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映像や音響を含めた空間「イメージラマ」の整備に着手。
イベントでの活用にも利用できる柔軟性が決め手。 ![]() SRX-T110が設置されている映写室。ここで各種操作を行う。 イメージラマは、高品位大型映像システムとマルチ音響システム、プログラム式照明コントロールシステムと各種センサーを用いたインタラクティブな演出を可能とする空間です。イベント時には飲食や懇談の場としても利用でき、鑑賞スタイルを含めたエンターテインメント性を研究をしており、ユーザー評価をするための感性評価システムなども用意しています。 高品位大型映像システムには、ハイビジョンの4倍の画素数を持つ高精細プロジェクターでなければ表現できない作品も制作していきたいと考えていたので、4K(4096H×2160V)は必要不可欠でした。4Kの解像度の高精細プロジェクターはデジタル映画配信用として、いくつかのメーカーから提供されています。しかし、映画を見るのには適していても、イベントでの利用やイメージの表出に利用できなければ意味がありません。そのような要求に対応できるのが、SRX-T110だったのです。 細かい部分も精細に表示。4Kならではの作品作りも進む。 ![]() 公開イベントでの一幕。ジャグリングの演技とエフェクトをかけた映像で不思議な空間を作り出す。 ![]() 4Kの解像度でモザイクを構成する一つ一つの映像も綺麗に映し出され、識別できる。 作品:「daily daily」泊かすみ (九州大学 大学院 芸術工学研究院源田研究室ご提供) 導入後、演出空間を生かした公開イベントを開催しました。このイベントでは多様な表現に挑戦しました。たとえば、演技しているジャグラー(大道芸人)の動きをモーションキャプチャで記録し、リアルタイムで処理を施した映像をスクリーンに投写しました。ジャグラーと映像が融合したパフォーマンスは、メディアでも大きく取り上げられました。 このイベントで、SRX-T110がこちらの要求を満たしていることがわかりました。現在は、イベントだけではなく、4Kの解像度を生かした作品を制作しています。たとえば、小さな映像を多数用意し、それらをモザイクのように張り合わせ、一つの大きな映像として見せるような作品を作ったり、フラクタル的な手法を用いた映像作品なども制作しています。 ハイビジョンでは、細かい部分がつぶれてしまって見えない作品でも、4Kであれば、精細に表示されます。こうした特長を生かした4Kならではのオリジナル作品の制作も行っています。 このような五感に対応した演出空間の構想は20年以上前から持っていましたが、以前は機器も能力が低く、コンピューターグラフィックのイメージ表現力も不足していました。しかし現在では、コンピューターのパフォーマンスや映像機器など近年のメディアテクノロジーの急速な進展により、具体的に構想が実現できる時代になりました。その中心をなす高度な映像表現に使用する、高精細プロジェクターとしてSRX-T110は最適です。 性能面で高評価。4K映像、7.1チャンネル音響、照明制御を中心に、視覚・聴覚など五感に対応したメディア芸術の表現空間の実現を目指す。 ![]() 4Kの精細さを生かした作品。迫力と繊細さの両方を兼ね備えた作品となっている。 作品:「万手万顔曼荼羅」古屋隆介(九州大学 大学院芸術工学研究院源田研究室ご提供) イメージラマの公開から半年ほどが経過し、運用もこれから本格化していきます。4Kの解像度を生かしたイベントやコンテンツもこれから増えていくことでしょう。その発表の場として、イメージラマはこれまで以上に活用されていくことになります。 高精細プロジェクターの需要は、何も映画館だけではありません。本学のような芸術工学という科学技術と芸術的感性との融合分野では、もっと掘り起こせば、さまざまな需要があると思います。SRX-T110はこのようなニーズに活用できるプロジェクターなのではないでしょうか。ただ、もう少し簡単に使えるようになれば、もっと多様な使い方ができるのではないかと思います。今後もソニーの高精細プロジェクターに期待しています。 ■システム設計・構築:共信コミュニケーションズ株式会社様
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