
α9 III まだ見ぬ究極の表現を追い求めて Vol.8
写真家 高橋良典 氏

高橋良典 / 写真家 1970年、奈良県生まれ。「自分が生まれ育った奈良を写真に残し、その魅力を数多くの人に知ってほしい」との想いから、大阪のフォトライブラリーで勤務する傍ら撮影に励む。2000年よりフリーの写真家として独立、写真事務所「フォト春日」を設立。風景写真を中心とした作品をパンフレット・カレンダー・観光ポスター等へ提供。また、写真雑誌や出版物への写真提供及び原稿執筆を行う。奈良県の撮影と併行して国内各地にて自然の織りなす旋律をテーマに撮影を続けている。 (公社)日本写真家協会会員・日本風景写真家協会会員・奈良県美術人協会会員オフィシャルサイトhttp://y-takah.wixsite.com/photokasugaFacebookhttps://www.facebook.com/profile.php?id=100005898333288
ハイスピードシンクロを大きく超えるシャッタースピードでのフラッシュ全速同調。グローバルシャッターだから実現できた正に夢のような機能だ。背景の水面にギラギラと映り込む太陽は思いのほか明るく従来の1/8000秒でも白飛びしてしまうため思い切りシャッタースピードを上げハイライトに露出を合わせた。単にそれだと紅葉はシルエット表現となってしまうためフラッシュを使い、加えてDレンジオプティマイザーを調整することで赤色を引き出した。
滝の水しぶきを無数の発光体の様に描いた。近距離での中望遠撮影のため水をブラさないためには相当な高速シャッターが必要。またピントが曖昧になるので絞る必要があるのだが、それだとISOが上がりすぎてしまう。フラッシュの全速同調によってこの相反する条件を全て解決出来た。偶然にも水滴のひとつに太陽が写り込み光の印象が強まった。
大きなぼけ表現を得るには絞り開放で撮影する必要がある。しかし太陽そのもの、また水面への反射は極端に輝度が高く、場合によってNDフィルターを使う必要があった。しかしα9 IIIは超高速シャッタースピードが使えるためフィルター装着の手間をかけることなくスピーディな撮影が可能だ。夕日の写真では波しぶきが予測不能なためプリ撮影と高速連写を使って撮影している。
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