
α1 II×映画「SUNA」スチル&ムービーシューティング
写真家 すえなが・まこと 氏

すえなが・まこと / 写真家 写真家。1990年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業後アマナを経て、2016年より瀧本幹也氏に師事。2021年独立。
有効約5,010万の高画素、優れた高感度耐性、高いAF性能。αシリーズの頂点に君臨するα1の待望の後継機、ソニーα1 IIが、2025年5月より全国映画館にて上映となる短編映画「SUNA」のスチル・ムービー撮影に用いられた。NEWSのメンバーとして活動しながら俳優や作家としても活躍する加藤シゲアキ氏が監督を、フォトグラファー・すえなが・まこと氏が撮影監督を務めた本作において、α1 IIはその実力を遺憾なく発揮した。
ソニーα1 IIで撮影した映画「SUNA」スチル写真

ソニーα 1 II。2024年12月13日発売。プロフォトグラファーから高い評価と信頼を得てきたフラッグシップ『α1』の第二世代。
テクノロジーの至高とフォトグラファーの経験が編み出す理想のその先の世界
映画現場のスチル撮影において、難しくもあり面白さの1つが照明を選べないことです。もちろんスチル用に照明を足すこともできますが、映画撮影の隙間に撮るという都合上、そこまでの時間はない場合がほとんどです。今回は映画の世界観からして、光量の乏しいシーンが多かったので、α1 IIの高感度性能には期待していましたが、想像を上回る結果でした。極端な話ですが、カメラのISO感度を上げてもノイズさえ発生しなければ、たとえ肉眼では見えないほど暗い場所でも明るい場所と変わらず切り取ることはできます。
それを体現したのが上写真の正門良規さんソロカットです。現場はほぼ真っ暗で、照明部の方に「写ってるの?照明足そうか?」と心配されるほどでした。ISO感度は6400、掲載カットはレタッチで粒子を乗せていますが、元データではほぼノイズが気にならないことに驚愕しました。感覚的には、一眼レフカメラでいうところのISO800で撮影したくらいのイメージで、広告仕事として充分なデータ量。ISO6400という高感度でこれほど余裕のあるきれいなデータが得られる安心感は大きいです。

正門良規さんソロカットのメイキング。映画のスチル撮影では常によい条件の光を探しているというすえなが氏。背景と人物へのライティングのバランスがちょうどいい位置だったのがこの場所。ISO6400でもノイズが抑えられるという信頼性が撮影場所の選択肢を広げた。
さらに、作風の一環として普段からスローシャッターを用いることの多い自分にとって、最大8.5段のボディ内手ブレ補正にも助けられました。
上のカットのカットも、ライトは背景にあるわずかな環境光のみ。臨場感を出すために2人には実際に歩いてもらい、僕は後ろ歩きをしながら手持ちで撮っています。スチル撮影のスペックもさることながら、ムービー性能も兼ね備えているのがα1 IIのすごいところです。表題の通り、α1 IIで映画本編の撮影も行ないました。なんといっても8K撮影に対応しており、しかも743gというシネマカメラでは考えられない小型軽量なボディは一瞬も逃せないアクションシーンで特に撮り回しがよく、シネマカメラのサブ機としてではなくメインカメラとして活躍してくれました。

α1 IIで撮影した映画本編内のカット。シネマカメラの設置が時間や場所の問題で難しい状況では、すえなが氏自身が手持ちで撮影している。8Kで広めに撮っておいて、あとからクロップできるというのは大きな魅力の1つ。
僕がデジタルカメラを選択する際の基準は“フィルムではできない表現ができること”です。優れた高感度耐性と高い手ブレ補正機能、そしてスチルと同じボディでシームレスにムービーの撮影ができる。テクノロジーの至高に到達したα1 IIと、フォトグラファーとして僕が培ってきた技術と経験が掛け合わされることで、理想のさらに先をいく絵が生まれました。今後、広告・映像業界にとってα1 IIが大きな存在になることは間違いないと思っています。
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