プロフェッショナル/業務用製品情報>データプロジェクター>事例紹介>立命館大学様
様々な講義に対応するマルチメディア環境を実現したい。 ![]() 約200名収容の大中教室に天吊設置されたVPL-FW300L。 立命館大学では、計画的にキャンパスの基盤整備を実施していますが、その一環として、各教室映像音響システムの高度化の整備に取りかかっています。近年は教材としてマルチメディアコンテンツの活用が進み、一般教室でも視聴覚設備を必要としています。2002年に最初の設備として、マルチメディアコンテンツを表示するフラットパネルディスプレイを設置しました。これは、黒板を隠さないレイアウトかつ、学生がノートを取るのに必要な教室の明るさを保つというコンセプトから構成したものです。しかし今度は、コンテンツを見るために学生の視線がディスプレイに集まってしまい、教員が講義を進める上でやりにくさを感じるという欠点が生じてしまいました。そこで今回は教授へのヒアリングやアンケート、授業見学を行い、整備ガイドラインを策定することで“学習者中心の教育スタイル”を実現し各教員の講義手法を尊重できるもの、すなわち様々な講義スタイルに臨機応変に対応できる教室環境を構築することになりました。(柴田課長・倉科様) パソコンのワイド表示に対応し、高輝度・高精細でちらつきが少ないなど多くの条件をクリア。 ![]() ワイド化対応や色の再現性など、VPL-FW300Lの性能を評価し導入が決定した。 ![]() 小教室には、ワイド化に対応したVPL-CW125が常設されている。 新しい大中教室のコンセプトとして、「大画面で表示でき、学生の視点を中央に集中させる機器とする」「明るい教室でも読み取れる高輝度・高精細な機器とする」「長時間の授業でも疲れないよう、ちらつきの少ない機器とする」の3項目があげられました。この条件に合う機器を検討した結果、ソニーのデータプロジェクターVPL-FW300Lに決定しました。コンセプトとしてあげた3項目に加え、アスペクト比16: 9に対応していること、忠実な色合いを再現できることが大きな決め手となりました。最近のパソコンはワイド化が進み、小教室にもデータプロジェクターVPL-CW125を常設しています。パソコンで作成した資料をそのままのアスペクト比で投影し、色分けしたグラフなど微妙な色合いを再現できる性能は、教員にとって重要なポイントです。また、古いコンテンツを使用する際など必要に応じて16: 9と4: 3を簡単に切り替えられること、MacとWindowsのどちらであってもスムーズに認識されることも利点でした。さらに、2灯式ランプシステムで突然のランプ切れが起きても授業を中断しなくてすむこと、静音性が高いことなども評価しました。(柴田課長・倉科様) 投影光を遮る機能やデザインも好評。メンテナンスの良さも利点。 ![]() ケーブル類をカバー内に収め、すっきりとしたデザインを実現。 ![]() 大中教室には170インチワイドスクリーンを設置。高輝度・高精細な映像投影を行う。 2008年3月末にVPL-FW300Lを4台導入し、収容人数約200名、天井高3.5メートルの大中教室4部屋の中央に天吊設置しました。従来使用していたフラットパネルディスプレイもそのまま残し、170インチワイドスクリーンとディスプレイに同じコンテンツを表示したり、それぞれ異なるコンテンツを表示するなど、教員の講義手法に沿って自由に切り替えられる環境を整えています。 VPL-FW300Lのデザインは非常にユニークで、ケーブル類がカバーの中にすっきりと納まるため、教室内にあっても違和感はありません。教室に入った瞬間は面白いものがあるなと目を惹くので、“教室設備が新しくなった”というアピールになっているようです。4月の新学期開始前に行った教員向けの利用説明会では、特にシャッターミューティング機能が好評でした。従来の機器では映像ミュートをかけると黒信号が出るだけで教員は眩しいままなのですが、VPL-FW300Lではシャッターが降りて投影光をしっかり遮ります。本体の電源を切る必要はないので、使いたいタイミングでスムーズに使えて嬉しいという意見がありました。使用開始からまだ数ヶ月ですが、いまのところトラブルやクレームが一切ありません。問題なく使用してもらえていることが、一番の評価ではないかと考えています。管理者サイドとしては、LAN回線に接続することによってランプの交換時期やエラー情報をメールで知らせてくれるネットワークコントロール機能を評価しています。教員に「ランプが切れた」と告げられて交換するのではなく、先回りしてメンテナンスできるのがいいですね。昔のプロジェクターにはない利点だと思います。(柴田課長・倉科様) プロジェクター増設の予定あり。ソニーには省電力や効率化などを期待。 ![]() 教室内にあっても違和感のないVPL-FW300L。学生と教員どちらにとっても、授業を行いやすい教室環境を実現した。 授業の中には、学生のプレゼンテーショントレーニングを目的としているものがあります。学生が社会に出ていくために必要なスキルとして、プロジェクターで資料を投影し、スクリーンと手元のパソコン画面とを交互に見たりしながら、大勢の前でマイクを通じてプレゼンテーションを行うというものでプロジェクターは必須の設備です。また、パソコン資料などを初めから表示してしまうと学生の理解度が下がると判断して、板書を中心に授業を進める教員もいます。このようなスタイルも大切にしたいと考え、教室後方の学生にも読み取れるように、板書内容をプロジェクターで表示できるようにしている教室もあります。最近では小さな教室でもプロジェクター設備を求める声が多くなってきました。約1000名の教員が様々なスタイルの授業を行っており、それらが快適に行えるような環境づくりを続けていきたいと考えています。教員の意見も取り入れて、今後の教室レイアウトを計画しなければなりませんね。 また、LAN機能を駆使して、利用状況を把握し、保守クオリティーを高めることや、整備のプランニングに活かしていきたいですね。 プロジェクターなどの機器が増えるにつれて、大学としてはCO2削減など環境面も考えていかなければなりません。ソニーさんには、省電力化や効率化を図ったプロジェクターも開発して欲しいと思います。低コスト化にも期待しています。(柴田課長・倉科様)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||