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αを選択するクリエイターから見るCinema Line「FX6」の存在とは 〜「Inter BEE 2020」オンラインセミナーを紐解く〜

α Universe editorial team

毎年秋に幕張メッセで行われていた、日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE」。2020年はオンラインでの開催となり、ソニーからも多数のセミナーが配信された。FX6の印象やソニーのカメララインアップについて語ったのは、シネマティックな作品を数多く手がけているαユーザー、AUXOUT氏。ここでは、一眼カメラとシネマカメラの違いや、AUXOUT氏がもつシネマカメラへの憧れ、セミナーで語り切れなかったFX6の魅力についてお聞きした。

AUXOUT氏/フォトグラファー・ビデオグラファー  趣味として日常の風景や旅行を映画のワンシーンの様に切り取る「Cinematic」な作品をつくり続けている週末フォト・ビデオグラファー。独学でプロのような映像表現を追求し、SNSに投稿する作品が国内外で多くの反響を呼び、カメラを始めて3年で総フォロワー数は約20万人、作品で使用されているオリジナルのLUTは160カ国以上でダウンロードされるなど映像制作者から注目を集めている。 YouTube : https://youtube.com/c/auxout Instagram : https://www.instagram.com/auxout.jp/ Twitter : https://twitter.com/auxout_jp/

αユーザーである自分がFX6を使ったら……。
その結果を多くの人に知ってもらいたかった

――今回のセミナーでは、どのようなことを伝えたいと思っていましたか?

正直、ソニーから案内されるInter BEEのセミナー講師の面々を見て、「本当に僕が登壇して良いのだろうか」と思いました(笑)。キャリアのある有名な方ばかりですが、僕は他にも仕事を持っている「週末ビデオグラファー」ですからね。でも、最近はいろいろな人から「AUXOUTさんの映像を見てカメラを始めました」という声を聞きますし、オフラインでお会いした人の中には僕の映像がきっかけで、仕事を辞めてフリーランスでカメラマンを始めた、という人もいて。そういった人たちや、αユーザーである僕と同じバックグラウンドを持つ人たちに向けて、FX6の魅力をご紹介できるのは良い機会なのではないかと思いました。 おそらく一眼カメラαで動画制作をしている人は、シネマカメラにとても興味を持っていると思いますからね。ですから、αユーザーの僕から見たCinema Line カメラ「FX6」はどんなものか、ということをみなさんにお伝えできればいいなと思い、セミナーに登壇したわけです。

――普段はαで映像制作をしているAUXOUTさんにとって、シネマカメラはどのようなイメージでしたか?

シネマカメラはアウトプットされる映像はとても美しいけれど、使いこなすのはとんでもなく難しい、というイメージでしたね。映画のビハインド・ザ・シーンで、大きいシネマカメラを複数人で動かしている映像を見たことがあったので、まさか普段使いができるカメラだと思っていなかったのです。僕が普段一眼カメラαを使うようにFX6を使ってみたら、驚くほど簡単でした。シネマカメラは面倒で難しい。そんな概念が覆された感じです。 もちろんシネマカメラ全般ではなく、FX6だったからこそ思ったこととして、とにかくいろいろなものがオートでも撮れるのが素晴らしい。特に僕のようにワンオペレーションで映像制作をする人間からすると、いろいろなことをカメラ任せにできるのはありがたいですからね。FX6は、ハイエンドのVENICEやFX9が培ってきた映像クオリティと、コンシューマー向けに培ってきたαのAF性能をうまく融合させた印象です。だから実際に触ってみて感動しましたし、想像より敷居は高くなかったように思います。

――FX6はCinema Line カメラだけに一眼カメラαとは形がまったく異なりますが、使い勝手はいかがでしたか?

僕は写真も撮るため、映像のキャリアもスチールカメラから始まっています。その僕が映像専用機を初めて持った時の「しっくり感」には本当にびっくりしました。スチールカメラで動画を撮影することに慣れてしまっていて「こういうもんだろう」と思っていたのですが、「映像を撮るならこう構えて、こうやって操作する」という当たり前のことがFX6に触ることでようやくわかった気がします。だから形が変わっても、スッと構えることができましたし、使い勝手も「なるほど、こうなるのか。すごい」と感動を覚えました。

α7 IIIでは、リグにトップハンドルやグリップをつけて使っていた時期もありましたが、何だかごちゃごちゃしている感じがあって、僕の中ではしっくりこなかったのです。でもこのFX6はグリップの角度を変えられるし、取り外しがとても楽。さらにグリップの部分にもボタンやレバーがついているので、操作性も非常に良かったです。

――操作系統は一眼カメラαとの違いも多かったと思いますが、戸惑いはなかったですか?

