動画撮影を変える最先端のAFシステム

高度な被写体認識を可能にするAIプロセッシングユニット

FXシリーズとして初となる、AIプロセッシングユニットを搭載。AIプロセッシングユニットは、ディープラーニングを含むAI処理で、人物の骨格や姿勢などの詳細に基づいた人物認識に加え、動物や昆虫、乗り物など、人物以外の被写体認識にも対応(*)。これにより、「リアルタイム認識AF」と「リアルタイムトラッキング」の性能が向上し、より高精度な被写体認識によるAF撮影が可能になりました。

* カメラの設定で選択できる認識対象は、オート、人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機です。設定通りにすべての被写体を認識できるわけではありません。[オート]ではカメラが自動で認識対象を決定しますが、状況によっては意図した被写体を認識できない場合があります。[認識対象]を意図した被写体に設定することで改善する場合があります
写真上段左から[人物]、[列車]、[鳥]、[車]、下段左から[飛行機]、[動物]、[昆虫]、[人物] ※ 画像はイメージです

リアルタイム認識AF

AIプロセッシングユニットの搭載により、姿勢推定技術を用いてその動きを高精度に認識することができるようになり、「FX3/FX30(*1)」と比較して人物の瞳の認識精度が約30%向上しました。また、リアルタイムトラッキングの性能が向上しており、認識した被写体(*2)をカメラまかせで自動追尾が可能なため、様々なシーンでの細やかな映像表現に対応します。リアルタイムトラッキングの設定を「タッチトラッキング」にしておけば、狙いたい被写体をモニター上でタッチするだけで追尾でき、検出枠(*3)を表示することも可能です。

*1 FX3/FX30との比較。ソニー内部測定 *2 カメラの設定で選択できる認識対象は、オート、人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機です。設定通りにすべての被写体を認識できるわけではありません。[オート]ではカメラが自動で認識対象を決定しますが、状況によっては意図した被写体を認識できない場合があります。[認識対象]を意図した被写体に設定することで改善する場合があります *3 デフォルトで検出枠は入です

被写体をすばやく捉え、粘り強く追随するAF

最新の像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用した、ファストハイブリッドAFシステムを搭載。高密度かつ広範囲(動画時最大627点)に像面位相差の測距点を配置します。4K 60p(*)記録を含む全動画記録モードで、動きの速い被写体や浅い被写界深度の大口径レンズ使用時も、高精度かつなめらかに、ワイドなエリアでフォーカスを合わせ続けます。

* 4K 60p記録は、APS-C/Super 35mm記録モードのみになります

きめ細かな設定が可能な「AFトランジション速度」と「AF乗り移り感度」

「AFトランジション速度」と「AF乗り移り感度」をきめ細かく設定可能で、上位機種のFX6やFX3などでも、プロからの高い評価を得ている機能です。AFトランジション速度は、オートフォーカスの駆動速度を「7段階」で調整ができます。AF乗り移り感度は、対象の被写体を瞬時に切り換える「敏感」から粘り強く追随する「粘る」まで、感度調整を「5段階」に設定できます。どちらもあらかじめカスタムキーに割り当てておくことで、録画中にも瞬時に設定を調整することができます。

オートフォーカス中にフォーカスリングでマニュアルフォーカス操作が可能な「AFアシスト」(*)

オートフォーカスでの撮影中においても、フォーカスリングによるマニュアル操作への切り換えをシームレスに行うことできる「AFアシスト」(*)機能を搭載。AF中にフォーカスリングを使ってピント位置を動かすことで、複数の人物の中から直感的に特定の人物にフォーカスを合わせることができるなど、スムーズに被写体の選択とトランジションが可能です。フォーカスリングの操作を止めると、フォーカスリングで合わせた被写体に粘り強くフォーカス追随します。

* E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS、E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II、E 18-200mm F3.5-6.3 OSS LE、その他Aマウントレンズ装着時は使用不可

カメラが被写体を認識してクロップする「オートフレーミング」(*)

AIによる被写体認識性能を生かし、動画撮影や動画配信時に本機が認識した被写体を追尾し、クロップ(画面の切り出し)することにより、カメラが自動的に構図を変更するオートフレーミング(*)を搭載。カメラが三脚上などに固定されていても、まるで撮影者がいるようなカメラワークが可能です。カメラが被写体を認識すると自動的に追随を開始するほか、カメラのモニターやモバイルアプリケーション「Creators' App」上で被写体をタッチすると、任意の被写体を追随することができます。また、より意図通りの映像表現のために、オートフレーミングを開始するタイミング、画面上の被写体の大きさ、カメラワークの被写体追随速度などを設定できます。さらに、メモリーカードに記録する画像やUSBストリーミング/HDMIで出力する画像を、オートフレーミングされた画像、もしくは全画角の画像とするかを選択可能。オートフレーミングにより、対談のインタビューや音楽ライブ、料理配信など、さまざまなユースケースで自由にフレーミングを制御できる新しい撮影体験を楽しめます。

* 動画モード時のみ有効となります。4K解像度の画像からクロップを行うため、画角が狭くなります

構図内の被写体を同じ位置に保持する「フレーミング補正」(*)

被写体と並走して撮影するときなどに、被写体が構図内の同じ位置に保たれるようにトラッキングし、自動で構図の補正を行うフレーミング補正(*)を搭載。AIによる高い被写体認識性能と手ブレ補正モード「ダイナミックアクティブ」の技術により、手持ち撮影でも被写体の位置が安定したスムーズな映像を手軽に撮影することが可能です。また、トラッキングしている被写体が中央になるように構図を固定する[中央]と、手動で設定する[マニュアル]を選ぶことができ、構図の自由度が高まります。

* 動画モード時のみ有効となります。4K解像度の画像からクロップを行うため、画角が狭くなります

タッチ操作で直感的に使える「タッチトラッキング」

液晶パネル上で狙った被写体をタッチし、フォーカスを自動追尾させる「タッチトラッキング」を搭載。被写体の色、模様(輝度)、距離(奥行)、顔および瞳情報を、画像処理エンジンBIONZ XRおよびAI(*1)を活用したアルゴリズムで分析し、被写体を追い続けます。ジンバル撮影時やワンオペレーション撮影時などのフォーカシングの負荷が軽減され、構図により集中できます。また、「タッチフォーカス」を使用すると、マニュアルフォーカス中であっても一時的にオートフォーカスが可能。Creators’ Appからリモートで、AF中のタッチトラッキングとMF中のタッチフォーカス(*2)ができます。

*1 機械学習を含むAI(人工知能)の技術を活用しています *2 AF中はタッチフォーカスを使用できません

フォーカシング中の画角変動を抑える「ブリージング補正」(*)

動画撮影中にピント位置が前後に移動すると発生しがちな画角変動(フォーカスブリージング現象)を最小化する「ブリージング補正」(*)機能を搭載。ソニー独自の全画素超解像技術を活用して、フォーカシング中でも画角が一定になるよう自動調整することで、より画角の安定した動画を収録可能です。

* 本機能は対応レンズでのみ使用できます。本機能を[入]にすると画角と画質がわずかに変化します。本機能を[入]にしても、レンズによっては、補正しきれない場合があります。対応レンズについてはこちら をご確認ください