

鉄道絶景+α
第21回神戸新交通 ポートアイランド線(兵庫県)
鉄道写真家 中井精也 氏
撮影日:4月27日 13時41分神戸新交通 ポートアイランド線(計算科学センター〜神戸空港)
ポートアイランドと神戸空港を結ぶ「神戸スカイブリッジ」を渡るポートライナー。表情豊かな青空も海の青さも、α1 IIなら生き生きと描写してくれる
山と海が織りなす立体感。神戸の港町をαで写す
神戸の街は、港町の優雅さと山の力強さが溶け合う、特別な立体感を持っている。横浜と同じく歴史ある港町だが、神戸が異なるのは山が驚くほど近くに迫っていることだ。そのおかげで街並みには自然と奥行きと高低差が生まれ、レイヤーを重ねたような立体的な美しさがある。特に素晴らしいのは夜景だ。きらびやかな街明かりと、六甲山地にともる山麓電飾が、神戸の情緒を静かに際立たせてくれる。電飾は今どきの派手なものではなく、素朴で控えめな光の連なりだ。だからこそ街の品格を高め、夜景に暖かな深みを与えていると思う。そんな夜景に溶け込むように走るポートライナーを、α1 IIで狙った。α1 IIはヘッドライトに照らされた線路から夕暮れの残照まで見事に描写し、神戸の街の豊かさと美しさを表現してくれた。新緑が輝く季節、ポートライナーをたどりながら、神戸の港町らしさが感じられる撮影地を探し歩いた。最も驚いたのは、たまたまポートターミナルに入港していた超巨大客船「オベーション・オブ・ザ・シーズ」との出合いだ。世界最大級となる約16万8,000t、乗船定員4,000人を超えるこの船の外観は、もはや巨大マンションだ。横を走るポートライナーが、まるでおもちゃのようにかわいく見えた。今回、僕が中学生の頃に大ヒットした、ポートアイランドのテーマソング、ゴダイゴが歌う「ポートピア」をあらためて聴き直してみた。広告ソングとは思えない大胆な転調を用いた壮大なメロディーに深く感動するとともに、あの時代の日本が持っていた勢いを感じた。自分も、そして日本も、あの頃のようなエネルギーを持ち続けているだろうか。ファインダー越しに少しだけ背筋が伸びる気がした。
撮影日:4月28日 18時06分神戸新交通 ポートアイランド線(計算科学センター〜神戸空港)
折しも世界最大の約16万8,000tを誇る超大型客船「オベーション・オブ・ザ・シーズ」が停泊中。列車が存在感を失わないように切り取った
撮影日:4月27日 14時05分神戸新交通 ポートアイランド線(計算科学センター〜神戸空港)
神戸空港の展望デッキは多くの見学客でにぎわっていたが、僕1人だけ反対を向いて列車を撮影した。青い海の向こうに大阪の街が望める、隠れた撮影スポットだ
撮影日:4月28日 18時59分神戸新交通 ポートアイランド線(ポートターミナル〜中公園)
宝石をちりばめたような神戸の街。六甲山系の市章山、錨山、堂徳山の3カ所に、山麓電飾が輝く。立体感のあるこの夜景を、α1 IIは見事に描写してくれた
撮影日:4月27日 16時16分神戸新交通 ポートアイランド線(神戸空港駅付近)
撮影時はまさに新緑真っ盛り。FE 16-35mm F2.8 GM IIで、青空と新緑をダイナミックに切り取る。小型・軽量なこのレンズは、都市部の撮影に最適だ
<Pickup LENS>FE 16-35mm F2.8 GM II
今回の撮影は、列車に乗ったり降りたりしながらのスナップ的な撮影だった。そんなときは小型・軽量ながら、高画質なFE 16-35mm F2.8 GM IIが威力を発揮する。FE 24-70mm F2.8 GM II、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIと組み合わせれば、画質にこだわりつつもフットワークを生かした撮影が可能になる。
<Photo Technique>
使用頻度が高くないけど使う機能はマイメニューに
よく使うメニューはFnメニューやカスタムキー割り当てに集約しているが、そこに入らない「使うけれど、それほど使用頻度は高くない機能」はまとめてマイメニューに登録している。僕のマイメニューのラインアップは右の画像の通りだ。一番上には、メモリーカードの初期化を割り当てている。
<絶景EPISODE>
ハイダイナミックレンジだからできる超アンダーなギラリ表現撮影日:4月27日 18時07分神戸新交通 ポートアイランド線(計算科学センター〜神戸空港)
夕日を受けて輝く神戸スカイブリッジ。列車の側面がギラリと輝く場所を見つけたので、ハイライト部分を基準とした極端なアンダー露出にすることで、その輝きを強調した。ハイライトに露出を合わせた場合、シャドウ部がつぶれがちだが、α1 IIのダイナミックレンジの広さに助けられた
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