確かにメニューシステムは大幅に違いましたね。最初は抵抗がありましたが、ふたを開けてみればUIのちょっとした差異くらいで、使い勝手が良く「これが動画専用機なんだな」と実感しました。僕の場合、一眼カメラαを使い続けてきた知識がありますからね。ですから「αのこの機能は、FX6ではどうやればいいのか」と探す作業が発生するわけです。でもそこをリンクさせるのは早かったですね。シネマカメラとはいえ、αで培ってきたノウハウやスキルはうまく変換して応用できる。だからスッと入ることができました。結果、撮るだけなら1日でできましたし、2、3日でαとリンクする操作系が理解できて、思い通りの撮影ができるようになりました。

FX6の機能を紹介する映像を制作。
なかでも注目はフルサイズに対応する電子式可変NDフィルター

――今回のセミナーのためにFX6で撮影した映像のテーマやコンセプトを教えてください。

僕の作風はそのままに、普段から僕の映像を見てくれている人に向けて「僕がCinema Lineカメラ FX6を使ったらこんな画を撮ることができる」ということを見せられればいいな、と思い撮影にのぞみました。だから撮影はいつもの河川敷で、モデルは奥さんです(笑)。基本的には「FX6の優れた機能を紹介する映像」といった感じですね。 撮影の中で「これはすごい」と感じたのは電子式可変NDフィルターです。一眼カメラで撮影している映像クリエイターにとってNDフィルターはマストアイテムですが、とにかく煩わしい。レンズ交換するたびにNDフィルターをつけ替える、という作業が発生するのでとても手間ですし、レンズの口径に合ったものを用意しなければいけないのでコストもかさむ。それが一切なくなるわけですからね。 下の2枚の画像は電子式可変NDフィルターの素晴らしさがわかるシーンです。人物ではなく背景の木に注目してください。明るい場所から暗い場所に向かって歩いてきたので、最初は木が暗い状態です。僕はND以外の設定をすべて固定で撮っていますが、歩いて数秒後、シーンが切り替わるとNDの濃度が下がり、きちんと露出を合わせてくれます。

他にもNDフィルター内蔵のシネマカメラはあると思いますが、NDの濃度が切り換わるごとに何かが横切るような画が入ってしまうものがあります。つまり物理的にNDフィルターを切り換えているのでシームレスに使えないわけです。でも電子式可変NDフィルターなら、シームレスに濃度を変更して撮影できる。これは大きなメリットです。 明るい場所から暗い場所へ歩いていくようなシーンでも、被写界深度を変化させずに最適な露出で長回しができますからね。しかも一気に変わることがなく、切り換わりが気にならない。撮影している僕も気づかないくらいですから、そこも素晴らしいところです。 僕の撮影スタイルは、何を撮るかは2つくらいしか決めていなくて、あとは行った先で面白いものがあれば撮る、というリアルタイム型。事前準備もなく突然撮り始めることも多いです。旅先では暗い室内から屋外にポンと出る、といった移動シーンも重要ですからね。止まったままで撮るよりも、「次はここに行こう」と臨場感を伝えることが重要だったりするので。そういった時にもこの電子式可変NDフィルターは役に立ってくれそうです。

現場の空気感まで写し出す自然なトーンのルック「S-Cinetone」。
インスピレーションを与える「撮って出し」の映像

――映像の中には「S-Cinetone」について紹介しているものもありましたが、S-Cinetoneの印象を聞かせてください。

僕は光の表現を得意としているので、今回の作品もできればきれいな夕日を入れて撮影したいと思っていたのです。「今日ならいける」と撮影に出かけたのですが、どんどん雲が出てきてしまい、現場に着くころには光がなくなっていました。普段は撮影をやめてしまうレベルでしたが、試しに撮ってみようとS-Cinetoneで撮影。そうしたらただの河川敷なのに、まさにシネマティックな雰囲気に写っていて驚きました。

上のシーンは着いてすぐに撮った映像ですが、薄暗い、重たい空気感がしっかり映像に入っていますよね。肌の色もしっかりと出ていてスキントーンもきれいですし、ダイナミックレンジが広いので、後ろの木の影の部分や川面の反射までしっかり表現されている。この空気感は、今まであまり見たことがなかったです。S-Cinetoneでこういう空気感が撮れるなら、僕の作風の幅も、今後は広がるような気がします。「シネマティックな映像を撮りたい」という人も、S-Cinetoneの「撮って出し」の映像がインスピレーションを与えてくれるかもしれません。

S−Logで撮影するとLog撮影特有の灰色がかったフラットな色の映像になるので、慣れていないと自分の世界観をつくっていくのは難しいもの。でも「撮って出し」の空気感から自分で味付けができる、持っていくことができるのは、とてもやりやすいと思います。特に色のコントロールはしやすくなると思いますよ。 S-Cinetone は、毎日動画を上げ続けるような人にも向いていると思います。僕が販売しているLUTも、制作時間を短縮するために買っていただいているようなところがありますからね。毎日動画を上げるために、カラーグレーディングには時間をかけられない、という人にもぜひ使ってもらいたいルックです。

――Cinema Line カメラ「FX6」に継承されていて、うれしかったαの機能はありますか?

