α7R VIが捉える一瞬の表情――小川晃代氏が語る、高解像と高速連写が叶えるペット撮影
Rの解像、その先へ vol.7

ペトグラファー 小川晃代 氏

α Universe editorial team

α7R Vを愛用している私にとってα7R VIは初めからなじみがよく昔から使っていたカメラのような安心感がありました。Rシリーズは何といっても高画質!目を見張るような描写力は圧巻です。今回、さまざまなシーンを撮影していた中で特に「おっ!」と感じたのは、動きのあるシーンです。α7R Vが電子シャッター時に最高約10コマ/秒だったのに対し、α7R VIは最高約30コマ/秒。わんこの走りやフリスビーシーンを撮影する時、高速連写であるほど成功率が上がります。30コマ/秒あれば動きの一連が撮れるので、しっかりとベストショットを残すことができました。

ペットの気持ちを大切に、その子らしさを自然に描く

私がペットを撮影する上で一番大切なのは、被写体となるわんこやにゃんこのモチベーションです。キラキラの瞳を残すため撮影は短時間で終わらせるように心掛けています。中には「待て」が得意ではない子もいるので、そんな時はカメラを片手に持ちながら一緒に遊び、飽きさせないよう工夫しています。また、その子の良さが出るような顔の角度や背景の美しさや光を意識し、ナチュラルな世界観の作品になるように撮影しています。

高解像だからこそ描ける、毛並みや瞳の美しさ

α7R VI,FE 24-70mm F2.8 GM II 63mm,F2.8,1/2000秒,ISO200

そんな思いでα7R VIを使い、撮影したのが、このモッコウバラを背景にした作品です。モッコウバラが満開だったので、その美しい花を背景に撮影しました。ギラギラの太陽でピカッとなりすぎないように、わんこの立ち位置は少しだけ日陰になっているところで撮影しています。また、光を感じる写真にしたかったので、わんこの目線はカメラではなく、光が差し込む左上を見たときにシャッターを切りました。ナチュラルで、ところどころに玉ぼけが入った美しいぼけ味に、わんこの黒い毛並みがキリっと際立ち、毛の一本一本や瞳までしっかり描き出されています。高解像なα7R VIだからこそ、この描写が実現できたと感じています。

自然な色再現が、撮影をもっと自由にしてくれる

α7R VI,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 87mm,F2.8,1/2000秒,ISO400

描写力と同じくらい、今回進化を実感したのが色の再現です。くもりの日は、色味が不安定になりやすいため、これまでホワイトバランスは色温度を調整して撮影することも多くありました。ですが、α7R VIはオートホワイトバランスがさらに向上し、さまざまな光源下でもより正確で安定した色再現ができるので、色味を気にすることなくすぐに撮影できるのがありがたいです。この作品でもにゃんこの色味は忠実に、そしてバラの濃いピンク色と葉のグリーンの階調がしっかりと表現された自然な色再現となり大満足な1枚となりました。

AF性能が、一瞬の表情を確実に捉える

α7R VI,FE 85mm F1.4 GM 85mm,F1.8,1/1250秒,ISO160

ペット撮影では、表情を逃さないことも欠かせません。わんこもにゃんこも表情はころころと変わるので、良い表情の一瞬を逃さないようにしっかり観察しながら撮影しています。「ここだ!」とシャッターを押した瞬間に迷いなくピントが合ってくれることがとても大切です。α7R VIの正確で素早いピント合わせは本当に頼もしく感じています。さらに、α7R Vでは搭載されていなかった「プリ撮影」機能もペット撮影では役に立つと思っています。これは、シャッターを押す前の瞬間を最大1秒前までさかのぼって記録できる便利な機能なので、決定的な瞬間を逃したくない場面では、とても心強い機能だと感じました。

高画素だからこそ、構図づくりにも余裕が生まれる

α7R VI,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 200mm,F3.2,1/2500秒,ISO250

高解像の恩恵は、描写だけではありません。この作品では、菜の花畑に埋もれるような、わんこの位置にこだわり、撮影したいと思いました。菜の花畑の中に作られた道でわんこに「待て」をかけ、手前にも菜の花を入れるため、かなり離れた位置から撮影しています。私が愛用している70-200mmでは倍率が少し足りず、そのままでは広い画になり過ぎてしまうため、クロップで撮影をするか、もしくは後からトリミングをすることになります。α7R VIは有効最大約6680万画素あるので、クロップやトリミングをしても十分な解像感を保つことができます。被写体との距離がある撮影でも安心して構図を決められるのは、大きなメリットだと感じました。

高速連写が、作品づくりの幅をさらに広げる

α7R VI,FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 89mm,F2.8,1/4000秒,ISO200

そして、今回もっとも作品づくりの変化を感じたのが、高速連写性能です。個人的に走りや動き撮影が好きな私にとって、AF精度と連写速度は重要なポイントです。α7R VIのAF精度は言うこと無し。動きの速いわんこでもしっかりピントを合わせ続けてくれるのでストレスフリーです。今回はサイド光で目の周りの毛色が濃いわんこだったのでピントも心配でしたが、しっかり瞳にピントが合ってくれていました。α7R Vでも動きシーンはしっかり撮れていましたが、α7R VIのように30コマ/秒で撮影できると、撮影後に写真を選ぶ楽しさが広がりました。動いている瞬間の脚の上り具合や顔の角度など、たくさんのポーズの写真の中からより良い瞬間を選べるようになったので、作品の完成度もぐっと高まったと感じています。

ペット撮影だからこそ実感した進化

こうした撮影を通して感じたα7R VIの私のお気に入りポイントは「最高約30コマ/秒の高速連写(電子シャッター時)」と「AF測距点数の増加」です。瞬間撮影が重要なペット撮影において、この2点の進化は大きなメリットです。愛犬愛猫の一瞬の表情を逃さないためにAF精度は向上すればするほどうれしいですし、なんといってもα7R VIは高解像を保ちながら30コマ/秒の高速連写という【描写力】と【機動力】を両立させたカメラなので、ペット撮影だけでなく動物やスポーツなどの動体を撮影する方にとっては非常にうれしいカメラなのではないでしょうか。

あらゆるペット撮影を支えてくれる存在

私にとってα7R VIは高解像&高速連写を両立した本当に頼れるカメラです。日本の美しい四季折々の季節を背景にしたわんこのポートレート撮影から、走ったりスポーツをするわんこの生き生きした姿まで、どんなシーンでも安心して撮影できます。さらに、室内では窓際の明るい所と部屋の奥の暗い場所が入り混じり、特に暗部のノイズが心配になりますが、ダイナミックレンジが広くなったα7R VIであれば、明暗差の激しいシーンも豊かな階調で表現できるので、今度は室内のにゃんこもα7R VIでたくさん撮ってみたいと思いました。

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