600mm(APS-C S35撮影),F3.2,1/125秒,ISO12800

上の写真は猪名川のセンターですね。離陸機を撮りましたが、夜はなかなか撮れないですし、撮ろうとしてもライトでほとんど見えません。これ、実は「FE 400mm F2.8 GM OSS」を使ってクロップして、1.5倍で撮っています。そうすると600mmのF2.8という夢のようなレンズに変わるんです。しかも、クロップしても約2400万画素を担保できるという「α1 II」の素晴らしいところを存分に発揮した1枚になります。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 144mm,F2.8,1/250秒,ISO10000

これは千里川で撮影した着陸シーンになります。着陸するシーンは、実際にはランディングライトしか見えないんですよ。本当に撮影には厳しい条件ですが、AFでも被写体認識の飛行機モードでしっかり追ってくれました。描写も美しく、解像の素晴らしさを感じます。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4X Teleconverter 840mm,F9,1/1250秒,ISO200

これは朝、9時頃に撮りました。皆さんはだいたい7時ぐらいには帰ってしまいますが、私はけっこう粘るんですよ。9時頃になると、ちょうど太陽がランウェイの真上にくるんです。そうすると、ランウェイが光って、機体に反射して、非常にきれいなシーンを撮ることができます。

α1 II,FE 600mm F4 GM OSS + 1.4X Teleconverter 840mm,F5.6,1/500秒,ISO400

こちらは着陸した767です。雨の時に767を撮るとフラップが全部上がってスピードブレーキをかけるなど、リバースが面白いところ。煙を上げてまさに「止まるぞ」という感じで、着陸の雰囲気がよく出ていると思います。

焦点距離に迷うズームレンズでの撮影術や手ブレ補正のモード選びも伝授

下の写真は離陸を70-200mmで撮っていますが、ズームで自由に画角を変えられるのは、逆に難しくもあるんですよね。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 81mm,F8,1/1600秒,ISO200

どの焦点距離で撮るかなかなか決まらないし、離陸機なのでどこに飛んでくるのかもわからない。そういう場合、私はいったん引きます。ワイド端の70mmで離陸機を待つんです。それで、来た瞬間にクローズアップして撮る、という撮り方をしています。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F4.5,1/1600秒,ISO200

これは三脚が使えない場所だったので、手ブレ補正を3番にして撮っています。手ブレ補正は1〜3まで設定できますが、完全に静止させたい場合は1番、横に流したい場合は2番にします。こういった斜めに振るようなシーンでは3にして撮るのがいいと思います。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F6.3,1/2000秒,ISO400

これは、伊丹の近くにあるショッピングモールから撮影しました。ただ、北風がかなり強くないとこの場所に上がってくれないんです。伊丹らしい街中を飛び立つシーンが撮れたと思います。

α1 II,FE 400mm F2.8 GM OSS 400mm,F7.1,1/1000秒,ISO400

これは千里川から撮った着陸機ですね。夏場はこの位置に太陽が沈むので、着陸機と絡められる時間帯があります。滑走路も夕日に照らされて光っていて、臨場感がある1枚が撮れました。

α1 II,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 200mm,F2.8,1/800秒,ISO1600

これも着陸機です。「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」で撮りましたが、金属のディテールが出ていて、エンジンの向こう側も空の色が見えている。胴体には地面の塗装やマーキングも映っていて、エンジンのカウリングの下にもスレッショルドの線が見えています。

α1 II,FE 50mm F1.2 GM 50mm,F2,1/800秒,ISO250

これも着陸シーンです。日没後は15〜20分ほどすると空の色が変わってきます。日没したらすぐに帰ってしまう方がいますが、空が焼けてくるのは日没して15分ほど経ってからです。私はだいたい15〜20分くらい待って、色が変わるのを見ながら撮影します。

α1 II,FE 16-35mm F2.8 GM II 31mm,F3.2,1/500秒,ISO2500

上の写真は、伊丹空港の東水門という場所です。これも日没して20分くらい経ってから撮影しました。フェンス越しなので、レンズをフェンスに当てて、サイドのフェンスに干渉しない位置を見つけて撮っています。夕方はこの色がきれいなんですよね。コックピットの向こう側の空の色まで見えているのもポイントです。

α1 II,FE 50mm F1.2 GM 50mm,F1.2,1/500秒,ISO5000

これが最後の写真になります。定番中の定番、伊丹の千里川からのショットです。私がこだわっているのは、まっすぐに撮ること。通常、飛行機は風上に向かって飛ぶので、少しでも西風の成分があると曲がって下りてきます。それが嫌なので、まっすぐに撮れるように風を聞きながらポジショニングを変えて撮っています。「FE 50mm F1.2 GM」を使っていますが、F1.2は夜には本当に適しています。ぜひ皆さんも空港に行って、飛行機の写真をたくさん撮っていただきたいと思います。本日はありがとうございました。

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