リアルタイム瞳AFが搭載されているのは良かったですね。今回はスローモーション4K 120fpsでも撮影しましたが、歩いているシーンをスローにしても、正直なところさほど面白くないんですよ。だから早い動き、例えば彼女がくるっと振り返って、髪がふわっとするようなシーンも撮影しました。素早く振り返った時でも瞬時に瞳にピントを合わせてくれたのは、とてもありがたかったですね。シネマカメラでここまでカメラ任せで撮れる、これは本当に凄いことだと思います。

自分の進化に合わせてカメラ選びができ、
1マウントでレンズを共有できるのが魅力

――AUXOUTさんは自身の進化に合わせてカメラを選択してきたと思いますが、ソニーのカメララインアップにはどのような印象を持っていますか?

一眼カメラはα6400から運用を始めて、心境の変化や仕事の変化とともにα7 III、α7S IIIとステップアップを続けてきましたが、いわゆるコンシューマー向けのカメラからシネマカメラまで1マウントのシステムは本当にありがたいです。レンズ資産が無駄にならず、ずっと使い回すことができますからね。

ボディはデジタル機器なので、時代が変われば最新の機能が搭載され、アップデートされるのは仕方ないことです。でも、最新でなくても使い道が変わるだけで活躍の場があるもの。ちょっとした旅行ならα6400、スタジオのサブカメラにα7 IIIといった感じで、使い回すことができる。しかもレンズは進化したものを使えるわけですからね。そう考えると、αの1マウントプラットフォームは僕にとって非常に大きな存在です。

――普段から使われている一眼カメラαとFX6を比べてみて、それぞれどのようなユーザーに向いていると思いますか?

α7S IIIとFX6は境界線がとても曖昧だな、と思いましたね。FX6はCinema Lineの最新モデルですが、α7S IIIも非常にクオリティが高いカメラだと思っていて、アウトプットにはどちらも満足しています。ですから、状況に応じての使い分けになり、プロジェクトの性質に応じて選ぶ、という形になるのではないでしょうか。 例えばドキュメンタリーなどで少し長めに回しておきたい、とバッテリーライフを気にするならFX6のほうが適していますし、マイクなどの拡張についてもFX6は柔軟性がより高いと思います。でもVlogなどを撮る時はバリアングルモニターで自撮りして、ボディ内手ブレ補正もあるので片手で持って、みたいなことはα7S IIIのほうがやりやすい。

FX6は仕事で映像を撮ることになってもきちんとこなせると思うし、趣味でもハイクオリティ、ハイエンドな映像にこだわっている人なら使う価値はあると思います。実際に使ってみて、僕の中でも将来的には視野に入ってくるものだと感じました。

FX6は自信を与えてくれるカメラ。
仕事の幅を広げる可能性も秘めている

――αを使っているビデオグラファーがFX6を使うことで、どのような可能性が広がると感じましたか?

僕は、カメラからインスピレーションを受ける事が多くあります。このカメラの性能の限界に挑戦したい、使いこなしたい、と思うわけですよ。正直なところ、僕はこれまで仕事の依頼をいただく時も、「自分の作風からは外れてしまう」というものはお断りしていました。「Cinematic Vlog」というジャンルの中で作品を撮っていたので、ドキュメンタリーや企業ムービーをなどは撮ったことがなかったし、「怖いな」と不安に思う部分もありました。でも FX6が選択肢に入ってくると、とても頼もしいですね。不安の要因は「やったことがない」というだけでなく、「自分の持っている機材でこなせるのだろうか」という部分もありましたから。その機材に対する不安が払拭されるわけですからね。 FX6がある、ということで自信につながるというか、次のステップにいけるという希望にもつながる。もちろん、まだしっかり使いこなせているわけではないので、明確に何ができる、とは今は言えませんが、自信を与えてくれるカメラだということは確信しています。特にこれまで一眼カメラαシリーズを使ってきた人は、そう感じるのではないでしょうか。

――AUXOUTさんのようなシネマティックな映像作品を撮ってみたい、と思っているαユーザーに向けてメッセージをお願いします。

映像制作は経験を積んでいくうちに視野がどんどん広がるものです。だから、まずは一眼カメラαでステップを踏んで、たどり着くのがFX6だと思っています。でも、作品のクオリティを追求していく上では必要になりますし、さらに仕事やフリーランスといった方向でカメラを始めた人にとっても自信につながるので、さほど遠い存在ではないはず。FX6は間違いなくクリエイターとしての可能性や幅を広げてくれる素晴らしいカメラですから、目指す道が明確になったらぜひ手にとってみてください。僕らにとってカメラは相棒みたいなものなので、「とても心強い相棒」になると思いますよ。

【Inter BEE 2020 オンラインセミナー アーカイブ配信中】 Inter BEE 2020会期中に開催していた多彩なオンラインセミナーを期間限定でアーカイブ配信しています。FX6特別企画のセミナーもアーカイブ配信していますので、ぜひこの機会にご覧ください。

※オンラインセミナー アーカイブ配信の視聴には登録が必要となります。 ※2020年11月18日(水)〜2020年11月20日(金)開催のオンラインセミナーにお申し込みいただいた方は登録不要です。

◇Inter BEE 2020 オンラインセミナー アーカイブ配信の視聴はこちら Inter BEE 2020 スペシャルサイト https://www.sony.jp/professional/inter-bee/2020/ ◇配信期間 2021年2月26日(金)まで

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