FX5が映し出す圧倒的な映像美 ― Y2氏が作品に込めた想いとは

Cinematic Videographer Y2 氏

α Universe editorial team

Y2 / Cinematic Videographer 2019年に旅コンテンツをメインに映像制作を開始し、1年半後に前職を退社。現在はフリーランスとして東京を拠点に観光、スポーツ、アパレルなど幅広い業界の映像制作に取り組む。SNSコンテンツクリエイターとしても活動しており、InstagramやYouTubeなどで映像を発信。日本では珍しい、壮大な自然を捉えたシネマティック表現と、映像を引き立てるカラーグレーディングを得意とする。自身の活動を通して「動画」や「映像」の本質的な魅力、素晴らしさをより多くの人へ伝えていくことを目指している。Instagram: https://www.instagram.com/yu_xion/YouTube:https://www.youtube.com/@yu_xion

FX5映像作品『A Letter to My Uncle in Heaven』

この作品を制作するにあたってさまざまなテーマや伝えたいメッセージがありましたが、まずは見てくださった方にFX5の魅力が分かりやすく伝わることを最優先に作品の方向性を考えました。

映像美を、あらゆるシーンで

新しいカメラに期待するポイントのひとつとして、やはり大きいのは「映像美」だと思います。今回は照明を使った室内のシーンから、自然光を活かした屋外のシーンまで、さまざまなシチュエーションでFX5を使用し、このカメラが持つ画質の良さを視覚的に感じてもらえるような映像を目指しました。室内・屋外ともに明暗差が大きく、カメラにとっては決して簡単ではない環境での撮影でしたが、広いダイナミックレンジや暗所でのノイズ耐性など、期待していた以上の画質を見せてくれたと感じています。昨今では6K以上で撮影できるカメラも増えているため、最大5Kという解像度に対して、使う前は少し物足りなさを感じるのではないかという不安もありました。しかし実際に撮影してみると、単純な解像度の数字だけでは分からない画質の良さを、はっきりと感じることができました。中でも印象的だったのがX-OCNです。編集時の自由度が高いことはもちろん、ファイル容量を抑えられるC1やC2といった選択肢も用意されているため、実用性と映像美の両方を追求できる、とても魅力的なフォーマットだと感じました。

暗所で実感するFX5の実力

他に画質に関する機能としてDual Gain撮影機能やスリー・ベースISOがありましたが、特にスタジオでの室内撮影において恩恵を感じられました。Dual Gain撮影機能無しでも十分にクリアでリッチな画質は得られるのですが、使用することで暗部のノイズがより抑えられ、さらにクリアな映像に仕上げることができました。室内での撮影では、メインとなる画角を決めた後は、照明をほとんど動かさずに撮影を進めていました。そのため、カメラの角度によってはどうしても光量が足りないと感じる場面もありましたが、そんな時にスリー・ベースISOのISO 4000を使用することで、必要な明るさを確保しながら、ノイズの少ない映像を撮影することができました。ISOを上げることで、多少無理をしたような画質になってしまうのではないかという懸念もありましたが、実際にはそうした印象はほとんどなく、編集時にも高い自由度を保ったまま、美しい画質に仕上げることができました。

迷わず被写体を捉える、高精度AF

AF性能の向上も、FX5の大きな魅力のひとつだと感じました。カメラと被写体の距離が離れていて、なおかつ被写体が風景に紛れてしまうような場面でも、迷うことなくしっかりと被写体を捉えてくれます。私は普段から山や森など、周囲にさまざまなオブジェクトがある環境で撮影することが多いので、このAF性能の進化はとても助かります。そして、もうひとつ驚いたのが暗所でのAFの正確さです。ここも明確に進化を感じられたポイントで、目視でも被写体を確認しにくいような暗い場面であっても、体感では8〜9割ほど正確にピントを合わせてくれました。本当に驚きました。

機材への意識を最小限に、撮影に向き合う

FX5ではNP-SA100バッテリーが採用されたことで、今回の撮影は夏場の屋外が中心でしたが、バッテリー2本で1日を通して撮影することができました。バッテリー交換の頻度が少ないと撮影中のストレスも減り、目の前の撮影により集中できるので、とてもありがたいポイントです。特に私は、できるだけコンパクトなスタイルで運用したいと考えているため、外部から給電しながらの撮影はなるべく避けたいと思っています。そういった意味でも、バッテリー単体で長時間撮影できることは、実際の撮影現場で大きなメリットだと感じました。また小型・軽量設計により、移動自体がとても楽でした。屋外で複数のロケ地を回る際も、カメラが軽いことで撮影前の負担を減らすことができ、撮影中のパフォーマンスを維持しやすいのは大きなメリットだと感じました。撮影表現の面でも、今回は専用の水中ハウジングがなかったため、小さなガラスケースを用意して、その中にFX5を入れて撮影する場面がありました。こうした少し特殊な撮影でも、持ち運びを含め、小型軽量だからこそ気軽に運用できたと感じています。

表現の可能性を広げ、クリエイターの想いに応える

FX3という一時代を築いてきたカメラの上位機種として登場したFX5は、それだけに多くの人の期待を背負ったカメラだと思います。私自身もそのひとりで、ついに待ち望んでいたカメラが登場したというだけで、「こんな撮影で使ってみたい」「こんな映像を撮ってみたい」と、さまざまなイメージが膨らみました。そして実際に使ってみて、FX5にはそのイメージを実現できるだけの性能があると感じています。自分がやりたい映像表現に対して制限をかけることなく、撮り手の可能性を広げてくれる。そんな唯一無二のカメラだと思います。きっと多くの人が待ち望み、これから実際に手に取っていくカメラだと思うので、FX5からどんな新しい作品が生まれていくのか、今からとても楽しみです。ハイエンドなユーザーが使用することも想定されたカメラだと思いますが、X-OCNをはじめ、さまざまな記録フォーマットが用意されているため、用途や撮影スタイルに合わせて幅広いユーザーが使えるカメラだと感じています。本格的な映像制作をしている方はもちろん、Vlogなどでも、これまで以上に映像表現や画質にこだわりたいという方には、ぜひおすすめしたいカメラですね。2027年8月以降のソフトウェアアップデートで4K 240fpsでの記録にも対応予定とのこと。肉眼では見ることのできない瞬間を捉えたり、日常の風景を非日常的に見せたりといった、動画だからこそできる演出や表現が好きなので、今後ぜひ試してみたいです。

この作品を見てくださる方へ

FX5から映し出される映像美はもちろんですが、ぜひ映像の中に込めたメッセージにも注目してほしいです。今回の作品では、出演していただいた女性のモデルさん自身のリアルな言葉を大切にしています。「天国のおじさんへ」というタイトルだけを見ると、少ししんみりとした作品を想像するかもしれません。ただ、実際に描いているのは悲しさではなく、これまでの経験や大切な人への想いを胸に、今の自分と向き合いながら前へ進んでいく姿です。だからこそ、言葉もできるだけ前向きなものを選び、その気持ちが自然に伝わるような映像を目指しました。美しい景色や何気ない表情、その場の空気感まで鮮やかに映し出してくれるFX5の映像があることで、彼女の言葉や感情にも、よりリアリティを持たせることができたと思っています。カメラの画質や性能だけではなく、映像と言葉が重なることで生まれる作品全体の空気感も含めて楽しんでいただけたら嬉しいです。

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