
α1 IIで捉えるソニーHC BRAVIA Ladies試合の熱狂
スポーツフォトグラファー 水谷たかひと 氏

水谷たかひと / スポーツフォトグラファー 1968年東京生まれ。1990年東京総合写真専門学校卒業と同時に渡仏。様々なスポーツイベントを撮影し、3年後に帰国。拠点を日本に移しスポーツイベントを追いかける。写真展・企画展等を多数開催。スポーツ関連の報道写真集も多数発刊。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員一般社団法人日本スポーツ写真協会(ANSP)会長国際スポーツプレス協会(AIPS)会員株式会社マイスポーツ出版代表取締役
撮りたい!を叶えてくれるα1 II
ホッケー然り、多数でプレーする競技はたくさんあります。誰を追うのか、どのプレーを狙うのかをかなり明確にしています。多数でプレーする競技での機材運用、特にAFは最も重要であり正確さと速さが求められます。AF性能が乏しいと、追うべき選手にピントが合わない追従しない、狙うべきシーンでピントを外してしまい、作品作りに大きな影響を及ぼしてしまうのです。そのため、個人的にベストなパフォーマンスをしてくれるαのカメラは私にとって必要不可欠なのです。α1のAF性能に惹かれ、αを使い始めたので今更「AF性能凄いよ!!!」というアナウンスは不要なのです。α1 IIのAF性能は「至極当然」素晴らしいもので、先代のα1からAIプロセッシングユニットが搭載され、より速く正確な被写体認識能力が与えられ、狙った選手やプレーは絶対に外さないですね。このシーンでは瞬間的に大きく跳ね上がったボールに反応する選手に「あっ」という間に顔でピントを捉え、追従させています。手前の選手、ボールやスティックには目もくれず、顔や瞳に吸い付いていくのです。フォーカス枠を今回からα1 IIに導入されたフォーカスエリアのカスタムを使用し、縦長に設定しました。枠を限定させることにより左右の選手や障害物にピントが引っ張られることがなく、狙った選手のみを頭から足までバランス良くフレーミングされているのが分かると思います。この枠も自身で自由にカスタマイズできるのも素晴らしいですね。
肉眼では見えない一瞬も捉えきる
プリ撮影に関しては非常に驚いています。設定さえすれば0.03秒から最長1秒前まで遡って記録してくれ、細かく秒数をカスタマイズが可能で優れものです。選手がゴール前に飛び込むシーンは、まさにプリ撮影の恩恵を受けた作品になります。飛び込んできた!と思ってシャッターを切ったのですが、撮影した瞬間は「遅れた」と感じました。確認するとプリ撮影によって飛び込む瞬間から記録されている。そして記録されているだけでは無く、全てにピントが合っている。もう驚きしかありませんよ。まさに撮れなかった一瞬を手に入れる可能性が高くなり、自身の作品が変わると思いましたね。今では全てプリ撮影を入れて撮影に挑んでいます。最高約30コマの連写性能にも十分満足しています。
ホッケーという競技はフィールドに水を撒くという珍しい競技です。普通、フィールド競技で水しぶきを表現したいのであれば、雨待ちなわけです。ホッケーは常に水しぶきを作品に表現することが可能で、水しぶきがプレーの迫力であったり、緊張感を演出してくれたりすることもありますので、作品作りに最大限利用しています。ここで有効約5010万画素の高画素イメージセンサーが威力を発揮してくれるのです。しぶきの細かさであったり、一粒一粒の描写がリアルだったり。私はそういう細かいところまでも写し出し自身の作品を表現したいので、高画素であることもAF性能同様に重要視しています。
屋外競技ですから光が一定というのは太陽が隠れているベタ光以外は、ほぼありません。私は光をコントロールすることが写真の一番大事な部分であると考えています。なので、撮影スタイルはシャッター速度、絞り、ISO感度をマニュアルで操作しています。常に光を読み、選んでいます。わざと逆光や斜光を選び、陰影をつけることが多いのですが、α1 IIの有効約5010万画素のイメージセンサーは本当に私好みであり、ハイライトが飛び過ぎない、シャドーが潰れない、色表現が忠実、トリミング耐性にも強い、高感度のノイズ耐性も強化等々、フラッグシップ機に搭載されて然るべき高性能なイメージセンサーで、非常に満足しています。
今後は当然α1 IIが私のメイン機になります。先代のα1で「ここが改良されたらもっと良いのに」と思っていたところが全て改良され、さらにパワーアップしている。それを実感することが出来る凄いカメラです。αは新しくなる度に我々を驚かせ、新しい革新で喜ばせてくれる。それに伴って、私の創作意欲は跳ね上がり、あらゆるスポーツの瞬間を求める「尽き果てるまで挑戦」がα1 IIと純正レンズとともに継続し続けているのです。これからも多くの皆さまに新たなる挑戦を期待していただけると嬉しいです。
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