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COLORS −鉄道彩美−
鉄道写真家 中井精也 氏 Vol.4
中井氏が“α”で描く美しき色彩の鉄道風景!
デジタルカメラマガジンとの連動企画を
毎月コラム形式でお届けします

α Universe editorial team

みなさんこんにちは。鉄道写真家の中井精也です。 「COLORS」第4回目のテーマは「紅」です。今回その「紅」を探しに僕が出掛けたのは東北地方です。もう皆さんお気づきのとおり、東北の美しく色づいた紅葉と鉄道を撮りに行ってまいりました! さて美しい紅葉を探す時のポイントは何かご存知ですか?それは撮影地に「県境の峠」を選ぶことです。県境の峠は険しい場所にあることが多く、鉄道が走る場所としては標高も高いので、朝晩の寒暖差も大きくなり紅葉が綺麗に色づく可能性が高いのです。
奥羽山脈を越えることが多い東北の路線は、紅葉の名所が目白押し!そんな中で今回の撮影地は、田沢湖線の赤渕〜田沢湖の区間、岩手県と秋田県の県境に位置する仙岩峠を選びました。
ここは盛岡から秋田へ向かう秋田新幹線「こまち号」が走るため、紅葉と新幹線の2つの「紅」が狙える、贅沢なポイントでもあるのです! それではさっそく、その仙岩峠で撮った1枚目をご覧ください。

α7S III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,168mm,F4,1/4000秒,ISO500

赤みの強い紅葉になっているポイントを求めて見つけたのが、この場所です。ちょうど黄から赤に変化していく優美なグラデーションが、息を飲むほどに美しい!
ただ、この鉄橋は深い谷底にあるため、1日を通して、ほとんど日が差し込みません・・・。つまり日が当たる紅葉と鉄橋の新幹線の明暗差がとても大きい、撮影には厳しい条件下の場所でもあるのです。
今回僕が紅を探す旅に携えたのはα7S IIIです。このカメラはセンサーの受光面積を大きくすることで、光をより多く取り込むことに注力したカメラです。だから諧調表現が実に素晴らしく、このような条件下でも暗部と明部の両方を、自然に美しく描写することができました。α7S IIIを持ってきて大正解!でした。そして結局、今回の旅はすべてα7S IIIで撮ることとなりました(笑) 2枚目になります。

α7S III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,81mm,F4.5,1/640秒,ISO200

早朝、始発の下り「こまち号」を狙いました。朝の冷え込みによって辺りに霧がたち、そこに差し込む朝日が、森の影を幻想的に伸ばしていました。 ここでも列車は完全に日陰。朝日に照らされて白く輝く霧と、日陰の鉄橋を渡る列車の両方を撮りたいわけですが、その両方をとても美しくドラマチックに撮れました。朝霧のやわらかな表情を精細に表現している描写力も、ぜひご覧ください。 3枚目です。この写真は2枚目の朝霧と同じ場所から撮りました。

α7S III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,78mm,F2.8,1/5000秒,ISO400

同じ場所から撮影した写真ではありますが、撮影した時間帯が異なるため、まったく違う印象になっているんじゃないかと思います。先ほどは朝で、この写真は夕方に撮っています。 この仙岩峠は蛇行する生内川に沿って、深い谷が折り重なるように続いているのですが、この鉄橋は最も田沢湖側に位置する谷にあるため、夕方になると斜光による優しい光が辺りを照らし出してくれました。
日没が近い16時過ぎに通過する「こまち 25 号」が絶好のチャンス。午後の光は少し暖かみを感じる暖色系、その斜めから差し込む光によって画面の右半分の紅葉と新幹線を優しく照らし出してくれました。 さて4枚目は夜間の写真となります。

α7S III,FE 85mm F1.4 GM 85mm,F1.4,1/15秒,ISO6400

せっかくα7S IIIを携えているので、やはり夜のシーンも1枚撮ってみたいと思い、日が暮れてから撮影ポイントを探していると、鉄橋の下にライトが輝いていることに気が付きました。このライトは大雨などの増水時に災害を防ぐ目的で、川の水量を監視するために設置されたものでしたが、その光に照らされた鉄橋を疾走する新幹線はきっと美しいんじゃないかと思い、その光を利用して新幹線を流し撮りすることに挑戦してみました。 写真ではかなり明るく見えますが、実際はほぼ真っ暗な状況なので、レンズも少しでも明るいものにしようと思い大口径単焦点のFE 85mm F1.4 GMに交換!開放F値のF1.4を選び、さらに感度をISO 6400までアップすることで、1/15秒というシャッタースピードを確保することができました。
僕の狙い通り、高感度の描写力にも優れているαS IIIのおかげで、まるで銀河鉄道が紅葉の山を抜けていく、そんな絵本のワンシーンのような幻想的な1枚を美しい描写で残すことができました。 5枚目になります。

α7S III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,70mm,F4.5,1/1600秒,ISO200

この写真は早朝から撮影を開始して、日差しが強く感じられるくらいの時間帯に撮った1枚です。
太陽の光が、谷底を走る新幹線の車両に当たれば、キラリと輝くんじゃないかと想像しつつ、同時に構図としては仙岩峠と7両編成の「こまち号」の全体を写したいと思い挑んだ1枚です。 僕が思い描いたとおり、紅葉の仙岩峠に包まれるように秋田新幹線がキラリと輝いて疾走する瞬間を、見事に捉えることに成功しました! それでは今回ご覧いただく最後の写真になります。

α7S III,FE 70-200mm F2.8 GM OSS,184mm,F6.3,1/2000秒,ISO800

トップにもしたこの写真ですが、今回の撮影でもっとも手応えを感じた写真でもあります。 深い谷の奥に位置したこの鉄橋は、1日に数時間しか日が当たりません。そんな場所で敢えて日が陰ってから撮影に挑みました。
狙いはズバリ、一面の紅葉を背景にシルエットで浮かび上がる「こまち号」です。 もちろん明暗差が大きい条件ですから、列車は完全なシルエットになるだろうと想像しての撮影だったのですが、実際に撮れた写真は、秋田新幹線の美しいフォルムをしっかりと捉え、そして先頭部はまるで艶やかな漆器のように、質感豊かに描写されていました。 それは、東北の美しい紅葉と秋田新幹線の2つの「紅」を、見事に捉えた瞬間でもあり、まさしく、僕が今回の旅で探し求めていたものでした。 さて今回の「紅」を探す旅は如何だったでしょうか? 次回の旅でもまた美しい色彩に出会えることを楽しみにしつつ、
それでは来月もこの場所でお会いしましょう。中井精也でした。

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